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放っておくとインプラントが抜ける!? 「インプラント周囲炎」とは【歯科医師解説】

 公開日:2025/07/05
せっかく入れたインプラントがグラグラに? 治療後に起こる「インプラント周囲炎」とは?

費用も時間もかかるインプラントを10年、20年と長持ちさせるためには、治療後の「インプラント周囲炎」への警戒が必要です。今回はインプラント周囲炎とはどのようなものなのかについて、「オカダ歯科クリニック」の岡田先生にお聞きしました。

岡田 素平太

監修歯科医師
岡田 素平太(オカダ歯科クリニック)

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日本大学松戸歯学部卒業。1998年、東京都葛飾区に「オカダ歯科クリニック」を開院。一般歯科をはじめ、矯正歯科、小児歯科、口腔外科など幅広い歯科診療を提供している。歯学博士。日本口腔インプラント学会専門医、日本歯科放射線学会認定医。日本大学松戸歯学部歯科放射線学講座非常勤講師。

編集部編集部

まず、インプラント周囲炎について教えてください。

岡田 素平太先生岡田先生

口内の細菌の感染によって、インプラントの周囲を取り囲む骨(歯槽骨)が溶けてしまう疾患です。インプラント周囲炎はその前段階として、インプラント周囲の粘膜に炎症が起こる「インプラント周囲粘膜炎」を生じます。インプラント周囲粘膜炎がさらに進行するとインプラント周囲の骨が破壊され、インプラントの動揺や脱落を引き起こしていきます。

編集部編集部

インプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎を発症すると、どのような症状が表れますか?

岡田 素平太先生岡田先生

インプラント周囲の歯ぐきに腫れた感じがある、あるいは歯を磨く時に出血があるなどがよくみられる症状です。さらに進行すると、インプラント周囲に痛みが出ることもあります。

編集部編集部

インプラント周囲炎の原因は何ですか?

岡田 素平太先生岡田先生

多くは口腔衛生状態によるものです。治療後、セルフケアやメンテナンスの不足でインプラント周囲が不潔な状態が続くと、インプラント周囲粘膜炎を発症します。とくに、口内に歯周病がある人や歯周病が原因で歯を失った人は要注意です。歯周病の治療が終わらないままインプラントを埋入してしまうと、インプラント周囲炎のリスクが非常に高くなります。

※この記事はMedical DOCにて<「インプラント周囲炎」の対処法はご存じですか? 再治療の有無や予防のポイントも歯科医が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修歯科医師

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