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「心筋梗塞の前兆となる3つの初期症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!

 公開日:2024/09/19

心筋梗塞の前兆とは?Medical DOC監修医が心筋梗塞の前兆となる初期症状・原因・セルフチェック法・予防法や何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

※この記事はMedical DOCにて『「心筋梗塞の前兆となる3つの初期症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

豊島 大貴

監修医師
豊島 大貴(医師)

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昭和大学卒業。関東圏の総合病院で勤務。専門は循環器内科・一般内科。心筋梗塞、狭心症、心不全、弁膜症、高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの患者さんの診察をしている。
【資格】
日本心エコー図学会 SHD心エコー図認証医
【所属学会】
日本内科学会、日本循環器学会、日本心エコー図学会、日本超音波医学会、日本心血管インターベンション治療学会など

「心筋梗塞」とは?

心筋梗塞は、心筋への血流が遮断されることで心筋が壊死する危険な病気です。通常、心臓に栄養を送る冠動脈と呼ばれる血管にプラークがたまり、それが破裂して血栓が形成されることで血流が途絶します。症状は何の前兆もなく突然起こることもありますが、心筋梗塞になる前に前兆となる症状が出現することがあります。今回は心筋梗塞の前兆や原因・予防法について解説します。

心筋梗塞の前兆となる初期症状

階段を登ると胸が締め付けられる

階段を登ると胸が締め付けられる場合、労作性狭心症かもしれません。労作性狭心症は、階段の上り下りや日常生活動作によって引き起こされる胸痛です。運動をすると心臓が必要とする酸素の量が増えます。しかし、心臓に栄養を送る冠動脈が狭窄していると、その需要に応えられず、胸痛が起きます。運動をすると痛みが生じ、休息すると痛みが和らぐのが特徴です。初めは激しい運動をした時だけ症状が出ますが、病気が進行すると歩行など負荷の少ない日常生活動作で症状が出てしまうようになります。労作性狭心症は心筋梗塞の前兆です。このような症状がある場合は循環器内科を受診し、心電図などの精密検査を受けましょう。

朝方の胸痛

朝方の胸痛は冠攣縮性狭心症かもしれません。冠攣縮性狭心症は、冠動脈が一時的に痙攣し、心筋への血流が急激に減少することで発生します。この症状は特に早朝や安静時に起こりやすいです。早朝に多い理由として、夜間安静時に副交感神経が亢進し、アセチルコリンが分泌されることが関係していると考えられています。
この病気の原因は完全には解明されていませんが、喫煙、ストレス、寒冷などが誘因となることが知られています。このような症状がある場合は循環器内科を受診し精密検査を受けましょう。

肩や顎・奥歯の痛み

肩や顎・奥歯に痛みが生じている時、それは心筋梗塞・狭心症の放散痛かもしれません。心臓の近くには肩や顎・奥歯につながる神経が集まっているため、心臓の血流が低下して痛みを感じると、肩や顎・奥歯の神経にも刺激が伝わり、放散痛が出現すると考えられています。心臓は左寄りにありますが、肩や顎の痛みは左側だけでなく右側でも起きることがあります。動かしても痛くない肩こりや虫歯がないのに奥歯や顎が痛むようなときは心筋梗塞や狭心症の放散痛かもしれません。気になる症状があるときは、まずかかりつけの内科を受診し相談してみましょう。

「心筋梗塞の前兆」についてよくある質問

ここまで心筋梗塞の前兆を紹介しました。ここでは「心筋梗塞の前兆」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

足に心筋梗塞の前兆となる症状は現れますか?

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通常、心筋梗塞の前兆は胸の痛みや不快感として現れることが多いですが、症状は足にも現れることがあります。足の症状としては、冷感やしびれ、痛み、時には歩行時の足がつるなどの血流不足が示唆される徴候が挙げられます。これらは心筋梗塞の直接的な前兆というよりは、末梢動脈疾患などの循環器系全体の問題を示唆している可能性が高いです。しかし、これらが心筋梗塞のリスクを高める状況の一部である可能性があるため、こうした足の症状があれば、循環器内科への受診をおすすめします。

左肩に心筋梗塞の前兆となる症状が現れる原因を教えてください。

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左肩に感じる痛みや不快感は、心筋梗塞の放散痛かもしれません。これは、心臓が刺激を受けると、その痛みが肩や腕にある神経を通じて左肩に放散するために生じます。症状は肩こりや筋肉痛と誤解されがちですが、他の心筋梗塞の前兆と組み合わさっている場合、特に注意が必要です。

編集部まとめ

心筋梗塞は予告なく突然に命を脅かす病気ですが、前兆や注意すべき生活習慣について知ることで予防や早期発見が可能です。今回ご紹介した前兆を経験したことがある方はより健康的な生活習慣を意識して過ごしましょう。定期健診でメタボの項目で引っかかったり、心筋梗塞の前兆が何度も再発していたりするような場合は、循環器内科を受診し相談しましょう。

「心筋梗塞の前兆」と関連する病気

「心筋梗塞の前兆」と関連する病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

循環器科の病気

内分泌科の病気

高血圧や糖尿病は心筋梗塞の原因になります。そして、狭心症の症状は心筋梗塞の前兆であり注意が必要です。

「心筋梗塞の前兆」と関連する症状

「心筋梗塞の前兆」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 胸痛
  • 胸の締め付け感
  • 肩の痛み
  • 歯痛
  • 息切れ

これらの症状がある場合、狭心症や心筋梗塞の可能性があります。症状が繰り返す場合やずっと続いているような場合は、緊急性が高い状態かもしれないため医療機関を受診しましょう。

この記事の監修医師