「認知症」を疑う“6つの行動”はご存じですか? 認知症予防取り組むべきタイミングも解説!

人生100年時代と呼ばれる現代において、「認知症の予防」は健康寿命を延ばすうえでも大事な要素です。しかし、具体的にいつから認知症を予防できるのか疑問に思っている方も多いでしょう。そこで今回は認知症を予防をはじめる時期と注意すべき症状について、介護福祉士の青木さんに解説していただきました。

監修介護福祉士:
青木 崇(介護福祉士)
編集部
認知症予防はいつから始めるのが良いでしょうか?
青木さん
認知症予防は、認知症の症状がない健康なときから始めることが大切です。なぜなら認知機能は年齢とともに、少しずつ低下するためです。また軽度認知症(MCI)と呼ばれる認知症の初期症状が疑われる場合は、アルツハイマー型認知症へと悪化する前に、早急に生活習慣を改善しましょう。
編集部
軽度認知症(MCI)ではどのような症状がありますか?
青木さん
- 何度も同じ質問や確認をする
- 趣味への興味がなくなった
- 新しいことに取り組む気力がなくなった
- 仕事や家事でミスが増えている
- 難しい作業がおっくうになった
- 家族や友人との会話が楽しくなくなった
編集部
軽度認知症(MCI)の場合、治療で回復することはありますか?
青木さん
軽度認知症は適切な治療を施すことで、症状の回復や認知症の発症を遅延できる可能性があります。また、認知症は「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体認知症」など複数あります。また、「突発性正常圧水頭症」は認知症に似た症状を引き起こしますが、手術で改善が可能です。症状や疾患に対して適切な治療を受けるには、早めに専門医に診断してもらうことが重要です。
編集部
あらためて、どのように認知症と向き合えばいいですか?
青木さん
「将来、認知症になるのでは?」と、漠然とした不安を抱えている方も多いでしょう。しかし、運動や食事といった生活習慣を改善することで、リスクを減らせます。より長く自分らしい生活を楽しむためにも、健康なときから予防に取り組んでみてください。
※この記事はMedical DOCにて<【専門家に聞く】“認知症”を予防するための生活習慣を教えて!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。