雨の日に関節が痛むのはなぜ? 天気と関節痛の深い関係を理学療法士が解説

「雨の日になると関節がうずく」そんな経験はありませんか? それは気のせいではなく天気痛という現象かもしれません。天候の変化による自律神経の乱れが、身体に痛みや不調をもたらすことがあるのです。天気と関節痛の関係性や、起きやすい気象条件について、理学療法士の平井さんに解説していただきました。

監修理学療法士:
平井 一真(理学療法士)
編集部
雨が降ると関節が痛くなる気がするのですが、天気との関連性はあるのでしょうか?
平井さん
はい。雨の日に関節が痛くなるのは、気のせいではありません。実際に天気が崩れることによって、関節に痛みが生じることはあります。天候に影響を受けて痛みが生じることから、「天気痛」と言われている症状です。
編集部
なぜ、天気痛が起きるのでしょうか?
平井さん
天気の変化によって気圧や温度、湿度にも変化が生じ、その結果、自律神経を乱してしまうことが大きな原因と考えられています。自律神経の乱れによって身体を興奮させる交感神経が活性化し、身体に痛みを引き起こしてしまうのです。
編集部
天気痛で関節が痛くなるのは、雨の日だけですか?
平井さん
雨の日以外にも、曇りや雪などの気圧や気温、湿度が著しく変化する天候のときに生じるリスクが高いようです。また、台風の時は気圧の変化が大きいため、普段、天気痛がない人でも天気痛を感じることがあります。そのため、台風の時は天気痛の症状が強く現れる可能性があるでしょう。
※この記事はメディカルドックにて【なぜか雨の日は関節が痛くなる…一体どうしてなの?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。