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QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を下げないように、緑内障は症状が出る前の早期発見を【たまプラーザテラスむくもと眼科】

たまプラーザテラスむくもと眼科
たまプラーザテラスむくもと眼科

緑内障は進行させてしまうと失明につながる可能性があり、日本における失明原因第1位の病気。ただし、早期に発見して適切な治療を続ければ、悪化させずにコントロールできるケースもあります。高齢者の病気というイメージがあるが、実際には40歳以上の日本人のおよそ17人に1人が緑内障だという調査結果が出ている。緑内障の症状や検査、治療、そして検診を受けるタイミングなどについて、「たまプラーザ テラス むくもと眼科」の椋本院長に伺った。

Doctor’s Profile
椋本茂裕
たまプラーザテラスむくもと眼科 院長

聖マリアンナ医科大学卒業。同医局入局後、島田総合病院、聖マリアンナ医科大学病院、
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院、横浜総合病院で眼科診療の研鑽を積む。2010年
、「たまプラーザ テラス むくもと眼科」開院後は、同院の院長。眼科専門医。
日本眼科学会、日本緑内障学会に所属。

40歳を超えたらリスクが上昇し始める緑内障。眼圧が正常でも眼科検診を!

緑内障とはどんな病気ですか?

視神経が障害されて、視野の一部が欠ける(見えなくなる)病気です。悪化すると失明する可能性があります。眼圧が高くなると視神経が障害されますが、耐えられる眼圧には個人差があります。そのため、眼圧の高さだけで緑内障であるかどうかを判断することはできません。

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緑内障の自覚症状にはどんなものがありますか?

「光がまぶしい」「視野が欠ける」「暗い場所で見えにくくなった」「文字がかすむ」「光の周囲に虹のようなものが見える」などがあります。この中で比較的早めに現れやすいのは、「暗い場所で見えにくくなった」という症状です。また、激しい目の痛みや頭痛、吐き気、嘔吐などの症状をいきなり起こすこともあります。この場合、一刻も早く眼圧を下げることが必要です。
自覚が無く中期〜末期まで進むことも多いため、40歳以上の方は眼科検診を一度受けるようおすすめしています。

ネットにあるセルフチェックは参考になりますか?

セルフチェックで異常があるようでしたら目に何かしらの障害があると考えられますから、できるだけ早く眼科を受診してください。ただし、セルフチェックではわからない場合がありますので、結果を過信しないようにしてください。

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緑内障はどんな方がなりますか?

緑内障は誰もがなる可能性がある病気です。その中でも眼圧が高い、強度近視、遠視、糖尿病などがある場合、リスクが高いといえます。また、遺伝的な要因にも左右されます。
発症時期については40歳を超えたあたりから上昇し始めますから、40歳以上の方は眼科検診を一度受けるようおすすめしています。

緑内障は高齢になってから発症するものではないのですか?

高齢になってからかかる病気だと勘違いされている方が多いのですが、実際には40歳以上の日本人のおよそ17人に1人が緑内障だという調査結果が出ています。「見る」という機能は生活全体を大きく左右しますが、目の機能に少し異常があっても、左右の目や脳が補完するため大きなトラブルにならないと気付きにくい傾向があります。そのため、症状に気付いてから受診された場合は、中度から重度になってしまっているケースが少なくないんですよ。

40~50歳で実際に緑内障になっていても、自覚症状が出るのは10年以上先のことがあるということですか?

その通りです。多くの緑内障はゆっくり進行し、見え方に異常が起こるまでにはかなり長い時間がかかります。緑内障は視神経が障害されて視野の一部が欠けてしまう病気です。
問題なのは、進行を止める、あるいは緩やかにすることはできても、欠けてしまった視野をもとに戻す治療法がないことです。

緑内障を治すことはできないのですか?

はい、緑内障で欠けてしまった視野を戻すことは現在、まだできません。でも、進行を止める、あるいは限りなく緩やかにして「見え方」に深刻なダメージが出ないようにすることはできます。
緑内障は目薬だけで状態を比較的コントロールしやすい眼科疾患ですから、「見え方」に問題のない段階で治療を始めれば、その「見え方」を生涯保つことが可能になります。そのため、症状のないうちに早期発見することが重要なのです。

健康診断で要精密検査を指摘された場合も、早期発見につながりますか?

