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「視力検査で赤と緑」どちらがよく見えるか聞かれるのはどうして?医師が解説!

 公開日:2024/09/10

視力検査で赤と緑の見え方を調べるのはなぜ?Medical DOC監修医がレッドグリーン検査の意味や発見できる目の病気と対処法等を解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「視力検査で赤と緑」どちらがよく見えるか聞かれるのはどうして?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

栗原 大智

監修医師
栗原 大智(医師)

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2017年、横浜市立大学医学部卒業。済生会横浜市南部病院にて初期研修修了。2019年、横浜市立大学眼科学教室に入局。日々の診察の傍らライターとしても活動しており、m3や日経メディカルなどでも連載中。「視界の質=Quality of vision(QOV)」を下げないため、診察はもちろん、SNSなどを通じて眼科関連の情報発信の重要性を感じ、日々情報発信にも努めている。日本眼科学会専門医。

視力検査で赤と緑どちらがよく見えるか聞かれるのはなぜ?レッドグリーン検査の意味

視力検査を行う際に、赤色と緑色の見やすさを見る検査をしたことがありますか?この検査の意味を知ることで、より適切なメガネやコンタクトレンズに仕上がる可能性があります。この記事では、この赤と緑の検査と、その有用性について解説します。

視力検査のレッドグリーン検査とは?

視力検査では、赤地と緑地のどちらが濃く見えるかを問うレッドグリーン検査を行います。レッドグリーン検査は、赤緑テスト、二色テストとも言われます。
このレッドグリーン検査では、メガネやコンタクトレンズの度数が合っているかを確認します。赤色と緑色の光は、レンズを通る際に屈折する角度が異なります。赤色は色の波長が長いため、遠くで焦点を結びます。一方で、緑色は波長が短いため、近くで焦点を結びます。
レッドグリーン検査では、この光の進み方の違いを利用して、メガネやコンタクトレンズが適正かどうかを見ています。

視力検査で赤と緑どちらがよく見えるかで目の何がわかる?

レッドグリーン検査では、赤色と緑色のどちらがよく見えるかを確認します。どちらの色も同じくらいよく見える場合は、そのレンズは適切なレンズと言えます。
また、近視の方の場合、赤色がよく見えた場合も、レンズは適切なレンズとなります。ただし、もう少し度数を強くしても良いので、見え方に不自由を感じる場合はレンズの度数を強めることができます。
一方で、緑色がよく見えたら、レンズの度数が強すぎる状態、つまり過矯正の状態となります。過矯正は目の疲れや肩こりなど、眼精疲労の原因になります。緑色が強く見える場合は、レンズの度数を弱めると良いでしょう。
遠視の場合はこの逆で、赤がよく見えればレンズは過矯正、緑がよく見えればちょうど良い、あるいはレンズの度数が弱いと判断します。

視力検査の費用は?

視力検査の費用は3割負担の方で210円、1割負担の方で70円となります。しかし、眼科で視力検査を行う場合は、診察がセットになっていることがほとんどです。その場合は診察での費用も別途かかります。

視力検査前日や当日の注意点

視力検査では、使っているメガネやコンタクトレンズの度数が適切かを判断します。目の疲れや見えづらさの原因が、レンズの度数の調整だけで解決するかもしれません。そのため、使用しているメガネやコンタクトレンズがあれば、必ず持参して下さい。

「視力検査のレッドグリーンテスト・レッドグリーン検査」についてよくある質問

ここまで視力検査の赤と緑について紹介しました。ここでは「視力検査・赤と緑」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

視力検査の赤と緑、それぞれの意味について教えてください。

栗原 大智栗原 大智 医師

赤色の光は色の波長が長いため、遠くで焦点を結び、緑色の光は波長が短いため、近くで焦点を結びます。このように色が違えば、見えやすさが違うことを利用して、メガネやコンタクトレンズの度数を確認します。

視力検査のレッドグリーン検査で近視と遠視どちらがわかるのでしょうか?

栗原 大智栗原 大智 医師

レッドグリーン検査では、近視と遠視が分かるわけではありません。近視と遠視かどうか分かっている状態で検査を行います。しかし、時には遠視から近視になる人もいます。そのような場合はレッドグリーン検査の結果で推定できることがあります。

視力検査の赤と緑、両方ぼやけるのですが原因はどんなことが考えられますか?

栗原 大智栗原 大智 医師

それはそもそも視力が出ていない可能性があります。度数が明らかに足りない場合もありますが、白内障やドライアイなどの目の病気が隠れている恐れがあります。

視力検査のレッドグリーン検査では色弱や色盲も診断できますか?

栗原 大智栗原 大智 医師

レッドグリーン検査では色弱や色盲の診断はできません。赤と緑が他の色に見えている場合は、色弱や色盲の可能性を考えて、色覚検査を行うこともあります。

まとめ 定期的な視力検査のレッドグリーン検査で見え方を調べよう

レッドグリーン検査で、赤色と緑色どっちが見やすいかは、メガネやコンタクトレンズの度数の調整に役立ちます。しかし、レッドグリーン検査には正解があると思っていて、「わからない」と答える方もいます。このような背景があると知ることで、適切な検査ができると思います。また、定期的にレッドグリーン検査を行うことで、目の疲れや見えづらさの原因を早期発見できるのでおすすめです。

「視力検査のレッドグリーン検査」の異常で考えられる病気

「視力検査・赤と緑」「視力検査のレッドグリーン検査」の結果から医師が考えられる病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

レッドグリーン検査だけで病気の発見をすることはできませんが、眼精疲労やドライアイなど、目の病気の発見に繋がることはあります。

この記事の監修医師