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白内障の手術はどのような内容なのか?進行を遅らせる方法や治療内容は?

目の水晶体部分が濁ってしまい、物が見えにくくなる白内障。高齢になればなるほど罹患率が高くなることで知られているものの、その原因はよくわかっていません。誰でもかかる可能性がある白内障、その治療方法にはどんなものがあるのでしょうか?また進行を遅らせる方法はあるのでしょうか?そして根本的解決に必須と言われている手術は、いったいどんな内容なのでしょうか?Medical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修ドクター:
太田 博仁 医師(下之城眼科クリニック 院長)

白内障とはどんな病気?

白内障の症状

白内障とは、目の一部分である水晶体が濁ってしまい、光を透過しにくくなる病気です。原因となる理由ははっきりしておらず、特定も難しい病気のようです。主な症状は、水晶体内の濁りに伴って、視界がもやがかかったようにぼやけてしまうことです。また、場合によっては近視が進むこともあるようです。加齢による白内障の場合、視界が周辺部からぼやけはじめ、最終的に中心部まで到達します。アトピー性皮膚炎の合併症で白内障が起こる場合や外傷性の白内障は、視野中央部からもやがかることが多いのだそうです。

白内障の最終段階は?

白内障は進行性の病気です。徐々に水晶体が濁りはじめ、最終的には全体が白濁していきます。症状の進み方は、年齢や原因によって大きな違いがあります。初期の症状としては、濁った部分で光が散乱するため、常に眩しく感じるようになっていきます。症状の最終段階では水晶体の大部分が白濁してしまうため、光の散乱度合いが非常に激しくなります。結果として、日中は真っ白な視界となり、物を見ることが困難になってしまいます。ある程度暗い夜間なら、物が見えない状態までは至らないようです。

白内障の原因とは

白内障は様々な原因で発症しますが、根本的な原因というのはよくわかっていません。しかし加齢に伴って発症することが多いということもわかってきており、特に加齢性白内障と呼んで他の原因のものと区別することがあるようです。加齢以外の原因としてはアトピー性皮膚炎との合併症や外傷によるもの、先天性の病気と合併した発症などがあります。

白内障の治療方法

白内障の治療にはどんな方法がある?

発症すると非常に不便な状態になってしまう白内障。現在のところは根本的な治療法は見つかっていません。ごく早期に、進行を遅らせる目的で点眼薬が使用されることがありますが、一度白濁した水晶体は元には戻りません。そのため、治療法としては予防と進行抑制のための点眼薬による治療と、進行した場合に行う手術での治療の2種類となります。

薬による治療法

白内障の初期に限り、進行を遅らせることを目的に点眼薬が処方されます。しかし、薬では進行を抑えることはできても完全に止めることはできず、また白濁した水晶体を元に戻すこともできません。あくまで完治を目指すのであれば手術以外には方法はなく、薬やサプリメントによる改善効果は期待できないのが実情です。

手術による治療法

現在の医学では、手術による治療が、進行した白内障を完治できる唯一の治療法です。白内障の手術は、まず白濁してしまった水晶体を取り除きます。そうするとレンズ部分がないために全くものが見えなくなってしまいますので、そこに人工の水晶体である「眼内レンズ」と呼ばれるものを挿入するのです。眼内レンズが正常な水晶体と同様の働きをし、再びものがはっきり見えるようになる、というわけです。

白内障の手術はどんなものか?

白内障の手術は目の中で行うため、恐怖感があるかもしれません。しかし必要以上に恐れることはありません。目の周辺部だけの局所麻酔ですし、手術時間も30分程度と非常に短いものです。多くの場合、麻酔が切れてもほとんど痛みを感じません。白内障の手術は日本の外科手術でも最も多い部類に入るそうですから、それだけ研究も進んでいると考えられます。水晶体を取り除くということを聞くとちょっと不安に感じるかもしれませんが、安心して手術を受けてください。

白内障の手術の準備と手術後の注意点

白内障の手術の準備

白内障の手術は短い時間で済むものの、顕微鏡を見ながら行われる繊細な施術です。そのため、事前に様々な検査もあります。日帰りかつ短時間で帰れるというメリットに甘んじず、事前にスケジュールを立てておきましょう。手術後の入浴が制限されるだけでなく、眼帯を装着しなければならないため多少の不便も想定されます。事前に家族の方や周囲の方に話しておき、協力を得られるようにすることも大切です。