健康診断の眼圧検査で異常を指摘され、受診されるという方も多いですね。そうしたケースでは、緑内障や、緑内障リスクが高い視神経乳頭陥凹拡大という診断結果が出ることが多くなっています。
自覚症状がない段階でも良好な「見え方」を保つために、健康診断で要精密検査を指摘されたらできるだけ早い眼科受診をおすすめします。ただし、眼圧が正常な緑内障が実は多いため、眼圧検査だけで緑内障ではないと判断することはできません。

40歳を超えたらリスクが上昇し始める緑内障。眼圧が正常でも眼科検診 を!

眼圧が高くない緑内障があるのですか?

正常眼圧緑内障緑内障全体の7割を占めます。眼圧が高くて緑内障になるケースよりも、正常な眼圧で緑内障になるケースの方が実は多いのです。
正常眼圧の緑内障では、微妙な眼圧の上昇にもデリケートに反応してしまうため、治療ではやはり眼圧コントロールが重要になります。当院では正常眼圧の緑内障でも早期発見できるOCTと呼ばれる検査を行って視神経の状態を精密に調べ、早期発見に努めています。

少しまぶしい程度で痛くない、気軽に受けられる緑内障の検査

少しまぶしい程度で痛くない、気軽に受けられる緑内障の検査

緑内障の眼科検診ではどんな検査をしますか?

眼圧検査、眼底検査、視野検査、そしてOCT(光干渉断層計)検査ですね。眼底検査は目の表面に空気をあてて測定する検査で、治療経過観察にも行われます。眼底検査は、視神経乳頭部を観察して視神経の状態を観察します。視野検査は、視野の見えない欠損部分がある場合、その範囲を調べる検査です。OCT検査は視神経や網膜の状態を精密に調べることができるため、緑内障を早期発見できる検査です。

OCTはどんな検査ですか?

緑内障の診断では、視神経の厚さや視細胞の減り具合を正確に見極めることが重要です。
眼底検査では表面だけの観察ですが、OCTは断層として立体的な観察が可能です。

目はデリケートな器官なので、検査で痛みなどがないか不安です。

眼圧検査、眼底検査、視野検査、OCT検査は、少しまぶしく感じることはありますが、痛みなどの不快感はありません。安心して受けていただいて大丈夫です。

検査にはどのくらい時間がかかりますか?

OCTを含め、10分ほどの検査です。ただし、散瞳薬という目薬を10分おきに数回点眼して、約30分~1時間後に検査をする必要があります。検査後は詳細な結果がすぐに出ますから、悪化してないか年1回程度の定期受診するので構いません。

散瞳薬はどんな作用がありますか?

瞳は明るいところでは小さくなり、暗いところでは大きくなります。散瞳薬は、瞳を大きくする作用を持った目薬で、眼底をすみずみまで観察できるように検査前に使われます。

検査を受ける際の注意点はありますか?

散瞳薬を点眼するとその後数時間、光をまぶしく感じます。そのため、散瞳薬を使用する検査を受けた場合、ご帰宅時にはお車やバイク、自転車を運転することができません。ご来院の際には公共交通機関をご利用されるか、ご家族の送迎でいらしてください。また、サングラスをご持参いただくと、ご帰宅の際のまぶしさを軽減できます。

少しまぶしい程度で痛くない、気軽に受けられる緑内障の検査

検診はどのくらいの頻度で受けたらいいですか?

糖尿病があるなど眼科疾患のリスクが高い場合も含めて、半年に1回程度の検診をおすすめしています。特に基礎疾患がなく、健康診断で眼圧が正常な場合も、40歳以上であれば一度検診を受けるようおすすめしています。

緑内障だとわかった際の治療は?

ほとんどの場合、目薬で眼圧をコントロールすることができます。目薬は何種類もあって、基礎疾患や状態、相性などによって処方を変更します。経過を観察しながらよりよい処方にしていくことが重要ですし、状態が変わればベストな目薬が変わることもあります。緑内障は治すことはできませんが、適切な治療によって悪化を防ぐことができる病気ですから、地道に治療を続けていくことが重要です。良好な「見え方」をキープさせるため、いっしょにがんばっていきましょう。

手術が必要になるなどの場合もありますか?

目薬では眼圧のコントロールが十分ではない場合、手術が必要になることもあります。手術が必要な場合には信頼できる大学病院などをご紹介し、スムーズに、そして安心して手術を受けていただけるようサポートしています。また、手術後の連携治療も行っています。

気軽に受診できるから早期発見や子どもの眼科検診にも

検診では緑内障以外にどんな疾患がわかりますか?

