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抗生剤が効かない? マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症の治療の現状を医師に聞く

 公開日:2025/04/14
マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症の治療は? 医療機関に相談する際の注意点も教えて

検査でも異常なしと出てしまうこともあるという、マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症。もし感染してしまったらどのように治療するのでしょうか? また、有効な予防方法はあるのでしょうか? 「シュシュレディースクリニック 戸田公園」の前出先生に伺いました。

編集部編集部

マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症の治療はどのように行われるのですか?

前出 喜信先生前出先生

治療は抗生剤の内服になりますが、まだ効果のある抗生剤が特定されていないのが現状です。なかなか治らずに困っている人も少なくありません。ですからマイコプラズマ感染症については、この菌について熟知している医師に相談することをお勧めします。

編集部編集部

相談する際の注意点など、ありましたら教えてください。

前出 喜信先生前出先生

まず、自分が性感染症に感染していた場合は、パートナーも感染している可能性があるということです。その場合、片方の一人だけが治療してもまたすぐに感染してしまう可能性があり、「治っては感染して」を繰り返すとさらに薬も効きにくくなります。性感染症の予防にはコンドームが有効ですが、完全に感染を防げるわけではありません。特定のパートナーがいる人は、パートナーとの同時治療が可能な医療機関での治療が効果的だと思います。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージがあればお願いします。

前出 喜信先生前出先生

マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症はまだ新しい感染症で、医療機関でも見逃されてしまうこともあるようです。なかなか治らない尿道炎、おりものの異常などで何度も受診している人は、マイコプラズマやウレアプラズマの感染症に罹患している可能性もあるので、これらの検査も受けてほしいと思います。今後も水面下で増え続けていく感染症だと考えられますので、医療提供者側も正しい知識をもって啓蒙する必要があると思っています。

前出 喜信

監修医師
前出 喜信(シュシュレディースクリニック 戸田公園)

プロフィールをもっと見る
日本産科婦人科学会認定専門医、日本性感染症学会認定医、日本周産期・新生児医学会周産期専門医。1997年、島根医科大学医学部(現・島根大学医学部)卒業後、島根大学医学部附属病院 産科婦人科 助教や鹿児島市立病院 総合周産期母子医療センター科長、熊本福田病院地域周産期医療センター 新生児科部長などを経て現職(シュシュレディースクリニック 戸田公園 院長)。「怖くない、痛くない、面倒くさくない」をモットーに、相談して良かったと安心していただけるような診療を日々心がけている。

※この記事はメディカルドックにて<排尿時の痛みや陰部の不快感… マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症(性病)とは? 医師が症状を解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師

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