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歯科医院への早めの相談と治療開始が大切な小児矯正

子どもの虫歯の数は減少傾向にありますが、歯並びに問題を抱えたお子さまは増加傾向が見られます。お子さまのお口の歯並びに異変を感じた親御さまは大きな不安を抱えていながらも、小児矯正を行うべきかどうか迷っているという方がほとんどです。

しかし、お子さまのお口の様子を見ているうちに歯並びの乱れが進んでしまうケースも見られるため、注意が必要です。小児矯正の進め方や早めに歯科医院に相談することの大切さについて、Medical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修ドクター:
秦 敏久 歯科医師(医療法人 はた歯科 院長)


 

 小児期に起こる歯並びの乱れの原因



 

歯並びに乱れのある子どもの増加

お子さまのお口のトラブルといえば「虫歯」を真っ先に思い浮かべる方もいらっしゃいますが、近年、お子さまの虫歯は減少傾向にあります。

しかし、学校などの検診でも虫歯を指摘されるお子さまの数は少なくなっていますが、歯並びの状態に問題の見られるお子さまは増加しています。お子さまの歯並びの状態について不安を感じている親御さまも多く、小児歯科の診療を行っている歯科医院にも小児矯正についての相談が多く寄せられるようになりました。

お子さまのお口の発達のプロセスと歯並びの乱れに繋がりやすい生活習慣を正しく知ることで、歯並びの乱れに落ち着いて対処することができます。


 

食習慣の欧米化と顎の発育不全の関係

顎の骨の発達不足は歯並びの乱れに繋がる原因のひとつです。戦後、日本の文化は急速に欧米化が進みましたが、食習慣もその例外ではなく、私たちが日々口にするものの傾向も大きく変化しました。食習慣の欧米化による弊害のひとつが食べ物の軟食化です。

しっかりした歯応えのあるものを食べる機会が減ったことで、とくに小さなお子さまの顎の骨に発達不足が見られるようになっています。顎の骨が十分に成長していない場合、お子さまは顎が狭い状態のまま生え変わりの時期を迎えますが、狭い顎に並びきることができない歯は前後に倒れ、歯並びが乱れてしまいます。

新しく萠出した永久歯が隣り合う歯と同じ位置に収まっていかないケースも珍しくありません。お子さまの顎の骨の健全な発達を促すためには、日頃からご家庭でしっかり噛んで食べる習慣を身に付けさせることが大事です。葉物の野菜や繊維質の多いごぼうなどを大きめにカットして献立に含めることでしっかり噛んで食べる必要が生じ、顎の骨の成長に繋げやすくなります。


 

歯並びの乱れに繋がりやすい子どもの悪癖

お口周りの悪癖も歯並びの乱れを招いてしまうことがあります。とくに指をしゃぶる癖が長く続くお子さまは歯並びが乱れやすくなります。

上顎前突(出っ歯)や開咬などの不正咬合の原因が乳幼児期の指しゃぶりにあったと推定されるケースも珍しくありません。口呼吸も歯並びに悪影響を与えてしまうことが知られているほか、うつぶせ寝や頬杖をつく習慣も歯並びを乱す原因となるおそれがあります。

お子さまにこれらの癖がある場合には、その改善にはやめに取り組むことが大切です。すでに歯並びに乱れが見て取れる場合には、小児矯正に対応している歯科医院に相談することをおすすめします。


 

 2つの治療で段階的に歯並びを整える小児矯正



 

小児矯正の基本的な治療の進め方

成人矯正ではワイヤーやブラケットなどの装置を取り付けることで歯の位置を移動させて歯並びの改善を目指します。歯が並ぶスペースを作り出すために抜歯が必要となるケースがほとんどです。

一方、小児矯正では歯が並ぶ十分なスペースを確保するために、まず1期治療として顎の骨を広げる骨格矯正を実施します。顎の骨が広がってから、歯の位置を調整するための歯列矯正を2期治療として行っていきます。顎の骨の状態はお子さまの年齢や発達の程度によってさまざまであるため、治療計画はお一人おひとりのお子さまのお口の状況によって異なったものとなります。


 

顎の骨格矯正をはかる1期治療

1期治療はお子さまの顎の骨の健全な発達を促進することを目指して行われます。1期治療で実施する骨格矯正は床矯正(プレート矯正)によって行われるケースが多く見られます。歯の内側にプレート状の器具を取り付けて顎の発達を利用しながら、少しずつ顎を広げていきます。また、固定式の急速拡大装置や一つの装置で上下同時に顎のバランスを整えることができるビムラーという装置もあります。

