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どんなタイミングで「経口補水液」を摂取すると良いの?飲み方のポイントも解説!

 公開日:2025/06/22

熱中症や脱水症状の対策として注目される経口補水液。体内の水分と電解質をすばやく補える点が特長です。この記事では、経口補水液の飲むタイミングや飲み方、1日の目安量についてわかりやすく解説します。

久高 将太

監修医師
久高 将太(琉球大学病院内分泌代謝内科)

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琉球大学医学部卒業。琉球大学病院内分泌代謝内科所属。市中病院で初期研修を修了後、予防医学と関連の深い内分泌代謝科を専攻し、琉球大学病院で内科専攻医プログラム修了。今後は公衆衛生学も並行して学び、幅広い視野で予防医学を追求する。日本専門医機構認定内科専門医、日本医師会認定産業医。

1. 経口補水液とは何か?

1-1. 経口補水液の定義

経口補水液(ORS)は、脱水症状の際に水分と電解質を補うための飲料で、世界保健機関(WHO)が提唱した成分配合に基づいています。
特に、下痢や嘔吐、発熱、運動後、熱中症時など、水と電解質のバランスが崩れたときに有効です。

1-2. 経口補水液とスポーツドリンクの違い

項目 経口補水液 スポーツドリンク
電解質濃度 高い(ナトリウム等) 低い
糖分 控えめ(ブドウ糖) 多い(砂糖)
用途 医療目的(脱水対策) 一般用途(運動時など)

3. 経口補水液の飲み方と適応シーン

3-1. 飲むべきタイミング

以下の状況での早めの摂取が推奨されます
・発熱・嘔吐・下痢が続いているとき

・夏の屋外活動後(熱中症対策)

・スポーツ後の脱水状態

・高齢者や乳幼児の脱水予防

・飲酒後の水分・電解質補給

3-2. 飲み方のポイント

・こまめに少量ずつ飲む:胃腸への負担を減らす

・冷やしすぎない:常温またはぬるめで

・下痢・嘔吐の直後は避け、落ち着いてから摂取する

3-3. 1日の目安量

年齢や体重、脱水の程度によりますが、目安として
・成人:500~1,000ml

・小児:体重1kgあたり50~100ml

過剰摂取は電解質のバランスを崩す恐れがあるため注意が必要です。

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