方法は3つ!緑内障の検査と治療方法について
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方法は3つ!緑内障の検査と治療方法について 2017.11.08

片目を閉じると、ものが見える範囲が狭くなっていませんか。視野が少しずつ狭くなる病気を緑内障と呼びます。緑内障は末期になると失明リスクが高まると言われていますが、どのような治療方法が施されるのでしょうか。治療の種類や効果、日常生活で緑内障を予防する方法まで、緑内障の治療方法についてMedical DOCがお届けします。

緑内障の原因と症状

緑内障の原因は眼圧の上昇

緑内障は、眼圧が上昇して視神経が圧迫され、神経の働きが悪くなることが原因で発症します。眼球は、形を保つために中に房水という液体を含んでいます。空気がしっかり入っているボールは安定した形を保っていますよね。空気が不足していると、ボールの形は不安定になってしまいます。眼球は房水が空気の役割を果たし、形を保つために常に一定の量が含まれているのです。通常、房水は生成と排出を繰り返していますが、過剰に生成されたり、排出がスムーズに行われなかったりすると、防水の量が増えて眼圧が上昇します。眼圧が上昇すると、眼球の外側にある視神経を圧迫し、ダメージを与えて緑内障を起こすのです。

緑内障の主な症状

基本的には痛みや目のかすみは起きませんが、視野が少しずつ狭くなっていきます。眼圧の上昇によって視神経が圧迫されると、目で見た情報が脳に伝わりづらくなります。初期段階では視野に見えない部分、暗点が現れ、中期段階では暗点が拡大します。末期段階では、日常生活に支障をきたすほど視野が狭くなり、最悪の場合は失明の恐れもあるのです。また、緑内障の中には、急に眼圧が上昇して発症する急性緑内障もあります。急性緑内障の場合は、視野が狭くなるだけではなく、頭痛や吐き気、目の痛み、充血なども起こります。

緑内障は自覚症状がわかりづらい病気

緑内障は症状の進行がゆっくりな上、症状が出ても常に両目でものを見るため、正常な方の目が視野の狭さをカバーしてしまいます。自分では初期段階、中期段階の症状に気づきにくいので、眼科で定期的に緑内障の検査を受け、しっかり調べてもらう必要があるのです。

緑内障の診断で必要な検査

定期検査は生涯に渡り受け続けることが大事

緑内障の定期検査は、一度受けて異常がなくても再び検査を受ける必要があります。緑内障は、年齢を重ねるにつれて発症率が高まると言われており、特に40代以降は20人に1人が緑内障を発症しているという調査結果が出ているのです。そのため、20代、30代と検査で異常がなくても、40代を過ぎてから発症する可能性もあります。

緑内障診断のための4つの検査方法

緑内障の診断のためには、4つの検査が用意されています。眼圧検査、眼底検査、視野検査、隅角検査です。眼圧検査は、瞬時に空気を送って眼圧を測定します。コンタクトレンズやメガネを作るときに眼圧を測定することもあります。隅角検査では眼圧の上昇の原因を調べ、視野検査では目で見える範囲がどの程度か検査します。中でも重要なのが、眼底検査です。眼底検査では、眼球の外側にあるへこみ、「視神経乳頭」の大きさを測定します。緑内障だとへこみが大きくなるため、緑内障の診断には欠かせない検査です。

緑内障の治療方法は3つ

緑内障の治療は3種類

緑内障の種類は発症メカニズムにより、大きく2つに分けられます。一つは、房水の排出がしにくい「閉塞型の緑内障」、もう一つは排出口の奥が詰まっている「開放型緑内障」です。閉塞型はレーザー治療、開放型は点眼治療または手術を行います。緑内障のレーザー治療は外来で受けることが可能ですし、手術は麻酔を使用して行うので痛みもなく、入院も必ずしも必要というわけではありません。要注意なのは、緑内障の手術の目的が視力や視野の回復ではないことです。眼圧による圧迫で傷ついた視神経は修復できないので、治療は眼圧を下げて症状の進行を抑えることを目的としています。

1. 点眼治療

緑内障専用の点眼液を眼科医に処方してもらい、毎日決まった時間に使用して治療を続けます。症状の進行具合や視野の範囲、眼圧の高さによって点眼液の種類を組み合わせ、数種類の点眼液を使用することもあります。点眼治療は長期間続けて行い、眼圧を下げていきますが、症状が収まらない場合はレーザー治療か手術を行います。

2. レーザー治療

レーザー治療は、閉塞型と開放型で異なる治療をします。房水の排出口が閉じている閉塞型には、目の「虹彩」という角膜と水晶体の間にある薄い膜に、レーザーで小さな穴を開けます。穴を開けて、房水の排出や流れをスムーズにして眼圧を下げるのです。排出口の奥が詰まっている開放型には、目詰まりを解消する「レーザートラベクロプラスティー」という方法を使用します。レーザーを当てて線維柱帯にある詰まりを解消し、房水の流れを促す治療です。レーザー治療は痛みがなく、外来で受けることが可能なので、日常生活に影響を及ぼすこともありません。

3. 手術

点眼治療とレーザー治療を行っても、眼圧が下がらず、症状の進行が抑えられない場合は手術を行います。手術では、メスを使用して線維柱帯を切開し、房水を排出しやすくします。手術は30分〜60分かけて行われ、簡単に済むものから複雑な工程で行うものまであり、時間のかかる手術を行う場合は入院が必要になります。しかし、緑内障の手術は一度行ってから数年は眼圧の上昇を防げますが、切開部分が回復して元に戻る可能性があるため、再手術を受ける可能性が高いと言われています。そのため、手術後も定期的に眼科で検査を受ける必要があるのです。

緑内障の予防や治療中の生活

緑内障を日常で予防するためには、生活習慣の乱れやストレスを防ぎましょう。また、眼圧が上がるのは、長時間うつむいたり、ネクタイや首元がきつい服を着用したり、水分を一気に補給するなどの行為がきっかけになるようです。このような日々の小さな行動の改善だけでも、緑内障の予防に繋がります。また、治療中は病気への不安が強くなるでしょうが、緑内障は早期発見と治療を行えば失明のリスクを避けられるので、神経質になる必要はありません。

緑内障の治療は続けることが大切

緑内障の治療は、点眼治療、レーザー治療、手術と3種類あり、発症メカニズムや症状の度合いによって適切な治療を施されます。緑内障の治療で大事なことは、治療を始めたら中断せずに続けることです。緑内障は自覚症状がわかりづらいため、点眼治療や定期検診を途中でやめてしまう方もいるようです。しかし、一度発症して治療しないままにすると、症状が進行して視野がどんどん狭くなってしまいます。早期発見、治療をしたら医師の指導を守り、治療と通院を続けましょう。

また、レーザー治療や手術を受けた後も、再発の可能性がゼロというわけではないので、定期検診は続けなければいけません。目を緑内障から守るためには、定期検診を欠かさず、日々の生活でも眼圧を上げないように小さな行動にも意識を配るようにしましょう。