1. Medical DOCTOP
  2. 自覚症状が出てからでは遅い。「血糖値が高い」「糖尿病?」と言われたら早めの受診を【小手指タワークリニック】

自覚症状が出てからでは遅い。「血糖値が高い」「糖尿病?」と言われたら早めの受診を【小手指タワークリニック】

小手指タワークリニック
小手指タワークリニック

名称としてはすでに広く認知されている糖尿病。しかしその症状や検査方法、治療の中身などはあまり知られていないのではないだろうか。では、もし健康診断で「血糖値が高い」「糖尿病の疑いがある」と言われたら、次にするべきことは何なのか。健康寿命をまっとうし、豊かなQOLを維持するためにはどうすればよいのか、小手指タワークリニックの五條淳先生がわかりやすく教えてくださった。

Doctor’s Profile
五條 淳
小手指タワークリニック 院長

東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。同大学内科学講座の糖尿病・代謝・内分泌内科に入局し、博士課程修了後は富士市立中央病院の代謝・一般内科医長に就任。現在、小手指タワークリニック院長。日本糖尿病学会専門医、日本内科学会認定内科医、日本内科学会総合内科専門医。日本高血圧学会、日本内分泌学会に所属。「患者の声に耳を傾ける」ことを何よりも大切にしている。

糖尿病を放置するリスクとは

健康診断で「血糖値が高い」「境界型糖尿病」「二次検査が必要」と言われたら、やはりすぐに受診するべきなのでしょうか。

ぜひ、すぐに二次検査を受けていただきたいです。というのも、糖尿病についてはさまざまな誤解が広まっています。たとえば「手足がしびれると聞いていたけどそんな症状はないからまだ大丈夫だと思っていた」という方もいるようですが、手足のしびれは糖尿病がある程度進行した段階で起きる可能性のある合併症のひとつなんです。
実は、初期の糖尿病にはほとんど自覚症状がありません。「喉が渇く」「だるい」「トイレの回数が増えた」などの症状が出ることはありますが、自分では判断しづらい症状ですし、個人差もあります。そのためついつい放置してしまう方もいるのですが、自覚症状が出てからではさまざまな合併症を引き起こすリスクが高まりますし、その分治療も大変になってしまいます。

糖尿病を放置するリスクとは

糖尿病の合併症にはどんなものがあるのでしょうか。

糖尿病は体のさまざまな部位に悪影響をもたらす病気です。放置すると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まるほか、歯周病・骨粗しょう症・認知症・勃起不全症候群(ED)など体全体への不調につながることがあります。
患者さん全体の割合としては高くありませんが、数千人単位で神経障害による下肢切断、網膜症による失明、腎症による腎不全・人工透析など深刻な状況に陥る方もいますので、決して放置してはいけない病気です。
なかには「身内に糖尿病の者がいるが平気だったから」と言って放置してしまう方もいるようですが、糖尿病は遺伝的体質だけでなく、過食・運動不足・ストレスなどの要因が複合的に重なり合って起きる病です。親が大丈夫だったから自分も大丈夫だとは限りません。やはり「血糖値が高い」という結果が出たら、早めに受診していただきたいですね。

よく「太っているわけじゃないから大丈夫」という声も聞きますが…。

それもまったくの誤解です。もちろん肥満は糖尿病のリスクを高めますが、痩せていても糖尿病になる方はいます。
実は、アジア人は欧米人に比べて糖を処理する能力が低いことがデータでわかっています。そのため、そこまで太っていなくても、内臓脂肪がたまっている程度の状態、いわゆる「隠れ肥満」でも糖尿病を発症してしまう方はいます。ですから、やはり自己判断は危険です。

やはり健康診断で「受診が必要」と言われたらすぐに二次検査を受けたほうがいいんですね。

糖尿病は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが膵臓から出なくなったり、きちんと作用しなくなって高血糖となり、体全体に悪さをする病気です。じわじわと健康を脅かし、放置するといろんな合併症を引き起こす可能性の高い病気です。心筋梗塞・脳梗塞を起こせば命にかかわりますし、下肢切断や失明となってからでは著しくQOLが損なわれてしまいますよね。そうした芽を摘むためにも、ぜひ早めに二次検査を受け、治療を開始していただきたいと思います。

知っているようで知らない糖尿病の検査・診断・治療

知っているようで知らない糖尿病の検査・診断・治療

「血糖値が高い、低い」という言葉はよく聞きますが、どの程度から糖尿病になるのでしょうか。

健康診断で測定する空腹時血糖値の場合、100mg/dlを超えると二次検査の対象となります。126mg/dlを超えている方は強く糖尿病が疑われます。しかし、実のところ健康診断だけでは正確な診断はできません。血糖値は日によって時間によって変化しますが、健康診断だけではそうした経過を知ることができないからです。ですから、治療を有する状態かどうか、どのような治療が必要なのかを詳しく知るには、二次検査でHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を測定しなければなりません。
HbA1cは、赤血球の中に入っているたんぱくであるヘモグロビンが、ちゃんとブドウ糖とくっついているかどうか、その割合を過去1カ月程度の平均値で示すものです。これは糖尿病のコントロールにとって最も重要な数値になります。糖尿病の方はこの数値が6.5%を超えていて、1日の血糖値の変化がジグザグに激しくなっています。

