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大丈夫?インプラント治療時のレントゲン撮影

健康診断や人間ドックだけでなく、歯科治療にも欠かせないのがレントゲン撮影。インプラント治療では、治療時に加えてメンテナンス時も撮影されます。

レントゲンと言えば、放射線。何度も撮影されると身体への影響が心配になる人も少なくないのではないでしょうか。

歯科レントゲンとはどんなものなのか、なぜ何度も撮影する必要があるのか、体への影響はどうなのか。インプラント治療時のレントゲン撮影に関する疑問について、Medical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修歯科医師
竹中 崇 (竹中歯科医院 副院長)


 

インプラント治療でのレントゲン撮影

あごの骨にチタン製の人工歯根を埋め込む外科手術がインプラント治療。インプラント治療の際は、必ずレントゲン撮影が行われます。なぜ、インプラント治療でレントゲンを撮影する必要があるのでしょうか。


 

インプラント治療にレントゲン撮影が必要な理由

インプラント治療にかかわらず、歯の治療の際にレントゲン撮影をすることは少なくありません。見えている歯の治療をするために、なぜ、レントゲンが必要なのか疑問になることもあるでしょう。

実は、口の中に見えている歯はごく一部。歯を支えている骨や歯肉に覆われた大部分の歯については、見ることができません。口の中全体の状況や見えない部分の状態をチェックして治療することは重要なこと。そのためにレントゲン撮影が行われるのです。

インプラント治療では外科手術を行います。安全に手術を行うためには、治療する部分やその周囲について、詳細な情報を得ることが大切です。レントゲン撮影は、歯肉の中の歯やあごの骨を映し出してくれるため、お口の中の見えない部分について知ることができます。トラブルなく、インプラントを埋め込むためにも、レントゲン撮影を行う必要があるのです。


 

レントゲン写真でわかること

レントゲン撮影でわかることは、あごの骨や、周囲の歯の状況など。あごの骨の状態や周囲の状況などが分かれば、どのくらいの長さのインプラントが必要なのかが分かります。また、それぞれの歯の状態や、その周辺の組織がどのようになっているか、詳細に確認することで、どんな手順で手術をすすめるかを決めることができるのです。

また、撮影された画像をもとに、骨の高さなどを判定し、どのくらいの長さのインプラントを埋め込んだらよいか、シミュレーションを行うこともできます。


 

術後のメンテナンスのためにも事前のレントゲンは重要

術後の状態を確認するためにも、レントゲンが活用されるため、治療前の状態をレントゲン撮影で残しておくことは重要。治療前の様子と比較することで、異常が生じた場合でも対応ができます。


 

インプラント治療に使われるレントゲンの種類

インプラント治療に使われるレントゲンにはいくつかの種類があります。それぞれの撮影方法には、特徴があり、組み合わせることで、より詳細にお口の中の状況を明らかにしていきます。インプラント治療の際、数回のレントゲン撮影が必要なのは、手法を変えて撮影することが重要だからなのです。


 

お口の全体を把握するパノラマ撮影

インプラント治療で最も多く使われている方法がパノラマ撮影。あごの骨や歯、歯列、あごの関節など、お口の中の全体をパノラマ画像で確認するための撮影方法です。十分な骨の高さがあるか、などあごの骨の状況を把握できるため、最初に撮影されることが多いようです。

顔の周りを撮影用カメラが回って撮影する方法です。大まかな歯の状態を把握し、下のあごの骨の中にある「下歯槽神経」の位置なども知ることができます。


 

細部を把握するデンタル撮影

小さなフィルムに2~3本の歯とその周囲の組織を映し出す撮影方法です。目的の部分を鮮明に写すことができます。個々の歯の細部まで把握し、詳しい診断が必要な場合に使われています。インプラント治療の際は、10~18枚のブロックにわけて撮影することが多いため、たくさんのレントゲン撮影をされる、という印象を持つ方が多いようです。

医療レントゲンの中でも放射線被曝量が極めて少なくてすむため、多くの歯科医院で導入されています。


 

精密な治療のための歯科用CTも重要

インプラント治療のために重要な情報を提供してくれるレントゲン撮影ですが、撮影された写真は2次元のため、骨の厚みや硬さ、神経や血管の正確な位置を知ることはできません。そのために導入されているのが歯科用CTです。お口全体をあらゆる角度から立体的に把握することで、手術のシミュレーションもしやすくなります。また、手術中に神経や血管を傷つけるような事故を防止できます。

最近では、インプラント治療の際、通常のレントゲン撮影とCT撮影を併用することが多くなってきました。パノラマ撮影やデンタル撮影などで平面のレントゲン写真を撮影し、大まかな確認をした後、立体的な情報がわかるCTでの精密な撮影を行います。このように、CT撮影は必須と言えるでしょう。


 

メンテナンス時にも必要なレントゲン撮影

インプラントを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが必要で、メンテナンス時にもレントゲン撮影が行われることがあります。メンテナンスの周期は1年に2~3回程度が一般的。状態によっては、1~2カ月毎に行われることもあります。


 

メンテナンス時にレントゲン撮影が必要な理由

メンテナンス時にはかみ合わせや口腔内のチェックに加えてレントゲン撮影が行われます。インプラントの状態や、インプラントを支える骨、周囲の歯の状態を確認するためです。治療前のレントゲン写真と同じ状態でレントゲン撮影をすれば、状態に問題がないかが分かります。


 

