管理栄養士が教える「納豆のオススメの食べ方」 NG行為や効果的なタイミングも解説!

私たち人間には体中に血管が張り巡らされており、すみずみまで血液が巡ることで必要な栄養素が体全体に行きわたって健康を支えています。健康のためには血液がサラサラであることが大切です。そんな中、「納豆を食べると血液がサラサラになる」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか? そこで今回は、サラサラな血液づくりに役立つ食べ物とされる納豆について、おすすめの食べ方を管理栄養士の飯田優季さんに話を聞いてみました。
編集部
納豆のおすすめの食べ方を教えてください。
飯田さん
食べるときのポイントは①よく混ぜること、②常温に戻すこと、③加熱しないこと、です。しっかり混ぜて粘りを出すことで、ナットウキナーゼが胃酸で溶けてしまうのを防いでくれます。目安として、25~30回以上は混ぜると良いと言われています。またナットウキナーゼは常温で活性化し、70度以上に加熱すると失活してしまいます。そのまま食べる際はあらかじめ冷蔵庫から出しておけば、常温で召し上がることができます。また、チャーハンやパスタなどに使う際は、最後に入れるなどタイミングを工夫してみてください。
編集部
食べた方がいいタイミングなどはありますか?
飯田さん
血液をサラサラにする効果を高めるためには、夕食で納豆を食べることをおすすめします。血栓は深夜から早朝にかけて作られやすいのですが、ナットウキナーゼの効果は8時間程度続くことが分かっているため、夕食で食べるのがベストであると言えます。
編集部
1日にどれくらい食べると良いのでしょうか?
飯田さん
納豆を1日1~2パック程度食べるのがおすすめです。予防のためには継続することが一番大切なので、ご自身の生活スタイルに合わせて定期的にお召し上がりください。飽きないように小ねぎやすりごま、わさびなどの薬味を使ってアレンジするのもおすすめです。
編集部
納豆は積極的に食べたいですね。
飯田さん
食の多様化により食生活も豊かで便利になりましたが、それに伴って栄養バランスは偏りやすくなり、血液をサラサラに保つことが昔以上に難しくなっているのではないでしょうか。日ごろの食生活に納豆を取り入れて、健康維持に役立ててみてください。

監修管理栄養士:
飯田優季(管理栄養士)
※この記事はMedical DOCにて<「納豆を食べると血液がサラサラになる」のはなぜ? 25回以上混ぜるべき理由【管理栄養士解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。