がん治療薬「オプジーボ」の副作用を薬剤師が解説 ほかの抗がん剤との違いはある?
公開日:2024/12/25
がん治療と聞くと、「副作用が気になる」という人は多いと思います。免疫療法薬の一種である「オプジーボ」にはどのような副作用があるのでしょうか? 薬剤師の長岡さんに詳しく解説していただきました。
監修薬剤師:
長岡 志帆(薬剤師)
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薬剤師、認定スポーツファーマシスト、健康食品管理士。2021年に出産を経験し、現在は子育てをしながら薬剤師として勤務。薬膳が好きで育休中にくらし薬膳アドバイザーも取得。医療や医薬品に関する不安・疑問を解決するよう、わかりやすい情報提供を心掛けて執筆している。
編集部
抗がん剤は副作用が辛いとよく聞きますね。なぜでしょうか?
長岡さん
薬が悪性の細胞に攻撃する際に、同時に正常な細胞も攻撃してしまうために副作用として体の不調が表れます。また、悪性細胞が抗がん剤への耐性(薬剤耐性)を持つことで、薬が悪性細胞には攻撃できず正常細胞を攻撃してしまう場合もあります。
編集部
オプジーボにも副作用はありますか?
長岡さん
はい、あります。オプジーボの添付文書によると、100人中5人以上が発症とする副作用は以下のものです。
・下痢、便秘
・悪心、嘔吐、腹痛
・口内炎
・疲労感、無力症、倦怠感
・食欲減退
・関節痛
・発疹、そう痒症、丘疹性皮疹、脱毛症、手足症候群
・好中球減少症、貧血、血小板減少症、白血球減少症
・高リパーゼ血症、高アミラーゼ血症
・味覚異常
・下痢、便秘
・悪心、嘔吐、腹痛
・口内炎
・疲労感、無力症、倦怠感
・食欲減退
・関節痛
・発疹、そう痒症、丘疹性皮疹、脱毛症、手足症候群
・好中球減少症、貧血、血小板減少症、白血球減少症
・高リパーゼ血症、高アミラーゼ血症
・味覚異常
ほかにも抗がん剤の副作用のイメージに多い、発熱、めまい、頭痛、体重減少、リンパ球減少などの報告もあります。
編集部
副作用はどのくらい続くのでしょうか?
長岡さん
抗がん剤投与中はもちろんですが、投与中止後20週以上経っても、抗がん剤投与中と同じような状態であると確認されています。中止しても半年くらいは、副作用と思われる症状が出る可能性が高いので、注意が必要です。
※この記事はMedical DOCにて【がんの免疫療法薬「オプジーボ」とは 作用・副作用を薬剤師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。