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自律神経が乱れやすい人の特徴をご存じですか? 要因についても医師が解説

 公開日:2025/02/18
自律神経がの乱れ

「最近なんだか体がだるい」「寝ても疲れが取れない」「胃の調子が悪い」。こうした不調が続く場合、自律神経の乱れが関係しているかもしれません。自律神経はストレスや生活習慣の影響を受けやすく、心と体のバランスを崩すとさまざまな不調を引き起こします。では、自律神経が乱れやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか? そこで、医師の種市先生に自律神経が乱れる原因やリスクのある生活習慣について解説してもらいました。

種市 摂子

監修医師
種市 摂子(Dr.Ridente株式会社 代表取締役)

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香川大学医学部、名古屋大学医学部大学院卒業。救急医療、脳神経外科診療、睡眠診療、精神科診療などを経て、予防医療を目的に、2008年より産業医サービス提供開始。これまでに、楽天株式会社をはじめ、IT企業、ベンチャー企業、IPOを目指す企業を中心に、650事業所以上を支援、ハラスメントゼロ・休職者ゼロのカスタマーサクセスにつなげている。日本精神神経学会専門医・指導医。Well-being向上委員会委員、日本スポーツ精神医学会会員、日本精神神経学会(精神保健に関する委員会委員)、健康経営アドバイザー、睡眠衛生コンサルタント、ストレングスファインダー認定コーチ、日本産業精神保健学会優秀賞、T-PEC優秀専門医。

編集部編集部

自律神経が乱れている状態では、どのような症状が出ますか?

種市 摂子先生種市先生

自律神経が乱れると、心臓の鼓動が速くなったり血圧が不安定になったりします。消化器系では胃腸の不調や胃痛が生じ、呼吸に関しては息切れや息苦しさが現れることもあります。体温調節に関しても問題が起こり、手足の冷えや異常な発汗がみられることがあります。その他、睡眠の質が低下して入眠困難、慢性的な疲労感や活力の欠如など、多くの症状が現れることもあります。

編集部編集部

自律神経が乱れやすい人の特徴や要因について教えてください。

種市 摂子先生種市先生

高いストレスにさらされている人」や「感情が不安定な人」が当てはまります。仕事や家庭の責任、金銭的な問題など、環境からの過度のストレス、不規則な睡眠や食生活、運動不足などの生活習慣、カフェインやアルコールを多くとることも、自律神経の働きが乱れる要因となる可能性があります。ほかにも、身体的な病気やトラウマ、長期間の精神的なストレス、過労なども自律神経のバランスを乱す要因となり得ます。

編集部編集部

自律神経とうつ病には、どのような関係がありますか?

種市 摂子先生種市先生

自律神経とうつ病には密接な関係があります。うつ病は、自律神経の乱れが要因の1つとされています。自律神経は、心拍数や消化、呼吸、体温調節など、私たちが普段意識しない体の機能をコントロールします。うつ病の人々は、ストレスに対する身体の反応が健康な人とは異なり、自律神経の機能が不安定になることがあります。互いに影響しあっているため、うつ病と自律神経失調症は、病態としては同じです。

※この記事はMedical DOCにて【「自律神経失調症」と「うつ病」の違いをご存知ですか? 自律神経の整え方を精神科医が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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