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「アルツハイマー型認知症の原因」となる可能性の高い食べものはご存知ですか?

 公開日:2024/12/20

アルツハイマー型認知症の原因とは?Medical DOC監修医がアルツハイマー型認知症の原因・症状・なりやすい人の特徴・原因となる可能性の高い食べ物や予防法などを解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「アルツハイマー型認知症の原因」となる可能性の高い食べものはご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

村上 友太

監修医師
村上 友太(東京予防クリニック)

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医師、医学博士。福島県立医科大学医学部卒業。福島県立医科大学脳神経外科学講座助教として基礎・臨床研究、教育、臨床業務に従事した経験がある。現在、東京予防クリニック院長として内科疾患や脳神経疾患、予防医療を中心に診療している。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医。日本認知症学会、日本内科学会などの各会員。

「アルツハイマー型認知症」とは?

アルツハイマー型認知症は、脳内に異常なタンパク質が蓄積することで脳細胞が徐々に死んでいく進行性の病気です。主な症状は記憶障害、判断力の低下、言語能力の衰えなどで、日常生活に大きな支障をきたします。この病気は現在のところ完治する方法はなく、症状の進行を遅らせる治療が中心です。

アルツハイマー型認知症と認知症の違い

認知症は、さまざまな脳の病気によって、脳の神経細胞の働きが次第に低下し、認知機能(記憶力や判断力)が落ちてしまい、社会生活が難しくなってしまう状態のことを言います。
生まれつきではなく、生まれた後に認知機能が低下したものを認知症と呼びます。
この認知症のなかで最も多いタイプとして、アルツハイマー型認知症があります。
アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβ、リン酸化タウという異常なタンパク質が溜まり、認知症をきたしてしまうというものです。
つまり、認知症の中の一つとして、アルツハイマー型認知症があるということになります。

アルツハイマー型認知症の原因となる可能性の高い食べもの

高脂肪・高カロリー食品

高脂肪・高カロリーの食品は体内の炎症を促進し、心血管疾患のリスクを高めるとされています。これらの疾患はアルツハイマー病のリスクも高めることが示されています。
具体的な食品名には、ファーストフード、揚げ物、バターや高脂肪の乳製品などがあります。

加工肉製品

加工肉には保存のためにナトリウムや保存料が多く含まれており、これらの化学物質が神経毒性を持つ可能性があります。また、加工肉の摂取は慢性炎症を引き起こし、認知機能の低下につながる恐れもあります。
具体的には、ソーセージ、ベーコン、ハムなどがあります。

砂糖を多く含む食品

砂糖の過剰摂取はインスリン抵抗性を引き起こし、これが脳の機能に悪影響を与える可能性があります。また、高血糖は認知機能の低下と関連しているとされています。
ソフトドリンク、スナック菓子、甘いデザート類などがあります。

「アルツハイマー型認知症の原因」についてよくある質問

ここまでアルツハイマー型認知症の原因などを紹介しました。ここでは「アルツハイマー型認知症の原因」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

アルツハイマー型認知症になりやすい人の性格について教えてください。

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

アルツハイマー型認知症と関連が指摘される性格特性には、高い神経症傾向、内向的な性格、適応力の低さがあります。これらはストレスの多い反応や社会的交流の欠如、新しい状況への対応力の低さから、認知機能の低下につながる可能性があるため、生活習慣を改善していくことがすすめられます。

コーヒーを含めたカフェイン摂取はアルツハイマー型認知症の予防に効果はあるのでしょうか?

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

カフェイン摂取、特にコーヒーはアルツハイマー型認知症の予防に一定の効果があると考えられています。カフェインは脳内の神経保護作用を持ち、認知機能の低下を遅らせる可能性があります。ただし、摂取量や個人の健康状態によって影響は異なるため、適量を心がけることが重要です。
なお、アルミニウムがアルツハイマー型認知症のリスクを高めると言われていた時期があったのですが、現在ではその因果関係を証明する根拠はない、と言われています。

編集部まとめ

今回の記事では、アルツハイマー型認知症の原因となりうる要因や、予防のために摂りたい食品、そして予防のために役立つ生活習慣などについて解説しました。
アルツハイマー型認知症の原因についてはまだ研究の段階であるものの、今回ご紹介した食品や生活習慣は、予防のために有用である可能性があります。
認知症のみならず、心疾患や脳血管障害などの予防にも役立つので、健康的な食生活や運動習慣を心がけていきましょう。また、少しでもおかしいと感じる場合や、身内にアルツハイマー型認知症の方が多くいらっしゃる場合には、脳神経内科など専門医を受診しましょう。

「アルツハイマー型認知症」と関連する病気

「アルツハイマー型認知症」と関連する病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

脳神経内科の病気

  • 血管性認知症
  • レビー小体型認知症
  • 前頭側頭葉型認知症(FTD)
  • パーキンソン病認知症

これらの病気は、アルツハイマー型認知症の症状と同じようなものを示すことが多いのですが、それぞれに独自の原因や特徴があるため、正確な診断が重要です。物忘れなどによって日常生活に支障が出るような場合には、脳神経内科や精神科などの専門医を受診するようにしましょう。

「アルツハイマー型認知症」と関連する症状

「アルツハイマー型認知症」と関連している、似ている症状は10個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 記憶障害
  • 見当識障害
  • 失語
  • 失行
  • 失認
  • 遂行機能障害
  • 不安
  • 不眠
  • うつ状態

アルツハイマー型認知症の症状としては、認知機能障害による症状と、それがもととなり行動や心理的にも異常をきたす症状に分けられます。

この記事の監修医師

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