「白血病のあざと普通のあざの違い」はご存知ですか?白血病であざができる原因も解説!

誰しも一度は腕や足をぶつけたときに青あざができた経験があるのではないでしょうか。白血病の症状のひとつにも青あざがあります。
この記事では白血病のあざと普通のあざの違いを解説します。白血病の種類には病気の進行が早いものがありますので、気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『「白血病のあざと普通のあざの違い」はご存知ですか?症状についても解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
目次 -INDEX-
白血病のあざと普通のあざの違いとは?
打撲により青あざができることはよくありますが、白血病の場合は打撲した覚えのない場所に青あざができます。
少しの衝撃や排便時のいきみなどにより血管が破れ内出血し、白血病により血が止まりにくくなるため、青あざとなって現れます。また、白血病によって発生する青あざは血小板といわれる血液細胞の減少もかかわっているのです。
血小板には、血液が破れて出血した際に出血した箇所に付着・凝固し、血液の流出を防ぐ役割があります。そのため、血小板が少ない状態で出血をしてしまうと止血がしにくくなってしまい、青あざ等の原因となりますので注意が必要です。
白血病であざが生じるメカニズムについて
血液は骨髄で血液の元となる造血幹細胞が分化し作られていますが、白血病は造血幹細胞が赤血球・白血球・血小板などに正常に変化できず、がん化した細胞が増殖してしまう病気です。
上記で説明している通り血小板は血管が破れたときに破れた箇所に付着・凝固し傷口を塞ぐ役割をしていますが、血小板が正常に作られず減少してしまうため、一度出血すると血が止まりにくくなります。
そのため、内出血や負傷などで血がなかなか止まらずに青あざになることが多くなります。
白血病についてよくある質問
ここまで白血病の症状・原因・治療法などを紹介しました。ここでは「白血病」についてよくある質問について回答します。
白血病に気付くきっかけにはどのようなものがありますか?
中路 幸之助(医師)
白血病の症状は他の病気や風邪の症状と似ているものも多いですが、ぶつけた覚えがないのに青あざが複数できていたり、発熱が長引いたりする場合は要注意です。
急性白血病の場合は早急な治療が必要ですので、すみやかに血液内科を受診しましょう。慢性白血病は自覚症状がない方がほとんどのため、健康診断の血液検査で白血球が異常に増加していると指摘されることで判明するケースが多いです。
定期的に健康診断を受けることが早期発見につながります。
青あざができやすくなる病気には他にどのようなものがありますか?
中路 幸之助(医師)
- 再生不良性貧血
- 骨髄異形成症候群
- 特発性血小板減少性紫斑病
どれも血液に関係した病気で血小板が正常に作られなくなるため、白血病と同じように記憶にない青あざができます。
編集部まとめ
がん全体で見ると罹患率は高くありませんが、急性白血病は急速に病気が進行するため、命に関わる病気です。
慢性白血病もゆっくりではありますが、病気が進行すると自覚症状が出てくる場合もあります。年齢を重ねるにつれ罹患率も上昇するので、青あざをはじめとした自覚症状があればすぐに病院を受診しましょう。
治療は長期にわたり、抗がん剤などの副作用もありますが、治らない病気ではありません。完治を目指すためには早期発見が大切です。
白血病と関連する病気
「白血病」と関連する病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
血液に関する病気で、白血病と同じような症状が現れることが多く見分けがつきません。健康診断の血液検査で要検査となった場合や、自覚症状が出てきたときはすみやかに血液内科がある専門機関を受診しましょう。
白血病と関連する症状
「白血病の症状」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
上記の症状は白血病以外にも様々な病気が隠れている可能性があります。
自己判断が難しいため、不安があればかかりつけ医に相談してみましょう。



