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マウスピース型矯正とは?メリット・デメリットやワイヤー矯正との違い

 公開日:2024/06/25
マウスピース型矯正とは?メリット・デメリット・ワイヤー矯正との違いを解説

マウスピース型矯正は、マウスピースやアライナーと呼ばれる矯正装置を装着して歯並びを整える矯正治療です。

マウスピースはワイヤー矯正で使用するアーチワイヤーやマルチブラケットに比べると目立ちにくいうえ、取り外しが可能です。

しかし患者さんの症状によっては、マウスピース型矯正では効果が現れにくいこともあります。

この記事では、マウスピース型矯正のメリット・デメリットや、ワイヤー矯正との違いを紹介します。

山田 雅寛

監修歯科医師
山田 雅寛(音羽歯科クリニック)

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公益社団 日本口腔インプラント学会
アメリカインプラント学会(AO)
日本歯周病学会
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日本訪問歯科協会
日本顕微鏡歯科学会

マウスピース型矯正とは?

マウスピース型矯正とは?
マウスピース型矯正は、マウスピースやアライナーと呼ばれる矯正装置を使用する矯正治療です。矯正治療は、矯正装置の力で歯を動かし、時間をかけて歯並びを整える治療方法です。
歯の見た目を整えるためだけではなく、上下の歯の噛み合わせが揃っていない不正咬合を改善するために矯正治療が行われることもあります。出っ歯(上顎前突)・受け口(反対咬合)・八重歯・乱ぐい歯(叢生)・開咬などの不正咬合は、物を噛む力や発音に影響を与えるだけではなく、歯が口内を傷つける原因にもなります。
また、むし歯・口臭・歯周病などのリスクもあります。なぜなら歯並びが悪いと、十分なセルフケアが行えないからです。矯正治療で整った歯並びを得ることは、歯の見た目だけでなく、お口の健康にもつながります。

マウスピース型矯正のメリット

マウスピース型矯正のメリット
従来の矯正治療では、マルチブラケットやアーチワイヤーを装着するワイヤー矯正が主流でした。マウスピース型矯正には以下のようなメリットがあり、対応できる矯正歯科が増えつつあります。

矯正装置が目立ちにくい

ワイヤー矯正は矯正装置が目立つため、見た目を気にして矯正治療を断念する患者さんも少なくありません。
マウスピース型矯正で用いられるマウスピースは、ワイヤーに比べると目立ちにくく、矯正治療を行っていることが周囲に気付かれにくいというメリットがあります。

取り外しができて衛生的

マウスピース型矯正の大きなメリットの一つは、簡単に取り外しが行えることです。そのため、メンテナンスが行いやすく、マウスピースを清潔な状態に保つことができます。

食べ物の制限がない

ワイヤー矯正中は、矯正装置への影響を考えて食べ物を選ぶ必要があります。しかし、マウスピース型矯正では、食事と歯磨きのときにはマウスピースを外すため、食べ物が矯正装置に与える影響が少なく、制限もありません。

違和感が少ない

マウスピースには、装着時の違和感が少ないというメリットもあります。付け始めてすぐは違和感を感じることもありますが、数日で気にならなくなるでしょう。
ワイヤー矯正の場合、矯正装置が発音や咀嚼などに影響を与えることがあります。しかし、マウスピースは一人ひとりに合わせて製作されていて、とても薄く歯にフィットしているため口腔内への影響が少ないといわれています。

金属アレルギーの人にも対応できる

歯科医療の現場では、金属アレルギーの患者さんが使用できる金属フリーの医療機器の研究が行われています。一般人口の4.5%はニッケル過敏症という報告もあり、ニッケルフリーの素材の需要は少なくありません。
マウスピースはプラスチック製のため、金属アレルギーのある患者さんでも安心して使用することができます。

マウスピース型矯正のデメリット

マウスピース型矯正のデメリット
次に、マウスピース型矯正のデメリットをみてみましょう。
矯正治療では、歯科医師の指示を守らずにマウスピースを不適切に扱うと、歯並びが悪化する可能性があります。マウスピース型矯正のメリット・デメリットを理解し、歯科医師とよく相談して矯正治療を検討しましょう。

治療ができる歯科医院が限られる

むし歯の治療とは違い、矯正治療は対応できる歯科医院が限定されています。矯正歯科医院であっても、マウスピース型矯正に対応していない場合もあります。マウスピース型矯正を希望する場合は、対応しているか事前に確認しましょう。

症例によっては対応できない

マウスピース型矯正は、歯の隙間が小さい場合や歯の移動距離が短い場合などに効果が期待できます。しかし、患者さんの歯並びや顎の状態によっては、マウスピース型矯正では対応できないこともあります。
また、まだ永久歯が生えていないお子さんも、歯や顎の成長を正確に予想することが困難なためマウスピース型矯正は難しい場合があります。
矯正治療では、歯の現在の状態に加えて、将来の状態も重要視されます。ご自身の症例がマウスピース型矯正に適応するかどうかは、歯科医師と相談のうえ治療を検討してください。

装着時間を守らないと効果が得られにくい

マウスピース型矯正は、歯科医師の指示どおりにマウスピースを装着することが重要です。
マウスピース型矯正では、1日あたり20〜22時間の装着が必要だといわれています。装着時間が治療計画に組みこまれているため、それが守られなかった場合は矯正治療の効果が得られにくくなります。治療の長期化にもつながるため、マウスピースの装着時間は守るようにしましょう。

