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妊婦健診の内容って?妊娠週数ごとの検査・費用などを詳しく解説

もしかしたら初めての妊娠かもしれない…。おめでたはうれしいけれど、これから始まる妊婦健診の内容がよく分からなくて気になっていませんか?妊婦健診は、妊娠週数で検査頻度が変わり、検査内容もいろいろあります。そこで、今回は妊娠週数を初期・中期・後期に分けて紹介し、定期的な検査内容と、その時々で追加される検査について説明します。気になる費用についてもまとめていますのでぜひ参考にしてください。妊婦健診の内容について、Medical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修ドクター:
春木 篤 医師(春木レディースクリニック 院長)


 

妊婦健診の大まかな流れと初診および毎回検査する内容・費用


妊婦健診には、一連の流れがあります。まずは、妊娠に気づいた時の検査を行い、その後、妊娠週数によって妊婦健診を進めていきます。だいたいの流れは以下のようになります。
・妊娠に気づいた時に行う検査(初診:保険外の自由診療なので、20,000円程度用意)
・(区役所にて母子手帳発行+妊婦健診用の補助券をもらう)
・妊娠初期(~23週目)の検査内容:4週間に1回受診
・妊娠中期(24週目~35週目)の検査内容:2週間に1回受診
・妊娠後期(36週目~出産まで)の検査内容:1週間に1回受診
また、検査内容は、毎回行うものと特定の時期に行うものがありますので、併せて紹介していきましょう。

 

妊娠に気づいた時に行う検査

妊娠検査薬の結果や生理が来ないなどで妊娠の予兆に気づいたらすぐに産婦人科に受診します。だいたい生理予定日から1週間が経過した日あたりから、妊娠検査が可能です。初回は、妊娠しているかどうかの診断です。その際、触診や尿検査・超音波検査が行われ、病院によっては血液検査も実施されます。
費用は20,000円程度までを見込んでおいたほうが良いでしょう。妊娠は病気ではないため、妊婦健診は保険が効きません。用意するお金は余裕を持っておきましょう。
妊娠していれば妊娠診断書を産婦人科医に作ってもらいます。この妊娠診断書をお住まいの区役所に持参し妊娠を届け出ると、母子手帳とともに妊婦健診費用の補助券が交付されますので、次回の妊婦健診からは補助券が使用可能です。

 

毎回必ず行う検査

妊婦健診では、毎回必ず行う検査があります。母子健康手帳に記載された以下の項目です。
・子宮底長
・腹囲
・血圧
・浮腫
・尿蛋白
・尿糖
・体重
これらは初期から出産まで毎回確認し、母子の健康に問題がないかを確認することになります。

 

妊婦健診の費用

妊婦健診の費用ですが、初回はだいたい20,000円までを見ておきましょう。あとは補助券を使うと無料になります。補助券がなくなったら、毎回5,000円程度の支払いになるところが多いようですが、通う病院によって多少の違いはありますので確認しておきましょう。妊婦健診の平均負担額は、おおよそ50,000円程度と言われています。

 

妊娠週数ごとの検査内容

それでは、妊娠週数ごとの検査内容を順番に説明します。

 

妊娠初期(~23週目):4週間に1回受診

妊娠初期は、以下の検査が行われます。2回目の妊婦健診で行われることが多いようです。
・血液検査:
【必須】血液一般(CBC)、血液型、Rh式、梅毒血清反応、HBs抗原
【任意】HIV抗体、HCV抗体、HTLV抗体、風疹、トキソプラズマ、血糖値、生化学検査、凝固系検査、不規則性抗体、間接クームス
・子宮頸がん検診(細胞診)
・超音波検査
・腟分泌物細菌学的検査、クラミジア検査
血液検査では、通常の検査の他、母子感染の心配がある各種感染症がないかという検診が行われます。子宮頸がん検診や、クラミジア検査も早い段階で行われる検査です。
超音波検査では、子宮内で育ちつつある赤ちゃんの心拍の確認の他、子宮の形に異常がないかや、子宮筋腫・卵巣囊腫がないかどうかを検査します。

 

