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「がん発症のリスクを上げやすい3つの食べ物」はご存知ですか?【医師解説】

 公開日:2025/11/10
がん発症のリスクを上げやすい食べ物とは?Medical DOC監修医が解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「がんを予防する可能性の高い食べ物」はご存知ですか?予防法も医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

影山 広行

監修医師
影山 広行(医師)

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CT,MRI,PETなどの画像診断が専門、PET-CTを含めた健診、生活習慣治療、アンチエイジング、スポーツ医学などの実績も豊富
保有資格
放射線診断専門医
核医学専門医
PET核医学認定医
日本医師会認定産業医
日本医師会認定健康スポーツ医
抗加齢医学専門医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター

「がん」とは?

がんはいろいろな定義が可能です。細胞分裂のときの遺伝子情報のコピーミスなどにより、細胞の細胞分裂を活性化する遺伝子(がん遺伝子)が働きすぎ、細胞分裂を抑制する(がん抑制遺伝子)が働かなくなり、異常な細胞が増え続ける病気という考え方があります。ただし、体内には数十兆個の細胞があり、一日あたり数千個のコピーミスによる異常細胞が発生していると考えられています。それらのほぼすべては、その細胞が自殺(アポトーシス)したり、免疫系が異常な細胞であると認識して排除したりして、消滅してしまいます。

「がん」と老化

がんは一般に加齢とともにリスクが上昇するため、老化の病気とも考えられています。老化に関してはいろいろな学説があり、どれが正しいというよりは下記のいずれも正しいという考え方になろうかと思います。
  • ・フリーラジカル説(D. Harman 1956)
  • ・突然変異説(L. Szilard 1959; H. Curtis 1964)
  • ・エラー破綻説(Z. Medvedev 1961; L. Orgel 1963)
  • ・タンパク質架橋説(F. Verzar 1964; R. Kohn 1971)
  • ・異常タンパク質蓄積説(D. Gershon 1970; R. Cutler 1975)
  • ・生体膜異常化説(I. Nagy 1978)
  • ・細胞分化異常化説(R. Cutler 1982)
  • ・ミトコンドリア異常化説(D. Harman 1972; A. Linnane, 1989)
*ミトコンドリア:細胞内に存在するエネルギーを生み出すための構造物 *フリーラジカル:本来の構造から外れて、対を成していない状態の電子(不対電子)を持つ原子や分子のこと。電子が1つしかないため、周囲の物質から電子を奪ってしまい、ダメージを与えてしまう。 上記をまとめると、ミトコンドリアではフリーラジカルが発生しやすく、ミトコンドリアDNAやミトコンドリアの細胞膜が傷つき、ミトコンドリア自体の機能が低下して、ATP(人体のエネルギー)産生が障害され、細胞内で代謝障害が発生し、細胞が本来の働きができなくなります。 そのような状況で細胞分裂が起きるとエラーが発生しても修復できなかったり、ATPの不足からアミロイドなどの異常なタンパク質が細胞内に蓄積したりします。ATPの不足は適切な細胞分化を妨げるという説もあります。 これらの変化が遺伝子の変化を起こしたり、細胞や免疫系に異常を起こしたりして、がんのリスクを高めていると考えられます。

がん発症のリスクを上げやすい食べ物

糖質の多い食材(主食、お菓子や清涼飲料水など)

血糖値の異常な上昇によりAGEsが体内で発生し、蓄積する原因となり、がんの発生から進展に関与するので、血糖値を上昇させる食材はNGとなります。 主食でも玄米、全粒粉パンおよび麺などはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、血糖上昇が軽微な程度の摂取であればメリットがあるとは思います。 お菓子や清涼飲料水については全くおすすめできません。 ちなみにスポーツのトレーニング後の筋力増強という観点からはタンパク質と糖質の同時摂取に関しては一定のメリットがあるように思います。

トランス脂肪酸(>飽和脂肪酸>オメガ6脂肪酸)

トランス脂肪酸は生体内では合成されない脂肪酸で、摂取すると細胞膜に取り込まれ、細胞膜の機能を低下させてしまいます。また、異物としても認識され、炎症の原因となります。もちろんがんのリスクも高まります 。 飽和脂肪酸については直接的には悪影響はありませんが、特に糖質との同時摂取で肥満の原因となり、肥満によるがんのリスク上昇に関連する可能性があります。 オメガ6脂肪酸は必須脂肪酸ですが、体内で相対的にオメガ6脂肪酸が増えすぎるとがんのリスクが高まることがわかっています。 ちなみにオリーブオイルのオメガ9脂肪酸については体内で合成されるので、これ自体にあまり意味はないように思われます。むしろオリーブオイルのオレウロペインなどの抗酸化物質がいろいろな病気のリスクを低下させていると考えられます。

食塩

食塩の摂取と胃がんのリスクの関連は比較的有名です。また、高血圧から脳心臓血管の病気の予防という観点からも控えめの摂取を心がけるべきでしょう。

「がんを予防する可能性の高い食べ物」についてよくある質問

ここまでがんを予防する可能性の高い食べ物などを紹介しました。ここでは「がんを予防する可能性の高い食べ物」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

がん発症時におすすめの食べ物はありますか?

影山 広行影山 広行 医師

これまでの説明と同様に必須栄養食を意識した食事となります。また、がんの手術の直後や抗がん剤の副作用が強い時期を除いては積極的に体を動かすことが望まれます。がんの予防、発症時の食生活、発症後の予後改善はいずれも同じ方針で大丈夫です。

編集部まとめ

今回は老化ががんのリスクを上昇させるという前提に基づき、がんを予防する食べ物について解説しました。私の必須栄養食で推奨する食べものといろいろな研究から推奨されている食べ物とあまり違いはありません。 実際の診療では必須栄養食の考え方でいろいろな病気の方に食生活のアドバイスをしているのですが、少しずつでも実践できる方は投薬量が減ったり、休薬が可能になったりと医師として効果を実感しています。 加えて、自分自身も徹底して必須栄養食を実践しており、アンチエイジングに対する効果を実感しています。 少しずつ生活に取り入れると確実に効果を実感できると思います。それが面白くなってきて、どんどん積極的になっていただけると病気の治療、病気の予防だけでなく、アンチエイジングにも効果的なので、ぜひ試してみてください。

「がんを予防する可能性の高い食べ物」と関連する病気

「がんを予防する可能性の高い食べ物」と関連する病気は4個ほどあります。 各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

内科の病気

がん発症のリスクをあげやすい食べ物を継続的に摂取すると、上記のような他の疾患のリスクも高まります。これまでご紹介したような食生活を心がけましょう。

「がんを予防する可能性の高い食べ物」と関連する症状

「がんを予防する可能性の高い食べ物」と関連している、似ている症状は3個ほどあります。 各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 体重増加
  • 筋力低下
  • 風邪をひきやすくなる
がん発症リスクを上げる食材ばかりをとっていると肥満になりやすく、また筋肉を維持するのに必要なタンパク質が不足したり、免疫力の低下から風邪を引きやすくなる可能性もあります。 これまでお勧めした食事を積極的に摂取することをお勧めします。

この記事の監修医師