「具体的な4つの超加工食品」はご存知ですか?【医師監修】

スナック菓子や加工肉などに含まれる超加工食品。摂り過ぎることで生活習慣病のリスクが高まるといわれています。本記事では、超加工食品とは何か、具体的な食品一覧について紹介します。健康的な食習慣の第一歩に役立ててください。

監修医師:
日浦 悠斗(医師)
目次 -INDEX-
1. 超加工食品とは何か?
1-1. 超加工食品の定義
「超加工食品(ultra-processed foods)」は、食品研究者のカルロス・モンテイロらによるNOVA分類において定義されたカテゴリの一つで、工業的に複数の工程を経て製造され、人間の台所では再現不可能な成分を含む食品のことを指します。
代表的な例としては以下のようなものがあります:
・清涼飲料水(加糖ソーダ、エナジードリンク)
・スナック菓子、チョコレートバー
・加工肉(ソーセージ、ハム)
・冷凍食品(冷凍ピザ、即席麺)
・市販のケーキ、ビスケット、菓子パン
1-2. 加工と超加工の違い
加工食品(例:漬物、納豆、パン)と超加工食品の違いは、「何が加えられているか」と「その加工の目的」にあります。加工食品は保存性や味を高めるための自然な加工にとどまる一方、超加工食品は嗜好性・常習性を高めるために化学的な添加物や人工成分を使用する点が特徴です。
2. 超加工食品の具体例一覧
2-1. 加工肉・冷凍食品
・ウインナー、ベーコン、ハム、サラミ
・ミートボール、チキンナゲット、冷凍ピザ、冷凍コロッケ
・レトルトカレー、インスタントパスタ
加工肉類は特に世界保健機関(WHO)が「グループ1の発がん性がある」と分類しています。
2-2. 菓子類・スナック類
・チョコレート菓子、キャンディ、グミ
・ポテトチップス、コーンスナック
・クッキー、ビスケット、カップケーキ
これらは糖分・脂質・添加物が多く、血糖値の急上昇や中毒性が高いとされます。
2-3. 清涼飲料・乳製品類
・炭酸飲料、エナジードリンク、スポーツドリンク
・加糖ヨーグルト、フレーバーミルク、乳酸菌飲料
・コーヒー飲料(缶コーヒー、カフェラテ)
多くの製品には人工甘味料や高果糖コーンシロップが使われており、長期的な健康リスクがあります。
2-4. その他の日常的な食品
・食パン(市販品で添加物が多いもの)
・市販のカレールー、調味ソース(ドレッシングや焼き肉のたれ)
・シリアル、プロテインバー
「健康そうに見える」食品にも超加工食品が含まれている場合があります。成分表示をよく確認することが重要です。