歯を失った場合、インプラント治療が選択肢として挙がりますが、その中でも奥歯のインプラント治療には多くの人が関心を持っています。
しかし、治療費用が高いため、おおよそいくらかかるのかが気になる方も多いはずです。
本記事では奥歯のインプラントの値段について以下の点を中心にご紹介します。
- 奥歯のインプラント治療の費用の相場
- 奥歯のインプラント治療費用の内訳
- 奥歯のインプラント治療は保険適用できるのか？
奥歯のインプラントの値段について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
目次 -INDEX-
「奥歯」の役割
奥歯は、歯列の最後尾に位置する歯で、食物を咀嚼しやすくするために非常に重要な役割を果たしています。以下、奥歯の役割について詳しく解説します。
奥歯とはどの歯のことを指すのか
奥歯は、大臼歯（だいきゅうし）と小臼歯（しょうきゅうし）に分けられます。
大臼歯は、上下の奥歯の最後尾に位置しており、食べ物を咀嚼する際に重要な役割を担っています。
小臼歯は、大臼歯の前に位置しています。
上下顎で小臼歯4本、大臼歯4本（親知らず含めず）ずつの合わせて16本の奥歯があります。
奥歯はむし歯や歯周病になりやすく、歯を失う原因にもなるため、適切なケアが必要です。
また、歯を失った場合には、インプラント治療が選択肢の一つとして挙がりますが、奥歯のインプラント治療には、治療費用や手術の難易度などの課題があります。
奥歯が大切な理由
奥歯は、食物を咀嚼する際に非常に重要な役割を担っています。
歯で噛み砕くことで、食べ物を消化しやすくし、栄養素を効率的に摂取できるようにします。
また、奥歯は前歯と違って大きく頑丈であるため、咀嚼圧や負荷に強く、噛み合わせの安定性を保つ役割もあります。
さらに、奥歯は前歯と比較してむし歯や歯周病になりやすく、むし歯や歯周病が進行すると、歯を失う原因にもなります。
そのため、奥歯の適切なケアが非常に重要です。健康な奥歯を維持するためには、歯磨きをしっかり行い、歯科医院で定期的なチェックやクリーニングを受けることが大切です。
奥歯のインプラントの値段はいくらくらい？奥歯のインプラントの価格相場
奥歯のインプラントは、失われた歯を補う方法としてよく知られていますがその価格について気になる人も多いでしょう。
一般的に、インプラントの価格はさまざまな要因によって異なりますが、ここでは奥歯のインプラントの価格相場についてご紹介します。
奥歯のインプラントの価格相場
奥歯のインプラントの価格相場は、さまざまな要因によって変動します。
インプラントのブランドや種類、手術に必要な治療の内容や期間、歯科医師の経験や技量、地域などが影響を与えます。
一般的に、1本の奥歯のインプラントの価格相場は30万円～50万円程度とされています。 内訳としては、インプラントの本体に係わる費用が20万円～30万円程度、人工歯冠の費用が10万円～20万円程度です。
また、保険が適用されない場合が多く、自己負担が必要なことも覚えておきましょう。
歯科医師によって料金設定が異なるため、事前に複数の医院で相見積もりを取ることを検討してもよいでしょう。
前歯のインプラントの価格相場
前歯の場合、インプラントの価格相場は、奥歯のインプラントに比べてやや高めと言われています。
価格は、インプラントの本体、人工歯、手術費用などで構成されます。
また、歯茎や骨の状態によって必要な手術が異なるため、個人差が大きく影響します。
一般的に、1本のインプラント治療に必要な費用は、30万円から50万円程度と言われています。ただし、材料の種類や技術の進歩によって値段は変動するため、詳しい費用については医療機関に直接相談することが必要です。
また、保険が適用されるケースは限られているため、自費治療になることが多いようです。
奥歯のインプラント治療でかかる費用の内訳
奥歯のインプラント治療でかかる費用は、総額で30万円～100万円程度と言われています。
内訳としては、インプラントの本体費用が20万円～50万円、人工歯冠の費用が10万円～50万円程度です。
また、レントゲン撮影や診察料、抗生物質や鎮痛剤などの薬剤代も必要になります。
治療によって必要な費用が異なるため、事前に医師との相談が大切です。
また、保険が適用される場合や医療費控除が受けられる場合もありますので、詳しくは医療機関や保険会社に確認してください。
奥歯のインプラントは保険適用になるのか
奥歯のインプラント治療は、一般的に保険適用外の自由診療となります。しかし、一部のケースでは保険適用が認められることもあります。
