目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 「骨粗しょう症」の予防法はご存じですか? 運動・睡眠など注意すべき生活習慣を解説!

「骨粗しょう症」の予防法はご存じですか? 運動・睡眠など注意すべき生活習慣を解説!

 公開日:2025/03/12
骨粗しょう症を予防する! 運動・睡眠などの生活習慣

更年期の女性にとって、「骨粗しょう症」は重要な健康課題の一つです。日常生活の中で、骨粗しょう症のリスクを減らすためにできることはあるのでしょうか? 今回は看護師の安部さんに、骨粗しょう症予防のために更年期女性が取り入れるべき生活習慣のアドバイスを解説してもらいました。

編集部編集部

骨粗しょう症を予防できる運動はありますか?

安部直子さん安部さん

物理的な刺激が加わると骨の強さが増すため、水泳や自転車よりウォーキングが効果的です。立ったままかかとを下す、片足で立つなどの運動は、何かにつかまるなど転倒に注意して行ってください。筋肉を動かすことで骨まで一緒に鍛えられる筋トレも有用です。

編集部編集部

日常生活で気を付けることはありますか?

安部直子さん安部さん

十分な睡眠をとることを心がけましょう。大人でも睡眠中に成長ホルモンは分泌され、骨や筋肉の成長、生命維持に大切な役割を果たすため、質の良い睡眠が必要です。また、日光浴をするとビタミンDが体内で合成され、骨の健康に役立ちます。そして、定期的な検査を受けて病気の早期発見や治療が大切です。

編集部編集部

骨の検査はどのようなものですか?

安部直子さん安部さん

外からは骨の状態がわからず自覚症状もないので、骨密度の検査を受けるとよいでしょう。40~70歳の5歳きざみで女性が受けられる骨粗しょう症検診があります。検診は各自治体によって異なり、男性が受けられる場合もあります。
主な検査の種類は以下のものです。
骨塩定量
DXA(デキサ):X線を用いて背骨、足の付け根、手首の骨などで測定する
MD(エムディー):X線を用いて手のひらを置いて測定する
超音波:超音波を使用するためX線被爆がない、かかとやすねの骨で測定する
血液や尿検査
骨の状態を調べる
腰や背中に痛みがある、曲がってきた、身長が低くなってきたなど症状があれば医療機関を受診しましょう。

編集部編集部

病気になるとどのような治療が行われますか?

安部直子さん安部さん

内服や注射などの薬物療法が主な方法で、ほかにも運動、食事療法が行われます。整形外科、内分泌や代謝に関わる内科、婦人科などで治療が行われます。

編集部編集部

どのように骨粗しょう症と向き合えばいいですか?

安部直子さん安部さん

骨粗しょう症の予防対策は、更年期の今から取り組むことが大切です。毎日の生活習慣を見直して、健康に過ごすようにしましょう。

安部 直子

監修看護師
安部 直子(看護師)

プロフィールをもっと見る
新見女子短期大学(現・新見公立大学)看護学科を卒業後、大学病院で働きながら通信制を利用して看護学学士を取得。民間病院での勤務を経て2022年よりフリーライターとして活動。病棟、外来、救急など様々な部署や、複数の診療科での経験を活かして「誰かの役に立つ情報」を発信中。

※この記事はMedical DOCにて<更年期の女性が骨粗しょう症にならないための生活習慣を看護師が徹底解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修看護師

注目記事