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「家族に迷惑をかけたくない」50代からの介護包茎手術が注目される理由とは? 【医師解説】

 公開日:2025/04/15
介護のための包茎手術:新しい解決策

高齢者の包茎は、ただの見た目の問題ではありません。社会の高齢化に伴い、包茎に関する高齢者の悩みと介護者の負担が増加しています。そこで、さぎぬま泌尿器科・美容クリニックの野口先生に、介護のための包茎手術について詳しく解説してもらいました。

編集部編集部

「介護包茎手術」とはどのようなものでしょうか?

野口 尊弘先生野口先生

シニア世代の介護や終活を見据えた包茎手術のことを「介護包茎手術」と呼んでおります。包茎の状態が介護の際、ケアの困難さを引き起こすことがあるのは先ほどお話しした通りです。そのような事実から、将来介護を受けるときに面倒をかけたくないと、包茎手術をする方もいます。近年は50~70代の方からシニアライフや入院・介護生活を見据えた包茎手術や脱毛治療などのニーズが増えていると感じています。

編集部編集部

この手術が介護時の負担をどのように軽減するのか教えていただけますか?

野口 尊弘先生野口先生

介護包茎手術は、日常生活や介護時の清潔維持を容易にします。これにより、尿路感染症や皮膚炎などのリスクが減少し、介護者の負担も大きく軽減されます。

編集部編集部

手術の安全性についてはどうですか?

野口 尊弘先生野口先生

高齢者特有の基礎疾患や健康状態を考慮に入れた上で、最小限の侵襲で手術を行います。これにより、回復期間は短く、合併症のリスクは最小限に治まります。

編集部編集部

手術後の患者さんの生活について教えてください。

野口 尊弘先生野口先生

手術を受けた患者さんは、より良い生活の質を手に入れることができるようになります。介護が必要になった際にも、日常生活の管理がより容易になり、自己の尊厳と快適さを保つことができます。「介護包茎手術」は、将来の介護の可能性を見据えた上で、自己の健康と快適さを高めるためにもお勧めです。ご自身の尊厳と生活の質を高めるための大切な一歩と言えるでしょう。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージがあればどうぞ。

野口 尊弘先生野口先生

私たちが直面しているのは、単なる医療的な問題だけではなく、高齢者の健康管理とそれに関連する介護との社会的な課題でもあります。高齢者自身の健康と尊厳を保つためには、医療従事者や介護者の理解と適切な対応が欠かせません。私たちが目指すべきは、高齢者が自分の体を理解し、自尊心を保ちながら快適に生活できる環境を作ることです。介護者の皆さんには、患者の状態を理解し、適切なケアを提供することをお願いします。また、「介護包茎手術」のような選択肢も存在することを覚えておいてください。これは高齢者の生活の質を向上させる一方で、同時に介護者の負担を軽減する手段の一つです。高齢者の健康管理に関する知識と理解を深めることが、より良い介護の提供につながります。

野口 尊弘

監修医師
野口 尊弘(さぎぬま泌尿器科・美容クリニック)

プロフィールをもっと見る
帝京大学医学部を卒業後、同大学院の医学研究科を修了。学問的な基盤を固めた後、帝京大学医学部附属病院で臨床助手を経て、順天堂大学医学部附属静岡病院で助教授を務めた。現在は、さぎぬま泌尿器科・美容クリニックの院長として、経験と知識を生かしている。医学博士、日本泌尿器科学会泌尿器科専門医(JUA Board Certified Urologist)。低侵襲治療の革新であるロボット支援手術の認定資格(da Vinci Certificate)も保持。日本抗加齢医学会、日本美容外科学会(JSAS)、日本美容外科医師会といった複数の学会にも所属し、抗加齢医学や美容外科の分野においても活躍している。

※この記事はメディカルドックにて<高齢者の包茎…介護者が知っておきたい基礎知識とサポート方法>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師

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