マウスピースによる骨格矯正も1期治療で行われる方法のひとつです。就寝時などに反対咬合や上顎前突、開咬など、お子さまの歯並びの状態に合わせて作られたマウスピースを装着することで顎の骨を広げていきます。マウスピースは治療期間中であっても取り外すことが可能なため、治療に伴うお子さまの負担を大きく軽減することができます。

また、反対咬合の1期治療ではムーシールドが使用される場合があります。


 

それぞれの歯の移動を行う2期治療

2期治療は乳歯から永久歯への生え替わりが進み、顎の成長が一定程度まで進んだ段階で行われます。2期治療は成人矯正のようにワイヤーとブラケットを歯に取り付けて、歯並びそのものを改善することを目的に行われます。

1期治療から同じ歯科医院で継続して2期治療を受ける場合、治療費用が割安になるケースが多く見られます。歯に取り付けたワイヤーとブラケットが口元で目立ちにくい舌側矯正(リンガル矯正)に対応した歯科医院も増えています。舌側矯正は歯の表側にワイヤーとブラケットを取り付ける表側矯正よりも高度な技術が要求される矯正方法であるため、表側矯正に比べて治療費用が大きくなる傾向があります。

舌側矯正によって歯並びの改善を行いたい場合には、1期治療の段階から舌側矯正に対応した歯科医院で治療を受けていただきたいと思います。


 

 早めの治療開始が望ましい小児矯正


 

治療の負担を軽減するために必要なこと

お子さまに矯正治療を受けさせる必要性を感じている親御さまのなかにも、どのようなタイミングで矯正治療を開始してよいかわからず不安を募らせている方が少なくありません。

小児矯正はほとんどの場合、より早く治療を開始することで治療期間を短くすることが可能となり、治療に伴う抜歯も回避する余地が大きくなります。治療の開始が遅れた場合でも、歯並びの改善が困難となってしまうケースはそれほど多くありませんが、お子さまの負担を小さくするためにも早期の治療開始が望ましいといえます。

1期治療は6歳〜8歳ころから適応となり、2期治療は10歳を過ぎたお子さんに行うケースが一般的です。


 

小児矯正を行うことのさまざまなメリット

矯正治療のメリットは歯並びの見た目の改善をはかることが可能であるということだけではありません。歯並びが整うことで、お口の清掃性が向上し、将来的にも虫歯や歯周病などの疾患を防ぎやすくなります。また、骨格の矯正が進むことで顔貌も整い、バランスの取れた顔立ちになることができます。お子さまの将来も見据えて矯正治療を検討することが大切です。


 

 歯並びに不安を感じたらまずは歯科医に相談

「子どもの歯並びが心配」という親御さまも、不安を感じながら歯並びの様子を見守るという方がほとんどです。しかし、様子を見ているうちに歯並びの乱れが決定的となり、小児矯正の診療を行う歯科医院にかかったときにはすでに規模の大きな治療が避けられなくなっているケースはけっして珍しくありません。

お子さまの歯並びに不安を感じた場合には、まず小児矯正に対応した歯科医院にかかって、歯科医にお子さまのお口の状態を診てアドバイスを受けることが大事です。早めに治療を行う場合のイメージを持つことができ、不安も小さくすることができます。また、治療を行う場合にも早めの治療開始が可能となり、治療期間の短縮や抜歯に伴うお子さまの負担と治療費用の軽減に繋げることもできます。

秦 敏久 歯科医師 医療法人 はた歯科 院長監修ドクターのコメント
お子様の歯並びが心配な親御さんはいつから始めたら良いのかがわかりません。
歯列矯正は永久歯がすべて生え揃ってから始めるのが良いという考え方もありますが乳歯のある混合歯列期から始めるメリットもあります。
早い時期から顎をゆっくり拡げることによって自然にきれいに並ぶことも期待できますし歯を抜く必要もなくなることが多いです。
自然に並んだ歯列は後戻りがほとんどありません。
混合歯列期から始めるネオ・キャップシステムなら夜寝てる間に装置をはめるだけなのでお子様のストレスもありません。
早めのご相談をおすすめします。
 
監修ドクター:秦 敏久 歯科医師 医療法人 はた歯科 院長



 

 小児矯正でおすすめの歯医者さん 近畿編


 

医療法人 はた歯科

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この記事の監修ドクター

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