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胆嚢ポリープの症状や原因、治療方法とは? 2018.06.13

胆嚢ポリープ(読み方:たんのうぽりーぷ)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
川本 徹 医師 みなと芝クリニック 院長

胆嚢ポリープとは

胆嚢ポリープとは胆のうの内面に出来る、限局した隆起病変の総称です。基本的には良性のものがほとんどで長期間に渡っておとなしい病気です。しかし、胆のうポリープの中には悪性のもの(=胆嚢癌)が存在することがあり、胆嚢ポリープと診断された場合は、専門の施設で精密検査を受けていただくことをお勧めします。

引用:広島大学大学院 医歯薬保健学研究科 応用生命科学部門 外科学(第一外科教室)
https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/library/hordeolum/

川本 徹 医師 みなと芝クリニック 院長ドクターの解説
胆嚢ポリープとは、胆嚢の内側にできる隆起性変化の総称です。基本的には良性で、日常診療で見受けられるもののほとんどはコレステロールポリープです。これは、胆汁に含まれるコレステロールが胆嚢壁にしみ込んで沈着し粘膜が隆起したもので、多発することが多く、数mm以内のものが多いです。またごく稀れにですが、一部に異型細胞を伴い癌化するものもあります。大きさが10 mmを超えた場合は癌を疑います。

胆嚢ポリープの症状

ポリープだけであれば症状はほとんどありません。健診の超音波検査で偶然発見されることがほとんどで、他には胆石や胆のう炎を患った場合に同時に発見される場合があります。

引用:広島大学大学院 医歯薬保健学研究科 応用生命科学部門 外科学(第一外科教室)
https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/library/hordeolum/

川本 徹 医師 みなと芝クリニック 院長ドクターの解説
胆嚢ポリープの症状は特にありません。健康診断や人間ドックなどの時に腹部超音波検査で偶然に発見されることが多いです。コレステロールポリープなど良性で、大きさが10 mm以内の場合は特に治療の必要はありません。

胆嚢ポリープの原因・検査法

胆嚢ポリープとは胆嚢内にできたポリープを指します。その多くはコレステロールポリープといって、コレステロールが析出して盛り上がっていく良性のポリープです。それ自体が大きくなっても悪性化することはありません。
 ただ、ポリープの中にもごく一部に悪性のものがあり、いわゆる胆嚢癌と言われます。良性のポリープと悪性のポリープの鑑別は、腹部エコー検査やCT,MRI検査でわかることが多いのですが、一部には鑑別が難しいものもあります。特に、ポリープが大きくなってきている場合や、採血検査で腫瘍マーカーが上昇している場合は胆嚢癌を疑って手術で胆嚢を摘出することがあります。

引用:東京医科歯科大学 肝胆膵外科
http://www.tmd.ac.jp/grad/msrg/gallbladder/cholelithiasis.html

川本 徹 医師 みなと芝クリニック 院長ドクターの解説
胆嚢ポリープの主なものは、
・コレステロールポリープ
・過形成性ポリープ
・線維性ポリープ
・化生性ポリープ
・腺筋腫症
・腺腫
・ガン
上記のようなものになります。このうち良く見受けられるものはコレステロールポリープです。重要なのは、悪性のものとそうでないものの鑑別です。
また、ある程度大きくなったり、小さくてもコレステロールポリープと所見が違う場合は、がんを想定して精密検査をされたほうが望ましいです。
・血液検査
・腹部超音波検査
腹部に超音波プローブを当て、体内の様子を画像化する方法で、苦痛を感じることなく検査を受けることができます。
・超音波内視鏡検査
小さな病変も詳細に観察でき、良性か悪性かを鑑別するための情報を得ることが可能です。
・CT検査
人体を輪切りの状態でエックス線撮影をしながら映像化する方法で、造影剤を使うことにより、胆嚢ポリープの状態や血流を観察することができ、がんの鑑別に有効です。
・内視鏡的逆行性胆管膵管造影
内視鏡を十二指腸まで進め、細胞を取ったり(細胞診検査)、造影剤を注入しレントゲン撮影をする検査で、病変のより詳細な情報を得ます。

胆嚢ポリープの治療方法

検査の結果、コレステロールポリープなど良性が考えられ、大きさが10 mm以内の場合は特に治療の必要はない。しかしながら、後になって大きくなることもあり、半年から1年ごとに検査し経過観察した方がよい。最大径10 mm以上のものについてはコレステロールポリープの確診がなければ胆嚢摘出術を行い、術中検索あるいは術後病理診断で悪性所見あれば追加の手術(肝床切除やリンパ節郭清など)を行う。

引用:寿製薬
https://ssl.kotobuki-pharm.co.jp/guide/guide03-41

川本 徹 医師 みなと芝クリニック 院長ドクターの解説
胆嚢ポリープが見つかった場合、良性の物の場合治療は不要です。定期的な検査でポリープの状況を観察していくことになります。
一方、胆嚢がんの疑いがある場合は、放置してがんが進行すると予後も悪いので、胆嚢摘出手術を勧められる場合が多くなります。
胆嚢ポリープがある方は、大きさが変化していないか、ポリープの形や質が変化していないか等、毎年定期検診を受けておくのが望ましいでしょう。


この記事の監修ドクター

川本 徹 医師 みなと芝クリニック 院長川本 徹 医師
みなと芝クリニック 院長

PROFILE

●経歴
川本 徹 博士(医学)
1987年 筑波大学医学専門学群卒業
1993年 筑波大学大学院医学研究科修了
1996年 筑波大学臨床医学系外科(消化器)講師
2003年 米国テキサス大学MDアンダーソン癌センター客員講師
2008年 東京女子医科大学消化器病センター外科非常勤講師
2010年5月より、 みなと芝クリニック 院長
2013年 東邦大学医学部医学科 客員講師
●資格・認定医
・専門分野  消化器内科/外科、肛門外科
・認定医・専門医  日本外科学会 認定医 日本消化器外科学会 認定医 日本消化器病学会 専門医
●連携医療機関
・東京都済生会中央病院登録機関 聖路加国際病院登録医
・その他の所属学会 米国臨床腫瘍学会 正会員 米国癌学会 正会員