白内障、網膜剥離、視神経乳頭陥凹拡大、黄斑変性などがわかります。OCTは視神経だけでなく網膜の表面以外の部分も断層として精密に確認できるため、幅広い眼科疾患の診断に役立ちます。こうした疾患は加齢によって発症リスクが上がります。
白内障は人工眼内レンズを入れる日帰り手術で「見え方」を比較的楽に取り戻すことができますが、緑内障を併発していることも多いのでOCT検査が不可欠です。また、黄斑変性や網膜剥離は「見え方」に大きなダメージが残ってしまう可能性があるため、緑内障同様に早期発見が重要です。

気軽に受診できるから早期発見や子どもの眼科検診にも

忙しいので症状がないのに平日休んで検診というのは難しいのですが。

むくもと眼科は、土日にも午前と午後の診察・検査を行っています。「たまプラーザ」駅直結のショッピングモール「たまプラーザテラス ゲートプラザ」内にありますから、ショッピングや外食などのついでに受診される方も多いです。駐車場からバリアフリーですから、ベビーカーや車いすでも安心して来院していただけます。

家族で出かけた際のついで受診もできそうですね。

ファミリー層の多い土地柄なので、お子さんの受診をきっかけにご両親が眼科検診を受けられることもありますね。特に予約いただく必要はなく、思い立った時に受診できる立地なので、気軽に来院していただきたいと思っています。

目は生活の質を大きく左右させてしまうので、受診しやすい眼科があると安心です。

実際に見えにくくなってしまってからでは、もとの「見え方」に戻せない眼科疾患が多いので、早めにご相談いただけたらと思っています。また、お子さんの場合、「見る」機能の正しい成長のためにはできるだけ早く3〜5歳くらいまでに専門的な眼科検診を受けることが重要です。

「見る」機能は成長するものなんですか?

はい。新生児は明るさがわかる程度で、実際にものを見ながら「見る」機能が成長していきます。お子さんの視力獲得期間は8歳くらいまでとされています。それまでに視力を獲得できないと、メガネなどで矯正しても視力が出ない弱視になってしまいます。弱視の場合でも3〜5歳くらいに治療をスタートさせれば「見る」機能を成長させることが可能なケースが多いです。

気軽に受診できるから早期発見や子どもの眼科検診にも

子どもの弱視は何歳頃に検査を受けた方がいいですか?

絵本やタブレットを顔のすぐ近くに持ってきて見ているなどわかりやすい症状があったら、早めに来院してください。片目の弱視ではそうした症状が目立ちませんし、あまり幼いと正確な検査ができない可能性がありますので、3歳から5歳くらいを目安に受診が重要になりますね。
私は大学病院でNICU(新生児特定集中治療室)での治療担当経験があります。お子さんの目のことで気になることがありましたら、年齢にこだわらずご相談に来院して下さい。

最後にメッセージを。

緑内障は症状のないうちに検診を受けて早期発見することが重要な病気です。また、見え方の変化があったら、できるだけ早い受診が必要です。
暗いと見えにくい、視野が欠ける(見えない部分がある)、ものがゆがんで見える、以前よりまぶしく感じる、色が鮮やかに感じられなくなった、細かい虫のようなものが飛んでいるように見える(飛蚊症)など、「見え方」に変化があったら、すぐに眼科専門医を受診するようにしましょう。

編集部まとめ

緑内障は40歳を超えたら発症リスクが上昇し始め、眼圧が正常なまま長い時間をかけて悪化していくケースがあります。そのため、自覚症状のないうちから眼科で検査を受けることが重要だとわかりました。検診では眼圧検査や眼底検査だけでなく、OCT検査が早期の緑内障発見には不可欠なので、この検査があるかどうかをしっかり確認したいものです。「失明」しないことはQOL(クオリティ・オブ・ライフ)に直結しているので、立地や診療日が便利なクリニックをぜひ見つけておきましょう。

医院情報

たまプラーザテラスむくもと眼科

たまプラーザテラスむくもと眼科
所在地 〒225-8535
神奈川県横浜市青葉区美しが丘1-1-2
ゲートプラザ2F
アクセス 東急田園都市線 たまプラーザ駅 徒歩1分
診療内容 緑内障 小児眼科 白内障 眼精疲労

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