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「前立腺がん」の主な症状や原因はご存知ですか?【医師解説】

 公開日:2025/11/06
前立腺がんの症状・原因とは?メディカルドック監修医が解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「前立腺がん」を発症すると検査でどんな「数値結果」が出るかご存知ですか?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

石川 智啓

監修医師
石川 智啓(医師)

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2013年名古屋大学医学部卒。初期研修修了後、JCHO中京病院泌尿器科、小牧市民病院泌尿器科、名古屋大学医学部附属病院泌尿器科を経て、現在水野内科クリニックで勤務。日本泌尿器科学会専門医、da Vinci Surgical System コンソールサージャン・サーティフィケートの資格を有する。

「前立腺がん」とは?

前立腺がんは、男性特有の臓器である前立腺から発生するがんのことです。 日本での前立腺がんになる方の数は増加傾向です。そして、一生涯で9人に1人がこのがんになるといわれ、年間約12,000人が亡くなっています。 前立腺がんは高齢の男性に多く、罹患率は60歳頃から増加し、70歳代後半で最多となります。 前立腺がんは早期の段階では特に症状がないことが多いです。しかし、PSA(前立腺特異抗原)というタンパク質である腫瘍マーカーが早期発見のために有効です。 今回の記事では、前立腺がんのPSA検査について詳細に解説します。さらに、前立腺がんの症状や危険因子、治療法、予防法についても説明します。

前立腺がんの代表的な症状

前立腺がんでは、特に症状がない方も多いです。しかし、進行した前立腺がんでは以下のような症状が現れることもあります。

尿が出づらい

前立腺がんが大きくなることによって尿の通り道が狭くなり、尿の出づらさを感じる方もいます。尿の出づらさの原因としては、前立腺肥大が多いです。しかし、前立腺肥大は前立腺がんと同様に高齢になると生じやすいです。そのため、排尿困難がある場合には、泌尿器科を受診するようにし、前立腺がんのチェックを受けるようにしましょう。

尿の勢いが弱い

尿の出づらさのほかにも、尿の通過障害の症状として、尿の勢いが弱くなることもあります。

尿が全く出なくなる

前立腺がんが大きくなり、さらに尿の通り道がせまくなることで尿が全く出なくなることもあります。ただし、近年では早期の段階で見つかり、適切に治療が行われることも多いため、こうしたケースはほとんどみられなくなっています。

精子に血が混じる

前立腺やその後ろにある精嚢から出血すると、精子に血が混じることがあります。 はっきりとした原因がわからない出血が多いですが、前立腺の炎症などが原因となっていることもあります。 前立腺がんでも起こりえる症状ですが、むしろがんの診断の際、前立腺を針で刺す生検を行った後に高頻度でみられます。

背中や腰、骨盤の痛み

前立腺がんは、骨に転移しやすいです。特に背中や腰、骨盤の骨に起こりやすく、その場合には痛みが現れるケースがみられます。

前立腺がんの主な原因

前立腺がんには、遺伝や生活習慣などさまざまな要因が関わっているとされています。ここでは、発症リスクに関連する主なものをご紹介します。

人種的要因

前立腺がんの罹患率は、人種によって差があります。アメリカでの統計データでは、前立腺がんの罹患リスクは、黒人、白人、アジア人の順に高かったとされています。

家族歴

前立腺がんは、遺伝的な要因も発症に強く関わっているのではないかと考えられています。 具体的には、第一度近親者(親や子供、兄弟)が前立腺がん患者の場合、そうでない人と比べたがんの罹患リスクは約2.5倍となります。特に、3人以上の前立腺がん患者がいる場合、55歳以下の若い方のがん発症リスクは約9倍とされています。

高脂肪食

高脂肪食は、前立腺がんを発症しやすくするという研究が多くみられます。 動物性脂肪に含まれる飽和脂肪酸が、前立腺がんの増殖に関わるアンドロゲンの産生を増加させるのではないかと考えられています。

喫煙

喫煙と前立腺がんの関連性については、まだ明確になっていません。しかし、喫煙本数や喫煙年数が多い男性は、前立腺がんのリスクが高くなることが最近の研究では報告されています。また、ベビースモーカーの方では、前立腺がんの死亡リスクが高くなることも示されています。

肥満

肥満は、前立腺がんの中でも高リスクのタイプの発症リスクを高める可能性があります。

「前立腺がんの数値」についてよくある質問

ここまで前立腺がんの数値などを紹介しました。ここでは「前立腺がんの数値」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

前立腺がんの罹患率は増えているのでしょうか?

石川 智啓石川 智啓 医師

はい。日本人の前立腺がん罹患率は、最近40年間で約30倍に増加しています。肺がんや胃がん、大腸がんと同様に、男性のがんとして主なものとなっています。 前立腺がんの死亡数も増えていますが、40年間で約9倍に留まっています。PSA検査などの普及によって、早期に前立腺がんが発見されるようになったことも理由と考えられています。

編集部まとめ

PSAの数値は、がんの治療の効果判定、再発チェックにも役立ちます。 がん検診としてPSA値を測定することは、がんの早期発見というメリットもあります。しかし、前立腺肥大などの良性の変化でも高い値が出る可能性があることも知っておきましょう。 前立腺がんは早期の段階では症状がないことも多いです。PSA検査に加え、今回の記事でご紹介したような予防方法も取り入れていくと良いでしょう。

「前立腺がん」と関連する病気

「前立腺がん」と関連する病気は4個ほどあります。 各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

泌尿器科の病気

前立腺や膀胱などに関する病気としては、これらが挙がります。

「前立腺がん」と関連する症状

「前立腺がん」と関連している、似ている症状は4個ほどあります。 各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 尿が出にくい
  • 尿の勢いが弱い
  • 精子に血が混じる
  • 腰や背中、骨盤が痛い
前立腺がんが進行すると、こうした症状が現れることがあります。気になる症状がある場合には、医療機関を受診しましょう。

この記事の監修医師

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