手術当日に気を付けること

さて、手術当日にも気を付けることがいくつかあります。まず最大の注意点は、公共交通機関をなるべく使わずに来院することです。手術が終了すると眼帯を装着しなければならず、片目状態での自転車や自動車の運転は非常に危険です。また片目しか見えない状態では距離感も著しく失われるため、できる限り付き添いの方と一緒に来院することが望ましいでしょう。どうしても独りで行かなければならない場合は、タクシーを使うなど工夫しておくと良いでしょう。

手術終了後に気を付けること

手術終了後は、ある程度安静にしてから帰宅することになりますが、手術をした方の目は眼帯をしているはずですので、歩行にはくれぐれも気を付けましょう。また、手術後は病院にもよりますが定期的な点眼と検査が必要になります。短時間で済むとはいえ、外科手術には変わりありません。定期的な検査や通院を怠ると、目に細菌が入って炎症を起こしてしまうこともあるようです。忙しさを理由にせず、医師の注意を守りましょう。

実は怖くない白内障の手術!

白内障は、放っておくと失明してしまうこともある非常に怖い病気です。加齢が原因のひとつとなっているように、誰でもかかる可能性を持ちます。心当たりがあったらすぐに病院で診察を受けましょう。また、現在は医学の進歩により、手術が日帰りで、しかも短時間で済むようになってきました。手術前の準備、手術後の定期的な検査と点眼さえ怠らなければ、安心して受けられる手術のひとつです。
目が良く見えるというのは、QOLに密接に関わる重要な問題です。確かに目の中にメスを入れるというのは、恐怖感が大きいかもしれません。しかし紹介したように短時間で済みますし、なにより物がはっきり見えるというのはとても嬉しいものです。事前に予習しておけば、白内障の手術は怖いものではありません。安心して病院に行って診察を受けてみてくださいね。

太田 博仁 医師 下之城眼科クリニック 院長監修ドクターのコメント
記事で紹介している白内障に加え、眼圧の調整が取れなくなる緑内障、黄斑異常などによる視界のゆがみは、いずれ失明してしまう可能性のある怖い病気も含んでいます。この3つの疾患については、当院でも力を入れて診断・治療にあたっています。人が五感から得る情報のうち、その8割以上が視野からのものとされています。日常生活に支障をきたさないためにも、早めの受診を心がけてみてはいかがでしょうか。また、一定以上の年齢に達したら、ぜひ、定期健診をお勧めします。とくに眼底写真は、切開手術せずに血管の様子がわかる唯一の方法です。目の病気に限らず、生活習慣病の早期発見などにお役立てください。
 
監修ドクター:太田 博仁 歯科医師 下之城眼科クリニック 院長


この記事の監修ドクター

太田 博仁 医師 下之城眼科クリニック 院長

出典:http://www.shimonojo-eyeclinic.jp/
太田 博仁 医師
下之城眼科クリニック 院長

PROFILE

藤田保健衛生大学医学部卒業。その後、慶應義塾大学医学部眼科学教室へ入局し、一般眼科医院へ出向勤務。下之城眼科クリニックは2014年の開院。2017年には医療法人エスポワールへ法人化。わかりやすい説明を標ぼうするとともに、白内障・硝子体手術の日帰り手術が可能な欧米型の新しい眼科医療機関を目指している。日本眼科学会認定眼科専門医、光線力学的療法(PDT)認定医。『データで探す 病院の選び方』『名医のいる病院2017』などメディア紹介歴多数。

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下之城眼科クリニック

出典:http://www.shimonojo-eyeclinic.jp/

電話番号 027-386-4149
住所 群馬県高崎市下之城町184-3
アクセス JR「高崎駅」から車で10分
診療時間 【月・水】9:00~12:30/15:00~18:00
【火・金】9:00~12:30/15:00~18:00 ※午後は手術日
【土曜】9:00~12:30 ※土曜日は午後休診
休診日 木曜日・土曜日午後・日曜日・祝日
Pickup 専門領域として、加齢黄斑変性症、白内障手術、黄斑疾患・糖尿病網膜症・網膜剥離などの網膜硝子体疾患の外科的手術に強みあり。緑内障、コンタクトレンズ診療、ドライアイ、結膜炎などの一般的な目の病気も診療可能。
URL http://www.shimonojo-eyeclinic.jp/