例えば、顎顔面の先天性異常や顔面外傷でのインプラント治療は保険適用されることがあります。また、全身性疾患や口腔内疾患などによって抜歯が必要な場合には、保険適用される場合があります。ただし、一般的にインプラント治療には高額な費用がかかるため、保険適用になる場合でも、全額がカバーされるわけではありません。保険適用に関しては、医療機関や保険会社によって異なるため、事前の確認が必要です。
奥歯のインプラント治療は医療費控除対象
奥歯のインプラント治療は、医療費控除の対象となります。
医療費控除とは、所得税から医療費を差し引いて納税する制度のことで、治療費が一定額を超えた場合に適用されます。具体的な金額や条件は法律によって定められています。
医療費控除とは
医療費控除とは、一定額以上の医療費が支出された場合に、その額を所得税から差し引ける制度です。
具体的には、自分自身または配偶者、子どもや親などの扶養家族が医療費を支出した場合、そのうち医療保険や公的医療費助成などが適用されなかった金額が控除対象となります。
ただし、控除額は所得に応じて異なるため、詳細は国税庁のウェブサイトなどで確認しましょう。
医療費控除の対象となる費用
医療費控除の対象となる費用は、所得税法に基づき定められています。
具体的には、自己の病気やケガの治療にかかった費用、介護に必要な費用、健康診断の費用などが対象となります。
また、歯科治療においても、むし歯や歯周病、歯列矯正、インプラント治療などの費用が対象となります。
ただし、一部自己負担額がある場合や、美容目的での治療には適用されません。
治療費の支払いが大きな負担となる場合、医療費控除の申請を検討してみましょう。
奥歯のインプラント治療の支払い方法
ここでは奥歯のインプラント治療の支払い方法をいくつか紹介します。
ただし、歯科医院によっては下記の支払い方法が用意されていない場合もありますので、事前に確認しましょう。
デンタルローン
デンタルローンは、歯科治療費用を分割払いできるローンのことです。 歯科治療は健康に関わる重要な費用ですが、一度に高額な費用が必要になる場合があります。
一般的に、金融機関やクレジットカード会社が提供しています。金利や返済期間、借入限度額などは、金融機関やクレジットカード会社によって異なります。デンタルローンを利用する際には、金利や返済期間、借入限度額などを比較し、自分に合った選択をすることが大切です。
院内分割払い
インプラント治療は高額なため、一度に全額を支払うことが難しい場合があります。クリニックによっては、治療が終了するまでの間、分割払いが可能なこともあります。院内分割払いは、クレジットカード会社や金融機関と提携して、医療費用を分割払いするサービスです。手続きが簡単で、クレジットカードと同じように支払いができます。
また、金利が低く、借入額に応じた返済プランも用意されています。
インプラント治療のように、一度に高額の医療費用を払う必要がある場合は、院内分割払いが選択肢の一つになるでしょう。
しかし、金利や返済期間には注意が必要です。また、院内分割払いについてはやっている医院とそうでない医院があります。
クレジットカード決済
クレジットカードで支払う場合、一度に大きな支払いができるのがメリットです。
また、クレジットカード会社によっては、ポイント還元や分割払いなどの特典がある場合があります。
ただし、クレジットカード決済には手数料がかかることがあるため、事前に確認が必要です。
また、クレジットカードの利用限度額を超える場合は、院内分割払いなどの他の支払い方法を検討する必要があります。
保険治療は現金支払いが一般的ですが、自費診療はカードを使用できる医院もありますが、現金のみのところもまだあります。分割払いの制度や支払い方法についても事前に医院に確認しましょう。
編集部まとめ
ここまで奥歯のインプラントの値段についてお伝えしてきました。
奥歯のインプラントの値段の要点をまとめると以下の通りです。
- 奥歯のインプラント治療の費用の相場は、1本30万円から50万円程度
- 奥歯のインプラント治療の内訳は、インプラントの本体に係わる費用が約20万円～30万円、人工歯冠の費用が10万円～20万円程度
- 奥歯のインプラント治療は基本的に保険適用外の自由診療だが、顎顔面の先天性異常や顔面外傷によるインプラント治療や、全身性疾患や口腔内疾患などによって抜歯が必要な場合には、保険適用される場合がある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
