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心筋梗塞の症状・原因・治療方法のご紹介

心筋梗塞(読み方:しんきんこうそく)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
品川 弥人 医師(しながわ内科・循環器クリニック院長)

心筋梗塞とは

血管の内側にたまったコレステロールのかたまり(プラーク)に何かの拍子で亀裂が入ると、そこをかさぶたのように血液のかたまりが覆っていきます。このかたまり(血栓)が血管を完全に塞いでしまうと、その先の心臓の筋肉には酸素が届かず細胞が死んでしまいます。これを心筋梗塞といいます。いったん死んでしまった心筋は元には戻りません。

引用:Medtronic Japan 心不全がよくわかる 心不全.com
http://www.shinfuzen.com/patient/heart-failure/causes/ischemic-hearts-disease/

心筋梗塞の症状

・胸の中央、または左胸部に鉛のかたまりをのせたような重苦しい強い痛みです。
・焼けつくような激しい痛みで、肩や背中、首などにも痛みが放散します。
・(狭心症とは異なり)30分以上長く続くのが特徴です。
・冷や汗や吐き気、呼吸困難を伴うことがあります。

国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph92.html#s2c

品川弥人医師 しながわ内科・循環器クリニック院長ドクターの解説
主な症状は胸部の圧迫感や冷や汗です。同じような症状が現れる病気に「狭心症」がありますが、狭心症の場合、休めば症状が落ち着いてくるのに対し、心筋梗塞の場合はこのような症状が20分以上続きます。胸部の圧迫感が続く場合は重症化している可能性もありますので、早めに医療機関を受診するようにしてください。

心筋梗塞の原因

心筋梗塞は、冠動脈の血流がほとんど止まって通じなくなり、酸欠と栄養不足から、心筋の一部が壊(え) 死(し) するほど悪化した状態をいいます〈図5〉。
心筋梗塞は、動脈内にできたプラーク(コレステロールが蓄積してできた動脈硬化病巣)が破綻し、その破綻部に血栓ができることで起こります〈図6〉。
ただ、今の段階ではこのプラークの破綻がどういう場合に、どういったタイミングで起こるかは、まだしっかりとは解明されていません。

国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph92.html#s2c

心筋梗塞の検査法

狭心症や心筋梗塞が疑われたら、「問診」で症状を詳しく聞きます。さらに「心電図」で心臓の電気的な活動の状態を調べたり、「心エコー」で心臓の動きを見たり、「血液検査」で心筋の壊死の有無を調べます。また、病状をより詳細に確認するために、「マルチスライスCT(コンピューター断層撮影)」や「カテーテル検査」によって冠動脈を撮影したり、病状によっては「心筋シンチグラフィー」などを行うこともあります。

引用:日本心血管インターベンション治療学会 急性心筋梗塞.com
http://急性心筋梗塞.com/about/

品川弥人医師 しながわ内科・循環器クリニック院長監修ドクターのコメント
心筋梗塞は中年以降の男性に多い傾向があります。また、生活習慣病(高血圧・脂質異常症・糖尿病など)がある人や喫煙者がかかる割合が高いので、日頃から生活習慣に気を付け、健康診断も定期的に受けるようにしましょう。検査方法は、まず心電図・心エコー・レントゲンの検査を行います。そこで心筋梗塞が疑われる場合は、入院して心臓カテーテルの検査を行い病名を確定します。

心筋梗塞の治療方法

内科的治療法には、冠動脈内で詰まった血栓を血栓溶解薬(tPAなど)を静注して溶かす治療法や、風船(バルーン)が先についた細い管(カテーテル)を血管内に入れて、詰まった部分を風船で拡げたり、その後、再び閉塞するのを防ぐためにステントと呼ばれる筒状の金網を血管内に留置するインターベンション治療があります。
 最近は、ステントにも改良が加えられ、ステントに薬を塗って血管の再狭窄を防ぐDES(薬剤溶出性ステント)と呼ばれるものが登場しています。
 外科的治療としては、別の血管を使って詰まった血管部位を回避する道を作る冠動脈バイパス術があります。

引用:日本心臓財団
http://www.jhf.or.jp/q&adb/category/c4-2/

品川弥人医師 しながわ内科・循環器クリニック院長監修ドクターのコメント
心筋梗塞の治療は心臓カテーテル手術や心臓バイパス手術などを行い、詰まってしまった血管を再開通させる治療を行います。退院後も基本的な生活習慣の管理が必要になります。


この記事の監修ドクター

品川弥人医師 しながわ内科・循環器クリニック院長品川 弥人 医師 しながわ内科・循環器クリニック 院長

PROFILE

北里大学医学部を卒業後、北里大学病院内科、沼津市立病院循環器内科、竹田綜合病院循環器科での勤務を経て、2015年よりしながわ内科・循環器クリニックにて勤務。2006~2015年には、母校・北里大学医学部で助教も務める。2012~2014年には、ドイツ Würzburug University Comprehensive Heart Failure Centerへ留学。医学博士、日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器内科専門医。