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「認知症かも?」と思ったら チェック方法や検査で早期発見する重要性を医師が解説!

 公開日:2024/11/29
早めが肝心

「最近、物忘れがひどくなった」「認知症かもしれない」と感じた場合、早期のチェックと検査が重要です。認知症は早期に発見し、適切な対応をすることで進行を遅らせたり、改善が期待できたりすることもあります。今回は、認知症の早期発見のためのチェック方法や医療機関で受けられる検査について、「あいあいクリニック」の塚本先生に解説していただきました。

塚本 善峰

監修医師
塚本 善峰(あいあいクリニック)

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内科医。1993年杏林大学医学部を卒業後、杏林大学医学部付属病院第一内科にて神経内科、呼吸器疾患、アレルギー性疾患、腎機能障害、膠原病を専攻し、経験を積む。2007年、さいたま市に「あいあいクリニック」を開院、院長就任。「患者様、一人ひとりの事を考え、それに合った診療と医療をお届けしたい」という診療理念のもと、生活習慣病と慢性疾患に特化したオーダーメイド医療を実践している。

編集部編集部

「認知症かな?」と思ったら、どのようにチェックすることができますか?

塚本 善峰先生塚本先生

認知症のチェックについては、さまざまな簡易テストがあります。インターネットで受けられるものも多いので、活用してみると良いと思います。

※東京都福祉保健局
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/zaishien/ninchishou_navi/checklist/index.html

編集部編集部

医療機関で受けられる検査についても教えてください。

塚本 善峰先生塚本先生

例えば当院では、「MCIスクリーニング検査」と「APOE遺伝子検査」という検査を行っています。どちらも保険適用外の検査になります。「MCIスクリーニング検査」は簡単に言うと、「認知症の入り口にいるかどうか?」がわかる検査です。「MCI」は「軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)」という意味があり、血液検査で認知症の危険度がわかります。「最近ボケてきたかな?」と感じる方などが検査にいらっしゃいます。「APOE遺伝子検査」は、採血で「将来アルツハイマー型認知症になる危険があるか?」を調べることができる検査です。身内でアルツハイマー型認知症の方がいて、心配な方などに向いています。

編集部編集部

認知症を早期発見できれば、進行を防げるのでしょうか?

塚本 善峰先生塚本先生

認知症は放置すれば進行してしまいますが、早期発見や適切な治療や生活習慣、関わり方の見直しをすることで進行を止めたり、回復したりする場合があります。ですから、早期に正しく診断し、治療することが重要です。

編集部編集部

あたらめて、認知症とどのようにして向き合えばいいですか?

塚本 善峰先生塚本先生

「記憶に自信がなくなってきた」という方は、早めの受診、脳の検診をお勧めします。もちろん、ご家族に上記のような状態が見られた場合も同様です。繰り返しになりますが、認知症は早期発見・早期の対応で、進行を遅らせたり、回復したりする可能性があります。受診することで、隠れている認知症ではない別の病気が発見できる可能性もあります。例えば、物忘れがひどくなって、認知症の検査のために当院を受診した患者さんが、脳画像を取ったところ、脳出血になっていた(かなり前に頭をぶつけたことによる)という方もいました。この方は、血の塊を取り除いたことで、物忘れ症状が大きく改善しました。こういったケースもありますので、気になる症状のある方はまずはお近くのクリニックに相談してみてください。

※この記事はMedical DOCにて【認知症の初期症状を医師が解説 物忘れが多いのは認知症の前兆? 始まりのサインと進行段階を知っておこう】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師

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