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「睡眠の質を下げる主な3つの原因」はご存知ですか?【医師監修】

 公開日:2025/06/20

「寝ても疲れが取れない」「夜中に何度も目が覚める」──そんな悩みを抱える方は少なくありません。良質な睡眠は、心身の健康を保つうえで欠かせない要素です。
しかし、単に「長く寝る」だけでは不十分。本記事では、「睡眠の質を下げる原因」について解説します。

本多 洋介

監修医師
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

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群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

1. 睡眠の質とは何か?

1-1. 「質の高い睡眠」の定義

睡眠の質とは、単に「睡眠時間が長いかどうか」ではなく、「睡眠によって脳や体が十分に回復できたか」という視点が重要です。
睡眠の質が高い状態とは、以下のような条件を満たすことを指します
・寝つきが良い(入眠まで30分以内)

・夜中に目が覚めにくい

・朝すっきり起きられる

・日中に眠気を感じにくい

1-2. 睡眠の構造と周期

人の睡眠は「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が約90分ごとの周期で繰り返されます。
特に深いノンレム睡眠(徐波睡眠)が脳と体の回復に重要とされています。
この深い睡眠をいかに確保するかが「質の良い睡眠」の鍵となります。

2. 睡眠の質を下げる原因とは?

2-1. 生活習慣による影響

現代人の生活リズムは、睡眠にとって不利な要素が多く存在します。以下は代表的な例です
・寝る直前までスマートフォンやパソコンを使う(ブルーライト)

・寝る時間が不規則

・過度なストレスや緊張状態

・カフェインやアルコールの摂取

特に、就寝前の光刺激やカフェインの摂取は、メラトニンの分泌を抑制し、入眠を妨げます。

2-2. 環境要因

寝室の環境も睡眠の質に大きく影響します。以下の点が快眠の妨げになります
・室温や湿度が快適でない

・騒音・光の刺激がある

・マットレスや枕が体に合っていない

2-3. 睡眠障害の可能性

慢性的に眠れない場合、「睡眠時無呼吸症候群」「むずむず脚症候群」などの睡眠障害が原因のこともあります。
これらは専門的な治療が必要ですので、疑いがある場合は医療機関での受診をおすすめします。

参考文献

この記事の監修医師

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