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「睡眠の質を上げる生活習慣」はご存知ですか?朝・昼・就寝前の行動について解説!

 公開日:2025/06/22

「寝ても疲れが取れない」「夜中に何度も目が覚める」──そんな悩みを抱える方は少なくありません。良質な睡眠は、心身の健康を保つうえで欠かせない要素です。
しかし、単に「長く寝る」だけでは不十分。本記事では、「睡眠の質を上げる」ための生活習慣について解説します。
睡眠の仕組みを正しく理解し、今日から取り入れられる快眠習慣を身につけましょう。

本多 洋介

監修医師
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

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群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

1. 睡眠の質とは何か?

1-1. 「質の高い睡眠」の定義

睡眠の質とは、単に「睡眠時間が長いかどうか」ではなく、「睡眠によって脳や体が十分に回復できたか」という視点が重要です。
睡眠の質が高い状態とは、以下のような条件を満たすことを指します
・寝つきが良い(入眠まで30分以内)

・夜中に目が覚めにくい

・朝すっきり起きられる

・日中に眠気を感じにくい

1-2. 睡眠の構造と周期

人の睡眠は「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が約90分ごとの周期で繰り返されます。
特に深いノンレム睡眠(徐波睡眠)が脳と体の回復に重要とされています。
この深い睡眠をいかに確保するかが「質の良い睡眠」の鍵となります。

3. 睡眠の質を上げる生活習慣

3-1. 朝の過ごし方

質の良い睡眠は、朝の行動から始まります。
・朝起きたら太陽の光を浴びる(体内時計のリセット)

・朝食をしっかりとる(体温上昇とリズム調整)

・軽い運動で交感神経を刺激する

これらは夜の良質な睡眠につながります。

3-2. 日中の行動

・15時以降のカフェイン摂取は控える

・昼寝は20分以内(長時間の昼寝は夜の睡眠に悪影響)

・夕方に軽い運動(ウォーキングやストレッチ)を取り入れる

3-3. 就寝前の習慣

夜の行動がその日の睡眠の質を左右します。
・寝る90分前に入浴(40℃のお湯で15分程度)

・スマホやテレビを見ない

・アロマや音楽など、リラックスできる習慣をつくる

深部体温をコントロールし、自然な眠気を誘導することがポイントです。

参考文献

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