タトゥ―のレーザー除去で必要期間を短くするためのポイント【医師解説】
レーザーでタトゥーを早く除去したいなら、事前にタトゥーの深さや色、彫り師さんの特性を医師に診極めてもらうと良いそうです。また、患者自身の施術後のケアもポイントになるそうです。ziz CLINICの村岡先生詳しく教えてもらいました。
※この記事はMedical DOCにて【タトゥー除去にかかる期間はどのくらい? 何度も通院が必要ですか?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修医師:
村岡 史子(ziz CLINIC)
編集部
タトゥー除去後はすぐに普段通りの生活に戻れるのですか?
村岡先生
レーザーによる除去の場合1週間前後で傷が落ち着き、元の生活に戻れます。切除に関しては、傷がしっかりとくっつくまでに2週間程度要するので、2週間以降を目安に元の生活に戻れます。植皮に関しても、皮膚がしっかりとくっつくまでに2〜3週間程度要するので、それ以降から元の生活に戻れます。削皮に関しては、傷の大きさによって期間が変わりますが、早い方で1〜2週間、長い方で1〜2ヶ月かかる方もいらっしゃいます。
編集部
レーザーによるタトゥー除去の期間を短縮するためのオプションやテクニックはあるのですか?
村岡先生
最も大事なことは、診察の際にタトゥーの状態を詳しく把握することです。例えばレーザー除去ですと、タトゥーの深さや色の特性、彫り師さんの特性を見極めて、照射の強さを調整することで、期間を短くできる可能性があります。また、フラクショナルレーザーやほかの機械を組み合わせて使用することで、1回の施術の効果を高めたり、照射期間を短くしたりする方法もあります。
編集部
レーザーによる施術の期間を短縮するために患者自身ができることはありますか?
村岡先生
レーザー除去の場合、照射ができるかどうかは、傷がどの程度落ち着いているかということがポイントになりますので、早く炎症を軽減させるケアが大事です。テーピングや保湿、清潔に保つようにしましょう。もう1つは日焼けに対するケアが大事です。強い日焼けをしている場合、レーザーを当てた際に色素脱失のリスクが高くなるので施術をお休みいただく場合もあります。そのため、日焼け止めの使用をお勧めしています。その他、期間を短くするためのさまざまな施術方法が出てきているので、情報収集してみていただくことも重要だと思います。