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「大腸内視鏡検査」は保険適用できる? おすすめの受診頻度を併せて医師が解説

 公開日:2024/11/21
「大腸内視鏡検査」 保険適用は?

近年、大腸がんを罹患する人は増加傾向にあります。そんな大腸がんを早期発見するためには「大腸内視鏡検査」を受けることが必要ですが、どうしても気になるのは「費用」だと思います。大腸内視鏡検査は保険適用で受けることはできるのか、東京内視鏡クリニックの工藤先生を取材しました。

工藤 豊樹

監修医師
工藤 豊樹(東京内視鏡クリニック)

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日本医科大学を卒業後、2022年6月まで昭和大学横浜市北部病院に講師として勤務。およそ20年間にわたり全国の最先端施設で消化器内視鏡診断・治療の経験を積んでおり、特に大腸内視鏡検査においては現在まで約4万件以上の検査・治療に携わっている。2022年7月より、東京内視鏡クリニックの院長となる。

編集部編集部

大腸内視鏡検査は保険適用されるのでしょうか?

工藤 豊樹先生工藤先生

保険は適用されます。なんとなく「症状はないけど検査してほしい」場合には保険が適用されないイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、大腸内視鏡検査は症状のない方にもスクリーニング目的の検査として保険が使えます。内部を観察する検査のみの費用だと、1割負担の方で約2000〜3000円、3割負担の方ですと約7000円です。このほかに診察代、採血代などがかかります。

編集部編集部

検査の際、入院の必要はありますか?

工藤 豊樹先生工藤先生

入院の必要はありません。検査終了後は、60~90分程度お休みいただき、検査担当医より検査後の結果説明を行った後、ご自身で帰宅することができます。鎮静剤・鎮痛剤を使用しますので、車の運転は控えていただいています。

編集部編集部

それでしたら、忙しい方でも受けやすいですね。

工藤 豊樹先生工藤先生

そうですね。そこにプラス10分くらいで胃カメラの検査も受けることができます。大腸内視鏡検査は検査前の処置として、お腹を空っぽにしなければならないので「せっかくお腹を空にしたので上下部セットで胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)も受けておこう」というのは非常に効率的で、実はお勧めです。

編集部編集部

最後に、Medical DOC読者へのメッセージがあればお願いします。

工藤 豊樹先生工藤先生

繰り返しになりますが、拡大内視鏡・超拡大内視鏡は小さな病変を拡大し、その場で病理検査と同等程度の診断が得られる非常に優れた検査機器ですが、それでも全ての病変を必ず見つけられるわけではありません。一度の検査で「異常なし」という結果だったとしても、ぜひ毎年検査していただけたらと思います。また、拡大内視鏡・超拡大内視鏡を使っている医療機関はまだ少ないと思いますので、希望する方はHPなどで事前に調べたり、電話で問い合わせたりして確認してから受診するようにしましょう。

※この記事はMedical DOCにて【「大腸カメラ」の拡大内視鏡・超拡大内視鏡で「早期がん」診断ができる仕組み【医師解説】】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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