検査にはどのくらい時間がかかるのでしょうか。

血液検査と尿検査だけなので、5分以内で終わります。当院は糖尿病専門医院ですので、迅速HbA1c測定器を導入しており、結果も当日にすぐお伝えできます。その結果、治療が必要だとわかれば、患者さんの生活習慣やお悩みなどをしっかりヒアリングしながら治療方針を立てていきます。

具体的にはどんな治療が行われるのでしょうか。

糖尿病の治療の大きな三本柱は、食事・運動・投薬です。最初からインスリン注射を行う方は少なく、まずは食事・運動など生活習慣の改善を行います。その際に気をつけていることは無理のないことから始めるということです。
食事については、たとえば「間食を減らす」「水分を野菜ジュースやスポーツドリンクなどからお茶や水に変える」「ごはんの量を測る」など。運動については通勤の際にエスカレーターではなく階段を使うといったようなことです。
投薬については、現代の糖尿病治療は非常に進化していて、簡単に説明できるものではないのですが、患者さんごとに数値だけでなく生活習慣やお悩みに対応させながら行っています。なかには副作用でお腹が張る薬や、薬の種類が増えると飲み残しが増えるケースもありますので、生活状況や健康状態を診ながら治療していくことになります。

知っているようで知らない糖尿病の検査・診断・治療

糖尿病とうまく付き合うには

糖尿病とうまく付き合うには

糖尿病は治らない病気といわれているようですが。

そうですね、糖尿病は高くなった血糖値が低くなったから治る、というものではありません。今の医学では完全に治るということはありませんし、長く付き合うしかない病気です。糖尿病ではない人と同じように、合併症を引き起こさずに健康寿命をまっとうしてもらえるように、適切な介入を続けるしかありません。しかも、症状が出てからでは遅いので、医師の判断が常に必要になる病でもあります。

治療によって血糖値が下がっても、油断はできないんですね。

いったん血糖値が下がったとしても、そこで通院をやめてしまうと元に戻ってしまいます。場合によっては症状が悪化し、重篤な合併症状を起こしてしまうこともあります。途中で通院をやめてしまう理由としては、「仕事が忙しい」「症状がないため面倒に感じてしまう」「経済的な問題」などがあるようですが、悪化してしまうと仕事を休む日も増えますし、心身の苦痛や治療のコストも結果的に増してしまいます。ですから、血糖値が下がっても通院をやめることなく、長く付き合うことが必要です。

患者さんのモチベーションを維持するために先生が気をつけていることはありますか。

一番大切にしているのは、患者さんの声にしっかりと耳を傾けることです。そこで不安やお悩みをしっかり聞き取って、声がけをしたり、治療法を調整したりしています。また患者さんが、ひと駅歩くなど努力を始められたとか、今までやめられなかった間食をやめることができたなど、些細な変化も見逃さず、褒める言葉をかけるなどして常に健康への意識を持っていただけるよう努めています。新しく生活習慣を変えようとされている方には、背中を押せるような声がけをしています。

糖尿病とうまく付き合うには

最後に、Medical DOCの読者にメッセージをお願いいたします。

糖尿病は症状がないまま、長く通院しないといけない病気なので、なかには通院が負担になったり、不安で涙されたりする方もいらっしゃいます。しかし、近年は治療法が非常に進化していますので、あまり悲観的にならずに気長に取り組んでいただきたいと思います。それにはやはり、相性がよく通いやすい専門医院を早めに受診することが大切になります。
当院は小手指駅から徒歩1分とアクセスもよく、大病院なみの検査機器も導入している糖尿病専門医院ですので、気になることがあったらぜひ一度お越しください。日本内科学会認定内科医・日本内科学会総合内科専門医でもありますので、体の不調のちょっとしたご相談から受診してくださっても結構です。その場合も必要があれば糖尿病の検査を行うこともできます。
一人でも多くの方の健康寿命に貢献し、合併症の進行を食い止められるよう、早め早めに芽を摘んでいきたいと思っておりますので、気になることがあればぜひお早めにご相談ください。

編集部まとめ

糖尿病は、自覚症状が出てからでは遅い病気です。しかし、治療法は日々進化しているとのこと。糖尿病の疑いありと診断されたとしても、医師の判断のもとで治療を続けていれば、QOLを維持したり深刻な合併症を引き起こす時期を遅らせたりすることも可能ということがわかりました。それにはやはり、糖尿病の専門医にかかりたいもの。気長に治療を継続していくためには、医院が通いやすい立地であることも大切なポイントといえます。高血糖が気になる方、健康診断で二次検査をすすめられた方は、この機会にぜひ糖尿病専門医のクリニックを受診してみてはいかがでしょうか。

医院情報

小手指タワークリニック

小手指タワークリニック
所在地 〒359-1141
埼玉県所沢市小手指町1-6
小手指タワーズ ディアスカイタワー102
アクセス 西武池袋線 小手指駅 北口より徒歩1分
診療内容 内科 糖尿病内科

© 身近でやさしい医療メディア Medical DOC.