「アルコール依存症の4つの特徴」はご存知ですか?【医師監修】
公開日:2025/07/03

依存症は単なる習慣ではなく、深刻な精神的・社会的問題を引き起こします。今回はアルコール依存症の特徴についてまとめました。

監修医師:
大迫 鑑顕(医師)
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千葉大学医学部卒業 。千葉大学医学部附属病院精神神経科、袖ヶ浦さつき台病院心療内科・精神科、総合病院国保旭中央病院神経精神科、国際医療福祉大学医学部精神医学教室、成田病院精神科助教、千葉大学大学院医学研究院精神医学教室特任助教(兼任)、Bellvitge University Hospital(Barcelona, Spain)。主な研究領域は 精神医学(摂食障害、せん妄)。
1. アルコール依存症とは?
1-1. アルコール依存症の定義
アルコール依存症は、飲酒をコントロールできなくなる慢性の精神疾患です。
世界保健機関(WHO)や米国精神医学会(APA)の診断基準によると、以下のような特徴を持つとされています:
・飲酒量や飲酒回数のコントロールができない
・飲酒を止めようとしても失敗する
・飲まないと落ち着かない、手が震えるなどの離脱症状が出る
・飲酒によって社会的・職業的な問題が生じても続けてしまう
1-2. DSM-5における分類
現在、アメリカ精神医学会が定めたDSM-5では、「アルコール使用障害(Alcohol Use Disorder)」として分類され、軽度・中等度・重度の3段階で評価されます。