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多汗症の症状や原因、治療方法とは?

多汗症(読み方:たかんしょう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
田牧 聡志 医師 ティーズクリニック 理事長・院長


 

多汗症とは

多汗症には全身に汗が増加する全身性多汗症と体の一部に汗が増える局所多汗症があります。全身性多汗症には特に原因のない原発性と感染症、内分泌代謝異常や神経疾患に合併するものがあります。局所多汗症も原因のわからない原発性と外傷や腫瘍などの神経障害による局所性多汗症があります。原発性局所多汗症では手のひら、足のうらや脇という限局した部位から両側に過剰な発汗を認める疾患です。

引用:日本皮膚科学会
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa32/q01.html

田牧 聡志 医師 ティーズクリニック 理事長・院長ドクターの解説
汗腺は、汗を分泌する腺であり、以下の2種類あると言われています。
アポクリン腺から分泌される汗は、脇の下などに分布しており、刺激臭が特徴で、ワキガの原因とも言われています。
エクリン腺から分泌される汗は、さらさらの汗が特徴で身体のほぼ全面に分布し、体温を調整します。
多汗症は、エクリン腺からの汗の分泌異常で大量に汗をかく症状が特徴です。
見た目やにおいの問題から、医療機関に受診されている患者さんは結構多いです。



 

多汗症の症状

これははっきりとした原因もなく、掌、脇、足の裏などに異常に多くの汗をかく疾患です。多汗症の患者さんの多くは、幼少時から人より汗をかきやすいのに気づいています。それが思春期に入ると本人がそれを意識するせいもありますが、増悪し病院を訪れるという傾向が見られます。手や足だけでなくすべての多汗症は、全人口の4%以上といわれており、決して珍しい病気ではありません。

引用:NTT東日本関東病院
https://www.ntt-east.co.jp/kmc/guide/painclinic/03.html#02

田牧 聡志 医師 ティーズクリニック 理事長・院長ドクターの解説
わきの下が特に多く、その他、顔や手のひら、足の裏といった場所などに、日常生活で不便を感じるくらいたくさんの汗をかきます。



 

多汗症の原因

多汗症は局所性の場合と全身性の場合がある。
局所性発汗
情動的な原因で生じるのが一般的であり,不安,興奮,怒り,恐怖を感じた際に手掌,足底,腋窩,および前額部に発汗がみられる。この現象は,ストレスにより全身性に亢進した交感神経活動が原因である場合もある。発汗は運動時や高温環境でもよくみられる。そのような発汗は正常な反応であるが,多汗症患者では過剰な発汗が生じ,また大部分の人々が発汗しない状況でも発汗がみられる。

味覚性発汗は,摂取した飲食物が辛いまたは熱い場合に,口唇および口の周囲に生じる。大部分の症例では原因不明であるが,味覚性発汗は糖尿病性神経障害,顔面帯状疱疹,頸部交感神経節への浸潤,中枢神経系の損傷または疾患,および耳下腺の損傷で増加することがある。耳下腺損傷の例では,手術,感染症,または外傷のために耳下腺の神経支配が破綻した後,耳下腺の副交感神経線維が再生して,損傷が起きた局所皮膚の汗腺を支配する交感神経線維(通常は耳下腺上にある)に入り込む。この病態はFrey症候群と呼ばれる。神経学的異常により非対称性の発汗が生じることがある。
局所性発汗の他の原因としては,脛骨前粘液水腫(脛部),肥大性骨関節症(手掌),青色ゴム乳首様母斑症候群,グロムス腫瘍(病変上)などがある。代償性発汗は,交感神経切除術後に生じる強い発汗である。
全身性発汗
全身性発汗は,ほぼ全身に生じる。大半の症例は特発性であるが,多くの病態が原因となりうる
引用:MSDマニュアル プロフェッショナル版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/14-皮膚疾患/発汗障害/多汗症

田牧 聡志 医師 ティーズクリニック 理事長・院長ドクターの解説
主な原因として一番多いのはストレスではないかと思われます。ストレスがかかっている場合、防御反応が起きますが、そのうちの一つとして発汗があります。緊張などにより、手に汗をかくことはよくありますが、過度な精神的ストレスになると、多汗症につながっていくこともあります。



 

多汗症の検査法

主に簡易発汗紙を用いた検査で発汗量を測定しており、
おおよそ下記のようにわかれます。

重症:全体にべったり染まる
中等症:全体に染まる
軽症:指腹、掌辺縁が染まる
引用:東京医科歯科大学 皮膚科
http://www.tmd.ac.jp/med/derm/medical/major/hyperhidrosis.html

田牧 聡志 医師 ティーズクリニック 理事長・院長ドクターの解説
診断方法としては、問診でシャツの滲み具合やにおいの問題などを確認します。医療機関によっては、発汗についての検査もすることがあります(ヨード紙検査など)



 

多汗症の治療方法

・塩化アルミニウム六水和物溶液
・水道水イオントフォレーシス
・A型ボツリヌス毒素
・経口抗コリン薬
・手術

引用:MSDマニュアル プロフェッショナル版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/14-皮膚疾患/発汗障害/多汗症

田牧 聡志 医師 ティーズクリニック 理事長・院長ドクターの解説
内服薬では、発汗命令を出す物質「アセチルコリン」の働きを弱める抗コリン薬の「プロバンサイン」も効果的です。但し、眠気がでるなどの副作用があるので注意が必要です。また、効果が強いかは懐疑的なところもあります。
注射では、ボツリヌス毒素の局所注射があります。汗を出にくくします。
また、神経ブロック注射といって、体の脊椎の近くにある神経に対して、直接麻酔を打って神経をブロックするといった方法もあります。
手術では、皮下組織内のアポクリン腺を取る方法があります。ご希望の場合は保険適用での手術も可能です。実際に当クリニックでは、多汗症の手術が多いです。



 

この記事の監修ドクター

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