年末年始のいざという時に! 「救急病院」をスムーズに活用するポイントを看護師が解説
年末年始、家族が体調を崩したとき、救急病院をスムーズに利用するためには事前の準備が必要ありません。原因がウイルス感染の場合、治療は対症療法が中心となることが多く、場合によっては入院が必要になる場合もあります。受診の際は保険証や母子手帳、お薬手帳、体温の記録などを忘れずに持参しましょう。また、事前に病院へ連絡しておくと診療がスムーズです。この記事では、救急病院を有効活用するためのポイントを「看護師」の小笠原さんに解説していただきました。
監修看護師:
小笠原 あゆ美(看護師)
編集部
救急病院に連れていけば、すぐに治りますか?
小笠原さん
原因が菌の場合は、抗生剤ですぐに治ることがあります。しかし、抗生剤が効かない菌が原因だった場合や、ウイルス感染が原因だった場合は、薬ですぐ治すということができません。点滴で脱水を治したり、呼吸を楽にするような処置をしたりして、症状を緩和させていきます。
編集部
救急病院に連れて行った場合、入院になることもあるのでしょうか?
小笠原さん
肺炎や脱水症状、意識障害が進行している場合は、入院になる可能性が高いです。逆に、症状がそこまで重くない場合は、翌朝改めて来院するよう言われることもあります。特に、小児科の先生がいない時はその場できちんとした診断ができないこともあるので、不安な場合は先に病院に電話をしておくとよいでしょう。
編集部
救急病院に連れていく場合、何を持っていけばいいですか?
小笠原さん
必要なのは、保険証、母子手帳、診察券などです。現在、薬を飲んでいる場合や、過去に薬を飲んでいた場合は、服用中のお薬とお薬手帳も持っていきましょう。そのほか体温表など、経過が分かる記録を持っていけば、医師の診断がしやすくなります。夜間は会計ができないので、その場で数千円の預り金を支払い、後日清算することが多いようです。乳幼児医療証などの公費受給者証もあれば、あわせて持参しましょう。
※この記事はMedical DOCにて【深夜に赤ちゃんが発熱! どんな時に様子見、どんな時に救急病院へ行けばいいの!?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。