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腎膿瘍の症状や原因、治療方法とは?

腎膿瘍(読み方:じんのうよう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
名城 文雄 医師 なしろハルンクリニック院長


 

腎膿瘍とは

血行性感染により、腎実質内に膿瘍(膿が溜まり袋状になったもの)を形成したもので、急性腎盂腎炎に似た症状を呈し、発熱、腰痛などを伴い、全身状態が悪化します。

引用:もはらクリニック
http://www.mohara-clinic.jp/nephrology.html

名城 文雄 医師 なしろハルンクリニック院長ドクターの解説
細菌感染が起こった結果、腎臓に膿がたまる疾患です。膀胱に侵入した細菌が腎臓へ逆行性に感染した場合や、皮膚や口腔内に侵入した細菌が血行性に腎臓へ感染する事で発症します。尿路結石、尿管狭窄症、膀胱尿管逆流症、前立腺肥大症、尿路カテーテル留置等の泌尿器科的疾患を有する方や、糖尿病、長期にステロイドを使用している方、透析治療中の方、高齢者、低栄養者等免疫力の低下した方に発症しやすい病気です。



 

腎膿瘍の症状

悪寒やふるえなどを伴う高熱、背部(背中)や側腹部(脇腹)の痛み、全身に及ぶ倦怠感、体重減少などの症状が現れます。背中や脇腹を叩くと痛みが強まるのが特徴です。また、排尿痛や残尿感などの膀胱炎に似た症状が現れることもあります。
一般的に非常に重篤であり、救急車で病院に来る方が多いです。

引用:五本木クリニック
http://www.gohongi-clinic.com/section/hinyoukika/jinnouyou.html

名城 文雄 医師 なしろハルンクリニック院長ドクターの解説
腎膿瘍の症状として「発熱」、「悪寒」、「背部痛もしくは側腹部痛」、「食欲低下」、「体重減少」、「倦怠感」、「尿混濁」などがよく見られます。 高齢者や糖尿病を合併した方、ステロイドを長期服用している方、低栄養の状態など免疫力が低下している方は重症化し命に関わる状態に陥ることが多いので注意が必要です。



 

腎膿瘍の原因

外傷、尿鬱血、血行障害などで腎臓の抵抗力が落ちている時や、感染を起こす細菌の毒力が強力な場合に、身体のほかの部分にある感染巣から血行にのって細菌が運ばれてきます。

引用:一般社団法人ペイシェントフッド「じんラボ」
http://www.jinlab.jp/glossary/glossary.html?glossaryid=833


 

腎膿瘍の検査法

採血で炎症所見が著明に表れます。(白血球やCRP値)尿路に膿瘍が通じれば膿尿にもなります。膿のかたまりがどこにあるのかを診断する必要があり、超音波やCTなどの画像診断も必要です。

引用:五本木クリニック
http://www.gohongi-clinic.com/section/hinyoukika/jinnouyou.html

名城 文雄 医師 なしろハルンクリニック院長ドクターの解説
血液検査:炎症の重症度を調べます。
・一般尿検査・尿沈渣:尿路の炎症の有無が分かります。
・尿中細菌培養検査:尿路感染症の原因菌を調べるとともに抗生剤の感受性も調べることができるため、最も有効な治療薬の選択に役立ちます。
・超音波検査:膿瘍のできている場所や膿瘍の大きさを確認します。放射線被爆が無く、患者さんの負担が少ないため腎膿瘍の診断や治療の際に一番よく行われる画像検査です。
・CT検査:膿瘍の存在部位、サイズを超音波より正確に診断することが可能です。



 

腎膿瘍の治療方法

小さければ強力な抗生物質で治癒させることができ、症状が強く大きくなっている場合は外科的に切開して膿を除去します。敗血症のおそれがある場合は腎臓を摘出することもあります。

引用:一般社団法人ペイシェントフッド「じんラボ」
http://www.jinlab.jp/glossary/glossary.html?glossaryid=833

名城 文雄 医師 なしろハルンクリニック院長ドクターの解説
膿瘍が小さければ(3㎝以下)抗生物質の投与で治癒する事が多いのですが、膿瘍が大きい場合(一般的に5㎝以上)には外科的に切開して膿を除去(排膿ドレナージ)します。 なお、無機能腎や低機能腎、あるいは保存的治療で改善しない場合には手術で腎臓を摘出します。



 

この記事の監修ドクター

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