メンテナンスにCTを使わない理由

より精密な状況がわかるCTも、治療前に撮影していることがほとんどです。そのため、メンテナンス時も、より詳しい状況がわかる歯科用CTでもよいのでは?と思うこともあるかも。ですが、インプラント治療は健康保険の適用外。歯科用CTは費用負担が大きい上、処理にも時間がかかるため、通常のレントゲン撮影を使用することが多いのです。


 

レントゲン撮影は必要に応じて

メンテナンス時のレントゲン撮影は、毎回行われるわけではありません。期間があいたメンテナンス時や、事前のチェックで心配な場合などに撮影されます。インプラント治療の際のレントゲン撮影は自己負担となるため、必要がある場合に撮影をする歯科医院が多いようです。

目視での確認ではトラブルがないように見えても、歯肉や骨に炎症が出ていることもあります。費用が心配だからといってレントゲン撮影を断らず、確認してもらうようにしましょう。また、「インプラント部分が揺れている」「痛みがある」といった症状がある場合は、何が原因なのかを調べるために、必ずレントゲン撮影を行います。


 

レントゲンで心配な被曝

レントゲン撮影が重なると心配になるのが被曝です。歯科レントゲンの被曝レベルはどのくらいなのでしょうか。


 

医療レントゲンの中では最も低レベルの被曝量

歯科レントゲンの被曝レベルは、歯科パノラマ撮影1回で0.03ミリシーベルト、デンタル撮影では1枚あたり0.01ミリシーベルトです。集団検診時の胸のレントゲン撮影は0.05ミリシーベルトなので、その被曝量の少なさがわかります。

レントゲン撮影をしなくても、宇宙や空気などから私たちは放射線を浴びており、年間に受ける放射線量の日本平均は1.5ミリシーベルト。これらを考慮した国際放射線防護委員会の、レントゲン等による年間被曝量の目安は1ミリシーベルト以下とされています。
ちなみに、成田-ニューヨーク往復の飛行機での被爆量は0.15~0.2ミリシーベルトとなっています。

この数値から見ても、歯科レントゲン撮影で健康への影響は心配ないといえるでしょう。撮影時には鉛のエプロンで防護も行うので、撮影部位以外の被爆は最小限に抑えることができます。


 

妊娠中も歯科レントゲン撮影はできる

歯科レントゲン撮影は放射線量が少ないことに加え、お口の周辺のみを撮影します。そのため、妊娠中にレントゲン撮影をしても心配がないとされています。たしかに、レントゲン撮影時の放射線は腹部にも届きますが、その量は、お口のまわりに比べ100分の1程度。さらに、放射線を通さない性質の鉛のエプロンをつければ、胎児が被曝することはまず、考えられません。

心配がないとはいえ、赤ちゃんへのリスクはゼロではありません。治療に対する利益とリスクを比較し、得られる利益が大きい場合のみの撮影に限定されることは言うまでもありません。


 

心配なときは遠慮なく相談しよう

インプラント治療やメンテナンスのために、レントゲン撮影が必要不可欠で、被曝量も心配ない、ということが分かっていても、心配な気持ちが消えないこともあるでしょう。その場合は、遠慮なく医師に相談してみましょう。納得のいかないまま治療に臨んでも満足できるインプラント治療はできません。

必要性について、納得してもらえるよう十分に説明されることはあっても、患者の意志に逆らってレントゲン撮影やCT撮影されることはありません。納得いくまで、疑問を投げかけてみることも大切です。


 

安心のインプラントに必要なレントゲン撮影

インプラントを適切に設置するためにも、歯肉の中の歯や、あごの骨の状態などが確認できるレントゲン撮影は必要な検査です。お口の状態を見ただけでは難しいと思われた方でも、レントゲン撮影をすることで、インプラント手術ができたという事例もあります。

長く安定して使えるインプラントのためにも、メンテナンス時のレントゲン撮影が必要。他の医療レントゲンと比較しても、歯科レントゲンは、放射能量が身体の影響が少ないレベルなので、心配せず、検査を受けましょう。

インプラントは保険適用外の自由診療。ムダな費用を使わないためにも、必要な検査をしっかりして、安全に手術ができるよう、医師と相談しながら、治療方針や方法を決めていきたいですね。

竹中 崇 歯科医師 竹中歯科医院 副院長監修ドクターのコメント
インプラント治療に限らず、レントゲン撮影は歯科治療において必須です。
レントゲンを撮らずに治療をする場合は、治療の精度が下がってしまう恐れがあります。
必要があれば撮った方が賢明です。
また、CT撮影はインプラント治療において非常に重要です。
2次元では確認できないことが、3次元では立体的に確認できるので、インプラント治療の際には必ずCTを撮影するようにしましょう。
もし、通っている歯医者にCT装置が置いていない場合は、他の医療機関で撮影してからインプラント治療に臨むようにしましょう。
安全なインプラント治療を行い、長くお口の健康を保つようにすることが最も大事なことです。
 
監修ドクター:竹中 崇 歯科医師 竹中歯科医院 副院長




 

 この記事の監修ドクター

竹中 崇 歯科医師 竹中歯科医院 副院長

出典:http://www.takenaka-dc.info
竹中 崇 歯科医師
竹中歯科医院 副院長


 

PROFILE

略歴
熊本県熊本市出身
平成21年3月  九州歯科大学 卒業
平成21年4月~ 九州歯科大学附属病院および熊本パール総合歯科クリニック 臨床研修医 平成22年4月~ 北九州の歯科医院勤務
平成29年7月~ 現在地にて「あきづき歯科クリニック」を開業
所属団体
日本顎咬合学会
日本口腔インプラント学会
ドライマウス研究会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会
近未来オステオインプラント学会


 

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竹中歯科医院

出典:http://www.takenaka-dc.info/

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