「味噌汁」は朝食に飲んだ方がいい理由はご存じですか? 味噌汁の健康効果を解説!

日本食の代表である味噌汁は、朝食に取り入れることで心身にメリットがあるのはご存知でしょうか? お味噌に含まれるアミノ酸や、味噌汁の具材に栄養学的メリットがたくさん詰まっています。一方で、塩分の摂りすぎを気にする方もいらっしゃると思います。そこで今回は、味噌汁を朝に摂ると良い理由について管理栄養士の佐久間さんに解説してもらいました。

監修管理栄養士:
佐久間 愛子(管理栄養士)
編集部
味噌汁は朝に食べると良いと聞いたのですが、本当ですか?
佐久間さん
編集部
朝に味噌汁を足した朝食を摂ると、どんな健康のメリットがあるんですか?
佐久間さん
まず、食事を摂ると栄養素の分解によって熱が発生します。これを「食事誘発性熱産生」と呼び、体温・代謝を上げる作用があります。たんぱく質を中心とした食事ほど熱の発生量が増えるので1日の消費カロリーもアップします。また、味噌や具に含まれるトリプトファンというアミノ酸は、気持ちを安定させるセロトニンの材料です。ダイエット中や仕事で忙しいという人は朝食を抜きがちですが、実は朝食こそ体づくりに欠かせない食事なのです。
編集部
コンソメスープなどほかの汁物もあるのですが、味噌汁が良いのはなぜですか?
佐久間さん
味噌汁をおすすめする理由としては、味噌自体にアミノ酸が多いためです。アミノ酸は体内で筋肉や酵素などの材料として使われますが、食事からしか摂れないアミノ酸(必須アミノ酸)が味噌には多く含まれています。ほかにも、味噌には麹や乳酸菌などの腸に良い菌が存在しています。腸内環境を整えることで、お通じや免疫力の向上に寄与するので、味噌汁はそういった面からも良いメニューです。また、味噌のアミノ酸にはうまみ成分である「グルタミン酸」が多いので、ほかの具材と合わせるとうまみが増します。
※この記事はMedical DOCにて<『朝食の味噌汁』がおすすめな理由とは? 減塩のコツも管理栄養士が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。