「片頭痛」の原因は睡眠時間にある? 睡眠と片頭痛の関係を医師が解説
食べ物以外にも片頭痛の要因は日常に潜んでいるそうです。片頭痛を予防するために生活習慣で気を付けるべきポイントや様々な症状を「山王クリニック品川」の山王先生に伺いました。
監修医師:
山王 直子(山王クリニック品川 院長)
横浜市立大学医学部卒業、米国メイヨークリニック留学、博士号取得。日本医科大学脳神経外科学講師、日本医科大学多摩永山病院勤務を経た2004年、東京都港区に「山王クリニック品川」開院。未病の段階からの健康管理を呼びかけている。日本脳神経外科学会専門医・評議員、日本頭痛学会頭痛専門医、日本内分泌学会代議員、日本医師会認定健康スポーツ医。日本間脳下垂体腫瘍学会、日本内分泌病理学会の各会員。書籍、メディア出演、論文など多数。
編集部
片頭痛の具体的な症状や特徴は?
山王先生
痛さにとどまらず、吐き気を覚えたり、音や臭いへ敏感になったりとさまざまです。一般に、「普段から嫌だと感じていることが、ますます嫌になる」傾向があるようです。自分にとって不快なことは、ほとんど頭痛の原因になるんですね。下着の締め付けとかエアコンの温度などでも起こりえます。
編集部
食べ物以外で、脳血管の拡張を起こす要因はありますか?
山王先生
寝過ぎですね。寝ている間は呼吸が浅くなるため、二酸化炭素が蓄積するので、血管が拡張します。二酸化炭素自体に血管拡張作用があるのです。ですから、片頭痛の現れ方としては、朝方に多いはずです。週末にアルコールを飲んで寝だめすると、逆に朝がきつくなるかもしれません。
編集部
片頭痛は、どのような人がなりやすいのでしょう?
山王先生
体質としか言いようがありません。決してメンタルな作用ではなく、特定の食べ物や環境が影響を及ぼすか否かです。遺伝も関わっているとされていますが、体質を受け継ぐだけで、チョコやチーズといった特定の要因までは遺伝しません。
※この記事はメディカルドックにて【「片頭痛にチョコやカフェインは良くない」はホント?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。