「春の肌トラブル」季節の変わり目に、紫外線や乾燥から肌を守る対策方法を皮膚科医に聞く
暖かくなってきた頃に、気になる肌荒れ。その原因は花粉以外にも多いようです。季節の変わり目は肌の状態も変わりやすいようです。春の肌荒れに気を付けるべきポイントや、スキンケアの方法を「富士見スキンクリニック飯田橋」の小渕先生に解説していただきました。
監修医師:
小渕 英里(富士見スキンクリニック飯田橋 院長)
東京女子医科大学医学部卒業。東京女子医科大学東医療センター(現・東京女子医科大学附属足立医療センター)皮膚科はじめ、都内複数皮膚科・美容皮膚科クリニック勤務を経た2021年、東京都千代田区に「富士見スキンクリニック飯田橋」を開院。人それぞれに異なる悩みや理想に添った診療を心がけている。日本皮膚科学会専門医、日本内科学会認定医。日本美容皮膚科学会、日本臨床皮膚科医会、日本医真菌学会の各会員。
編集部
花粉症以外に、紫外線や肌の乾燥も肌荒れに関係してくるのでしょうか?
小渕先生
はい。紫外線は、浴びることそのものがお肌にとっての刺激になります。とくに、冬の間は紫外線量が少ないので、つい春先になっても紫外線対策を怠りがちです。お肌は潤うことでバリア機能を保っています。乾燥するとバリア機能が低下し、刺激に敏感になってしまいます。
編集部
自分なりに保湿を心かげていたつもりでも、肌荒れを起こしてしまいます……。
小渕先生
冬用の化粧品が春のお肌に合わないことも考えられます。春は「皮脂の分泌量が増えているにもかかわらず、お肌の中は乾燥しがちな時期」です。したがって、冬よりも皮脂汚れなどをしっかり落として、なおかつ保湿していく必要があります。場合によっては、季節ごとに保湿剤を変えた方がいいかもしれませんね。加えて、紫外線対策も忘れてはいけません。
編集部
ストレスによる肌荒れは、どうすればいいでしょうか?
小渕先生
ある程度のストレスは社会生活をしている以上、避けられないように思います。そのため、自分なりの「息抜きの方法」を工夫してみてはいかがでしょうか。ただし、スイーツや脂肪分の高い食事をご褒美にすることはお肌にとって良くないので控え目にしましょう。
※この記事はMedical DOCにて【春先に知っておきたい肌トラブル対策「花粉が肌荒れの原因になることもある」】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。