「血液がサラサラになる食べ物」はご存じですか? お手軽に取り入れられる食品を解説!

私たち人間には体中に血管が張り巡らされており、すみずみまで血液が巡ることで必要な栄養素が体全体に行きわたって健康を支えています。健康のためには血液がサラサラであることが大切です。そんな中、「納豆を食べると血液がサラサラになる」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか? そこで今回は、サラサラな血液づくりに役立つ食べ物とされる納豆について、納豆で血液がサラサラになる理由を管理栄養士の飯田優季さんに話を聞いてみました。
編集部
納豆は血液をサラサラにする作用があると聞きますが、本当ですか?
飯田さん
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はい。納豆は大豆から発酵する過程でナットウキナーゼという酵素が生まれます。このナットウキナーゼは体の中で
- ①血栓を溶かす
- ②血栓を溶かす作用のある酵素の素を活性化
- ③血栓を溶けにくくする成分の生成の抑制
という働きをするため、血液をサラサラにしてくれます。
編集部
血栓を溶かすだけでなく、血栓そのものができにくくなるのですね。
飯田さん
はい。納豆に含まれるナットウキナーゼによって血管を詰まらせる原因を未然に防ぐことができます。日本人の3割が脳梗塞や心筋梗塞などの血管疾患により死亡していることが報告されていますので、健康に歳を重ねていくためにも日ごろから予防として納豆を取り入れるのはおすすめです。
編集部
納豆を控えた方が良いケースはありますか?
飯田さん
抗凝固薬の「ワルファリン」を服用している方は納豆を控えてください。お薬の中には納豆に限らず、食べ物との飲み合わせに注意しなくてはならないものもあります。薬剤師の指示やお薬の説明書をよく読んでおきましょう。

監修管理栄養士:
飯田優季(管理栄養士)
※この記事はMedical DOCにて<「納豆を食べると血液がサラサラになる」のはなぜ? 25回以上混ぜるべき理由【管理栄養士解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。