「睡眠の質」ってどういう意味?質の高い睡眠の条件も解説!【医師監修】
公開日:2025/06/18

「寝ても疲れが取れない」「夜中に何度も目が覚める」──そんな悩みを抱える方は少なくありません。良質な睡眠は、心身の健康を保つうえで欠かせない要素です。
しかし、単に「長く寝る」だけでは不十分。本記事では、「睡眠の質」について解説します。
睡眠の仕組みを正しく理解し、今日から取り入れられる快眠習慣を身につけましょう。

監修医師:
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)
プロフィールをもっと見る
群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。
1. 睡眠の質とは何か?
1-1. 「質の高い睡眠」の定義
睡眠の質とは、単に「睡眠時間が長いかどうか」ではなく、「睡眠によって脳や体が十分に回復できたか」という視点が重要です。
睡眠の質が高い状態とは、以下のような条件を満たすことを指します
・寝つきが良い(入眠まで30分以内)
・夜中に目が覚めにくい
・朝すっきり起きられる
・日中に眠気を感じにくい
1-2. 睡眠の構造と周期
人の睡眠は「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が約90分ごとの周期で繰り返されます。
特に深いノンレム睡眠(徐波睡眠)が脳と体の回復に重要とされています。
この深い睡眠をいかに確保するかが「質の良い睡眠」の鍵となります。
参考文献
- 日本呼吸器学会「睡眠時無呼吸症候群診療ガイドライン」2022年版
- 日本睡眠学会 編「睡眠医療ハンドブック」メディカ出版, 2019年