姿勢が悪いと「天気痛」が悪化する!? 3つの予防習慣を理学療法士が解説!

「雨が降る前に体調が悪くなる…」そんな経験はありませんか? 天気の変化によって引き起こされる天気痛は、自律神経の乱れが大きな原因とされています。では、日常生活でどのように天気痛を予防できるのでしょうか? 効果的なセルフケアや記録の活用法について、理学療法士の平井さんにお聞きしました。

監修理学療法士:
平井 一真(理学療法士)
編集部
天気痛を予防するためには、どうすればいいでしょうか?
平井さん
天気痛は、自律神経の乱れが大きく関与しています。自律神経の乱れを引き起こさないためには、普段から健康的な生活を心がけて自律神経を整えておくことが重要です。健康的な食事や十分な睡眠時間をとるようにしましょう。
編集部
天気痛の予防方法には、どのようなものがありますか?
平井さん
予防するためには、まず天気痛の記録をとることから始めてみてはいかがでしょうか。「どのような天気で、どのような状況の時に、どのくらいの強さの痛みが生じるのか」などを明確にしておくことで、天気痛の生じやすいタイミングが把握できるようになります。天気痛のタイミングがわかれば、痛みが起きる前に薬を飲んだり、身体を温めたりするといった予防策を講じることができます。
編集部
痛みを記録する以外に、おすすめの予防法はありますか?
平井さん
天気痛に悩んでいる人は痛みの回避行動として、姿勢の崩れや首・肩の筋肉が過剰に緊張してしまう傾向があります。このような身体的な変化によって、耳の気圧を感知するセンサーに悪影響を及ぼし、天気痛を悪化させている可能性があると報告されています。姿勢の崩れや筋肉の緊張による悪影響を解消するためには、適度な運動を取り入れることがおすすめです。
編集部
最後に、読者へのメッセージがあれば。
平井さん
天気痛に悩まされている人は、国内でおよそ1000万人いると言われています。天気が崩れるたびに、関節痛や頭痛が生じるのはつらいものです。普段から健康的な生活を心がけ、事前に対策をしておき予防しましょう。
※この記事はメディカルドックにて【なぜか雨の日は関節が痛くなる…一体どうしてなの?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。