「小児矯正」を始めるのは何歳まで? 治療が遅れるデメリットも歯科医が解説!

子どもの歯並びが気になりつつも治療が必要か・必要ないのかお悩みの保護者の方も多いでしょう。そこで今回は、小児矯正を始めるべきタイミングや、受診が遅れた際のデメリットについて、中野みらい矯正歯科の岡本先生に解説していただきました。
編集部
子どもの歯並びが気になったら、年齢に関係なく矯正歯科を受診してもいいのでしょうか?
岡本先生
基本的に何歳からでも受診は可能です。お子さんの歯並びが少しでも気になったら早めに矯正歯科で相談し、治療が必要かどうか、必要な場合はいつ頃に開始するのがいいのかを聞いておくと安心でしょう。
編集部
小児矯正は「何歳ごろまでにはじめたほうがいい」など年齢の上限はありますか?
岡本先生
遅くとも9歳頃までには矯正歯科を受診しておきましょう。矯正治療に年齢の制限はありませんが、子どもの場合は成長の利を活かし、顎の大きさや形を調整しながら歯並びを治せるというメリットがあります。ただ、このような治療ができるのは乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」に限られます。したがって、この時期を逃さず治療をはじめるためには、9歳前後までには矯正歯科医や小児歯科の専門医に相談し、必要に応じて治療を開始するのがベストです。
編集部
小児矯正で矯正歯科の受診が遅れた場合、デメリットはありますか?
岡本先生
デメリットというほどではありませんが、時期を過ぎると子どもならではの成長を活かした治療ができなくなる可能性があるため注意が必要です。子どもでも永久歯がすべて生えそろったあとでは、使用する装置や治療法も大人の歯列矯正とほぼ同じになります。歯列を広げたり、顎の位置を調整したりといった治療は難しくなるので、その点は注意しておきましょう。

監修歯科医師:
岡本 雅文(中野みらい矯正歯科)
※この記事はMedical DOCにて<子どもの歯並びによっては矯正治療が必要? 何歳ごろまでに治療を始めるべき? 歯科医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。