妊娠中期(24週目~35週目):2週間に1回受診

妊娠中期になると、4週間に1回だった妊婦健診も2週間に1回に。羊水量の検査が毎回行われます。また、外診(腹囲、子宮底長、胎児の向き、胎児の心音確認(ドップラー))が増え、胎児が生きていることが検診時にしっかりと伝わるようになるでしょう。
期間内に1回血液検査も入ります。経腟超音波検査により早産のリスクがないかの確認も。これらの検査を通して、早産の心配がないか、妊娠高血圧症候群にかかっていないか、胎児に異常がないかを確認します。
妊娠高血圧症候群は、予知が難しい病気ですが、遺伝的な高血圧や肥満、多胎妊娠など危険因子がいくつかありますので知っておきましょう。危険因子が多い場合は、少しでも体調に異変を感じたら、妊婦健診の日ではなくても産婦人科を受診してください。
妊婦健診の話から少し脱線しますが、この頃に母親学級・両親学級もありますので、体調に問題がなければ積極的に参加しましょう。

 

妊娠後期(36週目~出産まで):1週間に1回受診

<p妊娠36週目になると、いよいよ出産に向けての準備が始まります。このころの妊婦健診は、母体が出産に向けて準備を整えているかということと、胎児の状態を見守るという検査内容です。いつ出産してもおかしくない時期なので、毎週健診があります。健診時には内診が加わり、子宮の入り口がどの程度開いてきているか、胎児の頭がどれぐらい下がってきているか、子宮口の堅さや位置を確認し、出産がいつごろになりそうかを診察。赤ちゃんが生まれるまで妊婦健診は続きます。

 

妊娠時に注意したい感染症

妊婦健診の初期には、感染症に関する検査もあります。どういう感染症を検査するのかも確認しておきましょう。

 

妊婦健診時に検査する感染症

母子感染の危険性がある感染症に関しては、公費で賄われる梅毒やB型肝炎、一部自治体で公費になうHIVなどいろいろあります。ですが、大抵は、初期の血液検査ですべて検査されるようになっています。検査が行われる順番に確認しておきましょう。

初診時

・梅毒
・風疹
・トキソプラズマ

妊娠初期

・B型肝炎
・HIV
・C型肝炎
・クラミジア 希望者
・サイトメガロウィルス (希望者) (妊娠初期)
・ヒトパルボウィルス B19
・麻疹
・水痘

妊娠中期まで

ヒト成人 T細胞白血病

35~ 37週

B群溶連菌
妊娠中に感染してしまうと胎児に影響が出る感染症はいくつもあります。妊娠中はあまり人ごみには行かず、外出時にはマスクをして帰宅時には手洗いうがいを怠らないようにしましょう。

 

妊婦さんと赤ちゃんの健康を守る妊婦健診の検査内容


妊婦健診の内容について、どういう検査をするのかを紹介しました。妊娠初期は、妊娠の確定と母体の健康状態・感染症有無の検査、胎児が無事に育っているのかの検査がメインです。
妊娠中期になると、早産のリスクがないかを毎回確認して、母体が妊娠高血圧症候群にかかっていないかの観察、胎児の成長度合いを確認することへと検査内容がシフトします。このころは胎児の心音が聞けるようになり、超音波写真で胎児の育つ様子が見られるようになりますので、毎回妊婦健診が楽しみになるかもしれませんね。
妊娠後期・末期になると、出産に備えて、母体が出産準備状態になっているか、胎児の健康に問題がないかを毎週確認し、生まれるまで待つことになります。
妊婦健診は、妊娠週数が進むにつれて頻回になりますので大変ですが、母子の健康を守る重要な健診です。最後まできちんと通って無事に出産を迎えてくださいね。

春木 篤 医師 春木レディースクリニック 院長監修ドクターのコメント
「母児ともに安全に出産を行ううえでも妊婦健診を定期的に受けることはとても重要なことなのですが、本記事では妊婦健診の流れを時系列で詳しく、そしてとてもわかりやすく紹介されています。記載されている妊婦健診についての内容も日本産婦人科学会が提唱している健診回数や健診項目、各妊娠週数における必要な検査、その検査が必要な理由なども含めて詳しく紹介されているので、とても完成度が高いものになっています。さらに必要となる金額や、妊婦健診自体が自費になる点にも触れており、特に追記する事項もないように思われます。」
 
監修ドクター:春木 篤 医師 春木レディースクリニック 院長



 

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春木レディースクリニック

出典:http://www.haruki-cl.jp/

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この記事の監修ドクター

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