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「難聴を伴うめまい」聞こえにくいは要注意! めまいや難聴に隠れる病気を医師が解説

 公開日:2024/11/24

めまいと同時に耳が遠くなるような感覚がある人は、病気が隠れている可能性があるようです。めまいに隠れる病気や、受診すべき病院など「ふくろうクリニック自由が丘」の伊澤先生に伺いました。

伊澤 真理子医師

監修医師
伊澤 真理子(ふくろうクリニック自由が丘 副院長)

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東邦大学医学部卒業。東邦大学医療センター大橋病院勤務後の2021年、東京都世田谷区に位置する「ふくろうクリニック自由が丘」の副院長就任。脳を中心とした疾患にチーム医療で対応している。日本脳神経外科学会専門医、日本認知症学会専門医・指導医、日本プライマリ・ケア連合学会認定医。

編集部編集部

めまいと同時に耳が聞こえにくくなる事はあるのでしょうか?

伊澤 真理子医師伊澤先生

通常なら、良性発作性頭位めまい症は、聞こえにくさを伴いません。めまいに加えて聞こえにくさを感じるとしたら、「メニエール病」や「突発性難聴」などのほかの病気が疑われます。メニエール病は、耳の器官の中にある内リンパ液が増えすぎることで起こります。平衡を司る三半規管の異常はめまい感として、聞こえを司る蝸牛の異常は耳閉感や難聴として症状が出現します。メニエール病を繰り返すと難聴は悪化します。ストレスや疲労、睡眠不足などが引き金になることがあるので、早期の診断と生活環境を整えることが望ましいです。

編集部編集部

耳石によるめまいと違って、聴覚障害は元に戻りにくいのでしょうか?

伊澤 真理子医師伊澤先生

「メニエール病による難聴」は、増えすぎた内リンパ液が音の感覚細胞を圧迫することによって起こります。長時間、あるいは繰り返し圧迫されることによって、感覚細胞自体がダメージを受け、戻りにくくなると考えられます。

編集部編集部

めまいと聞こえづらさについて、ほかにも怖い病気が考えられそうですが?

伊澤 真理子医師伊澤先生

はい。「脳の病気」の可能性もあり得ます。「生活習慣病をおもちの場合」や「体の痺れ・呂律が回らないなどのめまい以外にも症状がある場合」、「安静にしてもずっと持続するめまいの場合」は、危険なめまいの恐れがあります。

編集部編集部

代表的な病気はなんですか?

伊澤 真理子医師伊澤先生

脳卒中と脳腫瘍です。また、突発性難聴のように、早期に治療しないと回復が難しくなる病気もあります。総じて、「歩けないほどのめまい」と「聞こえづらさを伴うめまい」は早めの受診をおすすめします。

※この記事はMedical DOCにて【デスクワークをしている人は要注意! ずっと同じ姿勢でめまいを起こす「良性発作性頭位めまい症」とは】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師