【寝る前のコーヒー】トイレが近くなるのは大丈夫? 就寝する何分前に飲むのがいいのか
コーヒーの効果といえば、「覚醒作用」「リラックス効果」などが代表的ですが、忘れてはいけないのが「利尿作用」です。コーヒーを飲み過ぎてしまった結果、トイレに何度も行った経験がある方も多いと思います。そんなコーヒーですが、夜に飲む場合、就寝の何分前に飲むのがいいのでしょうか。管理栄養士の亀崎さんを取材しました。
※この記事はMedical DOCにて【“寝る前”にコーヒーを飲むメリット・デメリットを管理栄養士が解説 どのような健康効果があるのか】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修管理栄養士:
亀崎 智子(管理栄養士)
編集部
カフェインの覚醒作用について、もう少し詳しく教えてください。
亀崎さん
リラックス効果があるカフェインですが、飲んでから30分以上経過すると、覚醒作用があらわれるといわれています。そのため、もし、睡眠前に飲む場合、飲んで30分以内には、寝ることをおすすめします。また、コーヒーを2杯も3杯も飲み過ぎてしまうのもおすすめできません。カフェインの過剰摂取になってしまい、覚醒作用だけでなく、胃痛などの不調が生じてしまう危険性も高まります。
編集部
睡眠前にコーヒーを飲むと、睡眠中にトイレで目が覚めるほどの利尿作用があると聞いたことがあります。本当でしょうか?
亀崎さん
通常、腎臓で体に必要な水分は再吸収されて、不要なものが尿として排出されます。しかし、カフェインは体にとって必要な水分も体の外に排出してしまうのです。そのため、コーヒーを飲み過ぎてしまいカフェインの過剰摂取になると、尿量が増えてしまいます。睡眠前に飲み過ぎてしまうと、夜中に尿意に襲われて目が覚める可能性も高くなります。
編集部
覚醒作用や利尿作用は、カフェインの摂取量に気をつければ、避けることができますか?
亀崎さん
※参照:農林水産省「カフェインの摂り過ぎに注意!」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/syoku_anzen/baransu/r0212/caffein.html