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「睡眠環境」を整えるには「室温は何度」が適している?【医師監修】

 公開日:2025/06/24

「寝ても疲れが取れない」「夜中に何度も目が覚める」──そんな悩みを抱える方は少なくありません。良質な睡眠は、心身の健康を保つうえで欠かせない要素です。
しかし、単に「長く寝る」だけでは不十分。本記事では、睡眠環境の整え方について解説します。
睡眠の仕組みを正しく理解し、今日から取り入れられる快眠習慣を身につけましょう。

本多 洋介

監修医師
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

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群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

1. 睡眠の質とは何か?

1-1. 「質の高い睡眠」の定義

睡眠の質とは、単に「睡眠時間が長いかどうか」ではなく、「睡眠によって脳や体が十分に回復できたか」という視点が重要です。
睡眠の質が高い状態とは、以下のような条件を満たすことを指します
・寝つきが良い(入眠まで30分以内)

・夜中に目が覚めにくい

・朝すっきり起きられる

・日中に眠気を感じにくい

1-2. 睡眠の構造と周期

人の睡眠は「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が約90分ごとの周期で繰り返されます。
特に深いノンレム睡眠(徐波睡眠)が脳と体の回復に重要とされています。
この深い睡眠をいかに確保するかが「質の良い睡眠」の鍵となります。

4. 睡眠環境の整え方

4-1. 寝室の温度・湿度

快眠に適した室温は「夏場:26℃前後、冬場:18〜22℃」、湿度は「50〜60%」が目安です。
空調機器や加湿器を上手に活用しましょう。

4-2. 照明と音環境

・就寝前は暖色系の間接照明に切り替える

・遮光カーテンで朝日を遮断

・耳栓やホワイトノイズを活用し、騒音をカット

視覚・聴覚の刺激を極力減らすことが理想です。

4-3. 寝具の選び方

枕の高さやマットレスの硬さは、個人差があります。重要なのは「首や背骨が自然な姿勢を保てるかどうか」。
試し寝ができる店舗や専門のアドバイザーを活用するのもおすすめです。

5. 音楽が睡眠に与える効果とは?

参考文献

この記事の監修医師

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