喋りにくいケースがある

マウスピースは歯や舌に直接触れるため、声を出す際に不便に感じることがあります。
ですが、それを理由にマウスピースの装着を中止しては、矯正治療ができません。個人差はあるものの、マウスピースに慣れれば、違和感なく話せるようになります。

マウスピース型矯正とワイヤー矯正の違い

マウスピース型矯正とワイヤー矯正の違い
矯正治療は大きく分けて、マウスピースを装着する『マウスピース型矯正』と、アーチワイヤーを用いる『ワイヤー矯正』があります。
ワイヤー矯正のメリットは、適応できる症例が多いことや大きく歯を動かすことができることなどがあります。デメリットは矯正装置が目立つことや歯磨きがしづらくむし歯や歯周病のリスクが高まるなどがあります。
この項目では、矯正装置や治療期間、費用の点から矯正治療の違いについて解説します。

矯正装置の違い

矯正装置は、時間をかけて歯並びを整える装置です。
マウスピース型矯正では、着脱可能なマウスピースを使用します。
一方ワイヤー矯正では、歯並びを整えるアーチワイヤーと、アーチワイヤーを通すために歯に装着するマルチブラケットが使われます。ワイヤー矯正に使用する矯正装置は、自由に取り外すことができません。

治療期間の違い

矯正治療の期間や回数は患者さんによって個人差が大きく、治療期間が短く済むこともあれば、時間がかかることもあります。
マウスピース型矯正の治療期間は半年~2年半です。治療回数の目安は10~30回で、1回あたりの治療時間が短く抑えられるという特徴があります。
ワイヤー矯正の治療期間は、半年~3年です。患者さんの症状によっては、治療期間が短縮または延長されることもあります。

費用の違い

以下の矯正治療は、保険診療の対象となります。

  • 厚生労働大臣が定める疾患が原因となる咬合異常
  • 前歯・小臼歯の永久歯のうち3本以上の萌出不全が原因となる咬合異常
  • 手術などが必要な顎変形症の術前・術後の治療

上のケースに当てはまらない矯正治療は、保険の適用外となります。そのため、治療にかかった費用は全額患者さんが負担します。
マウスピース型矯正やワイヤー矯正の費用は、患者さんの症例はもちろんのこと、歯科医院や地域によって大きく異なります。費用相場はマウスピース型矯正で600,000〜1,000,000円(税込)、ワイヤー矯正で800,000~1,200,000円(税込)程です。

マウスピース型矯正のことなら音羽歯科クリニックにご相談を

音羽歯科クリニック
マウスピースの誤った使用は、歯並びの悪化につながる可能性があります。また、悪化した歯並びの改善は困難です。そのためマウスピース型矯正を成功させるには、設備の整った歯科医院で、矯正歯科の知識・技術・経験を持った歯科医師の治療を受けることが重要です。

ここで、マウスピース型矯正に対応している静岡市の音羽歯科クリニックを紹介します。矯正治療や一般歯科、小児歯科のほかに、通院が難しい患者さんを対象とした訪問歯科診療も行っているため、幅広い方が通える歯科医院です。

違和感が少ないきれいな歯並びに整えるマウスピース型矯正

音羽歯科クリニックでは、違和感の少ないきれいな歯並びを実現するマウスピース型矯正に対応しています。

マウスピース型矯正は、噛み合わせや歯の位置を整えます。きれいな歯並びは、美しい口元だけでなく患者さんの健康にも影響します。歯並びを整えることでメンテナンスがしやすくなりむし歯や歯周病のリスクを下げられ、噛み合わせを良くすることでしっかり噛めるようになり健康効果も得ることができます。

音羽歯科クリニックでは、3Dデジタル口腔内スキャナ「iTero」を使用し、患者さんに歯全体を視覚的にわかりやすく説明しているそうです。

ワイヤー矯正や床矯正など幅広い矯正治療に対応

音羽歯科クリニック
マウスピース型矯正は、患者さんの状態によって適応が難しい場合があります。

音羽歯科クリニックはマウスピース型矯正のほかに、ワイヤー矯正や、小さなお子さんを対象にした床矯正などにも対応しています。

床矯正は、乳歯が生えているお子さんが対象の矯正治療です。矯正装置で顎の骨を広げ、歯がきれいに並ぶスペースをあらかじめ確保します。床治療をすることで、出っ歯や受け口の予防が期待できます。

患者さん一人ひとりに合わせた矯正治療を提供

矯正治療は、長い時間と費用がかかります。メリットだけではなくデメリットも理解し、治療について歯科医師としっかり相談のうえ進めることが大切です。

音羽歯科クリニックでは、矯正治療の前に丁寧なカウンセリングと治療の説明を実施されています。

治療前にX線や歯科用CT、口腔内カメラなどで検査を行い、治療計画や目標を設定して患者さんと詳細なプランを話し合うそうです。患者さん一人ひとりに合わせた矯正装置は、3Dデジタル口腔内スキャナで取得したデータをもとに製作されます。

矯正治療完了後も時間の経過によって歯並びが変化することがあるため、定期的に予防治療やメンテナンスを受けることを推奨しているそうです。

音羽歯科クリニックでは、矯正治療開始から完了後も患者さんに寄り添った治療を提供されています。

音羽歯科クリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療回数・治療期間

静岡鉄道 音羽町駅より徒歩1分

静鉄バス 日の出町・あさひテレビより徒歩4分

静岡県静岡市葵区音羽町20-12

診療時間
9:30~12:00
14:00〜18:30

▲…14:00~17:30

【費用(税込)】220,000〜880,000円
【治療回数】10~30回(症例により異なります)
【治療期間】半年~2年半(症例により異なります)

この記事の監修歯科医師