「ウォシュレット」が原因で「大腸がん」を発症することはある?医師が徹底解説!

ウォシュレットが原因で大腸がんを発症することはある?Medical DOC監修医がウォシュレットで肛門を洗いすぎによる病気・疾患・ウォシュレットの正しい使い方・間違った使い方・大腸がんの原因・予防する食生活・予防法などを解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「ウォシュレット」が原因で「大腸がん」を発症することはある?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
齋藤 雄佑(医師)
日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。
目次 -INDEX-
「大腸がん」とは?
大腸がんは、大腸にできるがんの総称です。大腸は、盲腸、結腸、直腸からなり、それぞれにがんが発生します。初期段階では自覚症状が少ないため、便潜血検査や大腸内視鏡検査などによる早期発見が重要です。 進行すると、血便、腹痛、便秘、下痢などの症状が現れます。 治療法は、がんの進行度や患者さんの状態によって異なりますが、手術、化学療法、放射線療法などが行われます。
「ウォシュレット」が原因で「大腸がん」を発症することはある?
結論から言うと、ウォシュレットの使用と大腸がんの発症に直接的な因果関係はありません。 ウォシュレットは、肛門を清潔に保つための有効な手段であり、適切に使用することで肛門周囲の感染症などを予防する効果も期待できます。ただし、過度な使用や誤った使い方によって、肛門周囲の皮膚を傷つけたり、必要な常在菌まで洗い流してしまう可能性があります。 これにより、皮膚の炎症や感染症のリスクが高まる可能性はありますが、大腸がんの発症に直接つながるわけではありません。
ウォシュレットで肛門を洗いすぎるとどんな病気・疾患になる?
ウォシュレット症候群
ウォシュレット症候群とは、ウォシュレットの過度な使用によって肛門周囲に生じる皮膚炎や炎症性疾患の総称です。 肛門周囲の皮膚はデリケートなため、強い水圧や高温の温水で洗いすぎると、皮膚のバリア機能が損なわれ、炎症を起こしやすくなります。主な症状としては、かゆみ、痛み、腫れ、出血などが挙げられます。対策としてウォシュレットの使用を短時間に控え、肛門周囲を清潔に保つことが重要です。 症状が強い場合は、ステロイド外用薬や保湿剤などを使用することもあります。症状が改善しない場合や悪化した場合は、肛門科や皮膚科への受診をおすすめします。
肛門周囲炎
肛門周囲炎は、肛門周囲の皮膚に細菌感染が起こり、炎症を引き起こす病気です。 ウォシュレットの誤った使用や過度な使用により、肛門周囲の皮膚が傷つき、細菌感染しやすくなることがあります。抗生物質の外用や患部の洗浄などが行われます。肛門周囲に痛みや腫れ、発熱などの症状がある場合は、肛門科や外科を受診してください。
「ウォシュレットと大腸がん」についてよくある質問
ここまでウォシュレットと大腸がんなどを紹介しました。ここでは「ウォシュレットと大腸がん」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
ウォシュレットを使うことで大腸菌に感染することはありますか?
齋藤 雄佑 医師
ウォシュレットの使用によって、大腸菌による感染症が起きる可能性は非常に低いですが、全くないと断言するのは難しいです。そのためにも、ウォシュレットの適正利用として、直腸内に水圧をかけるような使い方や長時間の利用は避けましょう。
編集部まとめ ウォシュレットを正しく使って健康を守ろう!
ウォシュレットを適切に使用することで、快適さと衛生面を向上させることができます。適正利用のために、使用時間や水圧、水温など注意点を理解しておきましょう。これらに注意できれば、皮膚や健康に悪影響を与えるリスクを軽減することができます。
「大腸がん」と関連する病気
「大腸がん」と関連する病気は8個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
血液科の病気
婦人科の病気
大腸がんと症状が似ている病気は多くあります。初期の症状はあまりないことも多く、注意が必要です。気になる症状がある場合には、早めに内科を消化器内科を受診しましょう。
「大腸がん」と関連する症状
「大腸がん」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
上記の症状がみられた場合には、大腸がんも疑われます。しかし、他の病気でも同様の症状がみられることもあり、症状のみでは区別がつきません。症状がある場合には、放置せずまず内科、もしくは消化器内科で相談をしましょう。