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「恋愛依存症」になると現れる3つの症状はご存知ですか?【医師監修】

 公開日:2025/11/06

依存症は単なる習慣ではなく、深刻な精神的・社会的問題を引き起こします。恋愛依存症の症状についてまとめました。早期発見と適切なサポートが回復への鍵です。

大迫 鑑顕

監修医師
大迫 鑑顕(医師)

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千葉大学医学部卒業 。千葉大学医学部附属病院精神神経科、袖ヶ浦さつき台病院心療内科・精神科、総合病院国保旭中央病院神経精神科、国際医療福祉大学医学部精神医学教室、成田病院精神科助教、千葉大学大学院医学研究院精神医学教室特任助教(兼任)、Bellvitge University Hospital(Barcelona, Spain)。主な研究領域は 精神医学(摂食障害、せん妄)。

9. 恋愛依存症とは何か?

9-1. 恋愛依存症の定義

恋愛依存症(Love Addiction)はDSM-5やICD-11に正式な診断名として記載されていませんが、情緒不安定な対人関係や見捨てられ不安などが目立つ場合には、境界性パーソナリティ傾向や愛着障害に準じたアセスメントが臨床現場では行われます。

9-2. 通常の恋愛との違い

一般的な恋愛は、喜びや安心感、自立した関係性を伴います。しかし、恋愛依存では「相手がいないと不安」「一人でいられない」「相手の言動に極度に左右される」といった特徴が見られ、恋愛が日常生活や自己の精神安定を脅かす要因になります。

10. 恋愛依存症の主な症状

10-1. 相手中心の思考と行動

恋愛依存症の方は、生活の中心が「相手」になってしまい、自己の価値観や行動が相手の言動に強く依存します。具体的な症状としては
・相手の行動や言葉に過剰に反応し、一喜一憂する

・相手がいないと極度の孤独感や不安に襲われる

・自分のニーズよりも相手の希望を優先してしまう

10-2. 見捨てられ不安と過剰な承認欲求

「見捨てられるかもしれない」という強い恐れが根底にあるため、相手の注意を引くために以下のような行動がみられます
・頻繁な連絡や監視的な行動(SNSチェック、GPS共有など)

・自分を犠牲にしてでも関係を維持しようとする

・相手が冷たくなるとパニックやうつ状態になる

10-3. 恋愛がないと不安・空虚になる

恋愛関係が終わると強い喪失感を覚え、次の恋愛にすぐに移行しようとする傾向もあります。これは「一人でいることへの耐性のなさ」や「自尊心の欠如」が原因で、依存のサイクルから抜け出せなくなっている状態です。

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