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高血圧緊急症(悪性高血圧)の症状や原因、治療方法とは?

高血圧緊急症(読み方:こうけつあつきんきゅうしょう、別名:悪性高血圧)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
高橋 宏樹 医師(高橋医院 副院長)

高血圧緊急症(悪性高血圧)とは

悪性高血圧は、別名「高血圧緊急症」とも呼ばれ、単に血圧が異常に高いだけではなく、血圧の上昇によって脳、心臓、腎臓、大動脈などに急性の障害が起こり進行する病気で、すぐに治療しないと命を落としてしまうこともある病気です。

引用:済生会
http://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/malignant_hypertension/

高橋宏樹医師 高橋医院副院長監修ドクターのコメント
高血圧緊急症(悪性高血圧)とは、放置すると、急性の臓器障害が進行する高血圧のことを言います。命にかかわることもあるので、すぐに入院して治療しなくてはなりません。

高血圧緊急症(悪性高血圧)の症状

血圧は上昇し,しばしば顕著である(拡張期血圧が120mmHgを上回る)。中枢神経系症状には,急速に変化する神経学的異常(例,錯乱,一過性の皮質盲,不全片麻痺,片側感覚障害,痙攣発作)などがある。心血管症状には,胸痛や呼吸困難などがある。腎障害は無症状のこともあるが,進行した腎不全による重度の高窒素血症から嗜眠または悪心を来すことがある。

引用:MSDマニュアル プロフェッショナル版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/04-心血管疾患/高血圧/高血圧緊急症

高橋宏樹医師 高橋医院副院長監修ドクターのコメント
危険な症状としては、頭痛・視力障害(ものが見えなくなる)・意識障害・けいれん・胸や背中が痛い、などがあります。このような症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診するようにしてください。

高血圧緊急症(悪性高血圧)の原因

原因としては、生活習慣などにより高血圧が悪化してしまうものと、ホルモンを分泌する臓器に腫瘍ができるなどにより一気に血圧が上昇してしまうものがあります。

引用:済生会
http://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/malignant_hypertension/

高橋宏樹医師 高橋医院副院長監修ドクターのコメント
原因としては、高血圧性脳症・解離性大動脈瘤・高血圧左心不全・褐色細胞腫クリーゼなどがあります。

高血圧緊急症(悪性高血圧)の検査法

尿,末梢血(スメアを含む) 血液生化学(尿素窒素,クレアチニン,電解質,糖,LDH,CPKなど)
心電図,胸部X線(2 方向),必要に応じ動脈血ガス分析 必要に応じ,心・腹部エコー図,頭部CTスキャンまたはMRI,胸部・腹部CTスキャン 必要に応じ,血漿レニン活性,アルドステロン,カテコールアミン,BNP濃度測定のための採血

引用:日本内科学会雑誌
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/104/2/104_268/_pdf

高血圧緊急症(悪性高血圧)の治療方法

高血圧緊急症はICUで治療し,血圧は短時間作用型の調節可能な静注薬を用いて(急激にではなく)徐々に低下させる。薬剤の選択と降圧の速さおよび程度は,障害臓器によりある程度異なるが,一般に1時間程度の間にMAPを20~25%下降させるのが適切であり,症状に応じてさらに調節する。緊急に「正常」血圧まで戻す必要はない。典型的な第1選択薬には,ニトロプルシド,fenoldopam,ニカルジピン,ラベタロールなどがある( 高血圧緊急症に対する注射薬)。ニトログリセリン単独では効果がより弱い。

引用:MSDマニュアル プロフェッショナル版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/04-心血管疾患/高血圧/高血圧緊急症

高橋宏樹医師 高橋医院副院長監修ドクターのコメント
高血圧緊急症の場合、飲み薬での治療では効かないので、入院して経静脈的降圧剤治療(点滴による治療で血圧を下げる)が必要になります。


この記事の監修ドクター

高橋宏樹医師 高橋医院副院長高橋 宏樹 医師 高橋医院 副院長

PROFILE

東京慈恵会医科大学卒業、東京慈恵会医科大学大学院修了後、スウェーデン・カロリンスカ研究所へ留学。東京慈恵会医科大学附属柏病院・東京慈恵会医科大学附属病院勤務を経て、高橋医院副院長に。日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医。患者さんが納得していただけること、一緒に治療をしていく姿勢を何よりも大事にし、患者さんが話したいことはきちんと全部お話いただけるような診療を心がけている。
医院のホームページで最新医学情報のブログを掲載中
http://www.hatchobori.jo/